竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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曲がいい
ストーリーは、主人公の女の子が母親を亡くした事により自尊心がなくなってしまいなに対しても無気力な状態であった。
そんなある時に仮想現実の世界と出会いそこで自らが苦しんでいた歌を歌う事が出来ないという現実が克服された。
そんな中で、唄という自分の魅力が開花化されて、誰にも負けないくらいの自分に出会う!
竜という仮想現実の中でいみ嫌われ者に出会い物語がどんどん展開していきます!
この映画の中で唄が何曲か出てきます!
その中でも肝心なシーンで登場する曲やオープニングで始まる曲などもう一度聴きたくなるようなものばかりでした!
仮想現実の中で自分は、嘘かもしれない。
でも、現実の中で嘘をついている自分がいるなら、本当の自分を曝け出す事が出来る場所こそ真実なのかもしれない!
と思いました!
ベールを外さなければ何もできないし変えることもできない
この映画の「あらすじ」とかディズニーの「獣と美女」とかいっさい忘れて見ることをお勧めします。そうしないとおそらくストーリー上の粗い部分が気になってこの映画の良い部分が堪能できないのではないかと感じます。
私は、すずちゃんが自分を変えたくてBellになるところまでは理解できましたが、すずちゃんがなぜ竜に興味を持つのか、助けたいのかは映画を見終わってもよく理解できないです。仮想世界Uの仕組みもよくわかりません。この点がストーリー上は大きなマイナスとなっていますが、この映画の芯はそこではありません。
仮想であれ現実であれ、「勇気をもってベールを外さないと何もできはしない」ということが主たるテーマで、そのことのみが描かれていると言って良いと思います。クライマックスで竜に自分がBellであることを信じてもらうためにすずちゃんはベールを脱ぎ(映画ではアンベールと呼んでいる)、自力で現実世界の竜の本人のところまで行きつきます。ただ大人の視点で言うと、大人をもっと頼ってほしかったですね。高知の「はちきん」のおばちゃんがあんなに簡単に電話で引き下がることは絶対ないし、私が父親なら必死になって娘を追いかけます。DV親父なんて何をするか分かったもんではないですから。
映像はとてもきれいだったと思います。高知の伊野とか仁淀川水系、高知市の鏡川のほとり、最後の武蔵小杉近辺のところも土地勘があったので、とても楽しく見れました。当然ですが仮想世界UやBellの造形もきれいです。そして音楽。サントラ盤が出たら買いたいです。
この映画は宣伝のせいかどうか知りませんが前情報が多すぎると思います。そういうのは忘れて見ましょう。変な期待感(ラブストーリ、SF活劇等)、先入観なしに見れば、良い映画の範疇にある作品だと思います。
歌が凄く気に入った。ストーリーは微妙。
内気で多少ネガティブに考えるすずちゃんの事はあまり好きになれなかったけど、見ず知らずの人を助ける姿を見て泣けてきました。
仮想空間で自分が描くアバターを自分の姿を皆に見せる姿を見て、とても勇気があったと思います。最初すずちゃんの事は苦手だったけど、誰かのために一生懸命強くなっていくすずちゃんが好きになりました。
ストーリー性は多少ディズニー感があって、ツッコミどころはありました(笑)
ん?あれ?という所もありました(笑)
けれど、今までなかった映画だと思っています。特に歌に凄く惹かれました。どれの歌も素敵で迫力があって、鳥肌が立ちました。
今まで感じたことない感覚を感じ、魅力します。今でも耳の中が残ります。
個人的にベルが着てる服装が好き過ぎます。
これから初めて見る方はツッコミどころはあると思います。細かい所は気にせず、仮想空間の音楽映画として思い切り楽しめた方がいいと思います。
文部科学省推薦映画
細田監督の作品は背景がいい。
本作では廃校の教室と高性能システムとの組み合わせが良かった。
旅行が困難なこのご時世においては、夏の高知の青空も心に響いた。
すずの自宅の最寄り駅(!)は、ちょっとキャラクターとミスマッチだったかも。
あと、すず(ベル)をスクリーンの中心に置いたショットが目立った感じがした。
本作は夏のアイドル映画とも言えるので、上記のショットも含めてヒロインの魅力を目立たせる演出が効いていたと思う。
亡き母親の思いが自分にも引き継がれていたことを理解した少女が、少し大人になるという定番のドラマ。
ドラマを動かすプロットには「美女と野獣」のようなロマンスもある。
倫理的に正しい大衆娯楽作品。他者を愛することの価値が低下する現況に鑑みて、文部科学省が推薦してもおかしくない。
仮想空間と大量アバターは劇場の大画面に堪える精細なものであったが、古さもすこし感じた。最近ヒットした「デカダンス」を見たばかりだからだろうか。
物語上の必要性があったにせよ、仮想空間で「ありのままの自分」を他者に示すことを感動的に描くのも違和感があった。私たちはいくつものペルソナを使い分けることで、社会をうまく渡ることができる。せめてネットの世界では、その緊張から解放されて虚構に浸りたいと思う。
最後までだれない話運び、仮想空間でのライブ感、丁寧なキャラクター演出。
大衆娯楽作品としてなら、これまでの細田作品の中でもっとも完成度が高いと思う。それでも手放しに好きな作品とは言いにくい。
「未来のミライ」でもそうだったが、作品テーマが正しさに満ちており、主人公の周囲の人間が概ね「良い人」たちであるため、終始いたたまれなさを感じてしまうのだ。
2時間をエンタメ作品で潰したい人には絶対オススメできる作品ではある。
ただ、私の人生との間に縁を感じない。
「おおかみこどもの雨と雪」のような恋がもたらす感情の高ぶりと家族の別離を描いた細田作品が観られることを願ってやまない。
脚本に疑問があるが、映像、音楽、俳優はすごく頑張った作品
映像、音楽、俳優の頑張りには最大限の賛辞を贈りたい。
・映像は美麗の一言。地方の自然美とバーチャルの不思議世界の両方を高い水準で映像化していた。
・音楽はこの作品の魅力を大いに引き上げた立役者。音楽の力を再確認した。
・主役が本業声優ではなく、棒演技に終始してしまったが、それでも作品全体をダメにするほどでもなく大健闘していた。本業の歌の方は本当に素晴らしい。他の役者陣も素晴らしい芝居だった。
一方で、脚本には疑問が多々ある。
・全方位に受けるためなのか、あまりに詰め込みすぎ。SF+青春+恋愛+児童虐待+音楽。これらすべてを2時間で消化するには脚本がとっちらかった印象が否めない。映画の焦点がぼやけてしまった。
・あまりに非論理的な部分があり、受け入れがたい。SFガジェットはそういうものとして受け入れたが、リアル世界での出来事がいくらなんでもということがあった。特に、児童虐待を救出するため、高知から川崎までを現実離れした短時間で移動している。具体的な地名を出さなければよかったのに。しかも、救出に向かうのは女子高生一人だけ。大人がだれか同行するのが普通だろう。時間に追われて脚本が雑になったのではないか。
全体的には、映像と音楽に身を委ねてぼーっと見るには良い作品。
その意味では、映画館での鑑賞をお勧めしたい。
すごい、いい歌
そばかす姫の成長物語。
uに出会い、色んな人に認められ、竜と出会い成長していく。優しい心を取り戻していく。歌には魅了されるし、映像もすごい綺麗。
ただ、省いた方がわかりやすいようなシーンや、説明が欲しいところも多々あった。竜も意外と言うかなんというか、お、、おぅ、、って感じ。
いつも通り最後の前辺りまで激アツ展開からの、ラストシーン付近は勢いって感じがしてしまう。
でもまぁ、映像素晴らしいし、歌がいいし、主人公の成長や竜との終わり方、最後のシーンもまぁ良かったので普通にいい作品でした。
とうぶんは、この曲聞いていこうと思います!
「歌ってみた」という時代。
ネットの世界で歌うベル、現実では毛布を被って歌う鈴――かつて、動画サイト「ニコニコ動画」で「組曲」を歌った「歌い手」達の中に、鈴と同じように家族に聞かれないように毛布を被ってレコーディングをしていた、そんなお方がおられましたが、その方がモデルなのでしょうか。
今時のネット事情はあまり詳しくないのですが、かつての「歌ってみた」動画が競い合っていた、そんな時代を思い出しました。私は特に歌ってみたりはしなかったけど、夢中でそんな歌い手達を追いかけていたためか、冒頭でガツンと捕まれ、最後まで夢中になってベルの歌声を聞き入りました。竜がネット世界で暴れる仕組みとか、ちょっと把握しきれなかったけど、ベルの美しい歌声と素晴らしいビジュアルには、なんだかよく判らないままに眼を滲ませてしまいました。前半、なかなか十分に歌声が聞けなかっただけに、圧巻のクライマックス・ライブには大満足です。BDやDVDの円盤には、仮想のコンサートライブをおまけに付けてくれたら嬉しいな。
最終的に鈴は自分自身をアンベイル、つまりカミングアウトをすることで相手の信頼を勝ち得た訳ですが、ネットで自分の素顔・本性を明かすべきだとは、特に思わないですね。実際の「歌ってみた」の時代では、みんな自分の素顔を隠しあっていましたが、その方が自分のエゴを出すこと無く、純粋に音楽だけで語り合う世界でいられたと思うのですが――ただし、アカウントの名が売れてしまうと、名前だけで再生数が増えてしまいますけどね。そういえば、かの香港の歌い手「ほんこーんさん」もテレビでご自分の姿を隠すこと無く公開されていましたね。まだ活動されているのかな。
また、親友にしか正体を明かしてなかったのに、周囲の人には結構バレているのには笑いました。案外、隠し事って自分が思っている以上にバレているものですね。
細田守を見捨てなくて良かった。
ラストのスズが一人で竜の子を助けに行く演出は、さすがにどうよと思った。あそこは、例えばお父さんとかしげる君いかせないと。もしくは、ネットの良い力を示して、見ず知らずの人たちが集まるとか、サマーウォーズを彷彿させる演出だったら評価5だったなぁ。
それ以外は、程よく共感できて良かった。
背景が美しく、仮想空間のスケール感もいい! 描いた問題もよく分かる。キャラクター達のやり取りも後半になるにつれ良くなってくるし、それぞれの描写も分かりやすい。
後、歌がいい!! 宇多田ヒカルより断然惚れ込んだ。
サマーウォーズ以降、私的には今一つの映画が続いた細田守だったが、見捨てず見続けて良かった。
現代における主人公の心の成長を描いた意欲作
前評判通り、感動をしたのだが
「時かけ」や「サマーウォーズ」とは
かなり違う類の感動だった。
終始、主人公の葛藤に寄り添いながら
ボディーブローのようにジワジワと
涙腺を攻めてくるような印象だった。
クライマックスでは主人公の最大の勇気とともに
歌の魅力も相まって、こぶしを握り締めながら
画面に見入ってしまった。
物語自体は、少し読解力が必要で
散りばめられているヒントから
自分で補完をしなければいけないところが多い。
一言補足してほしいというところもあったが
丁寧に見ていれば納得できるし
説明しすぎないことによって心情が
リアルに伝わってきたところも良いと感じた。
細田作品においては、主人公の成長が
テーマに挙げられており、入道雲のシーンは
特に重要な場面になっている。
自分を置いて見知らぬ子を助けた「母親の死」
から自分の価値を見つけられない主人公が
最後は自分も同じように
見知らぬ子を助けるために走り出すという
母親との繋がりを感じられたシーンは
理解した時にグッとくるものがあった。
このシーンは特に大事で
後先考えず、飛び出してしまうことで
自分も母親と同じだったんだと
母の気持ちを察するとともに
学生ならではの無鉄砲さも
含むことで納得感を演出する。
ここは主人公視点で見ないと、
あり得ない話だと冷めて見ることもあるだろう。
また母親が濁流に身を投げ出したのと同じように
ネットでの身バレという、社会的な死に
自ら飛び込むという描写は
現代社会とも結びついていて正直ゾッとした。
最後の虐待のシーンついては
父親をとんでもない悪だと決めつけていいものか
かなり迷うところもあった。
それは物語の中で一貫して語られている
人の一部の行動を見て決めつけることで
誹謗中傷を生むという点である。
学園のマドンナのルカが
素直な良い子あったように
父親の本性はまだ見えない部分もある。
(もちろん父親は悪い部分が多いが…)
おそらく障害のある弟が、何もいうことを聞かず
母親のいない中で、仕事しながら
不器用に子どもを叱りつける父親を
どこまで断罪すべきか。
竜のあざが物理的ではなく、
心のあざだという点も相まって
実際に暴力を振るっていたのかどうかも不明だ…
父親と向き合うという恵だが
それが出来そうだと思える要素が本人に
あるということであれば、壮絶な虐待の
イメージはミスリードなのか…。
このあたりは想像をするしかない。
したところで正解はないが。
これはただのラブストーリーではなく
社会風刺と個人のドキュメンタリー要素が
多いという点で、昔の細田作品より深く
難解なものになっている。
あえてミスリードを誘うテクニック
(竜の正体など)もあり
本当にサラッと描かれている心理描写や
セリフなどがあるため、
観賞するときは集中して読解しないと
ストーリーに置いていかれるだろう。
脚本が破綻しているのではなく
逆に練り込まれすぎていて
理解する前に物語が進んでいるのだ。
伏線回収や、なぜこのシーンがあるのか
読み解けばしっかり答えは隠されているので
見終わった後に考察することをオススメする。
私はまた歌い続ける
細田守監督最新作。
すでに言われている通り、『サマーウォーズ』のようなインターネットの世界。
開幕は新しいインターネット世界“U”へようこそ。登録者人数は50億人以上。そこであなたは“As”と呼ばれる分身=アバターとなり、仮想世界とは言え、この世界を自由に過ごせる。現実世界の失敗や辛い事をやり直す事も…。
あれから10年以上。さらに進化した“OZ”の世界のよう。
今、“U”の世界で話題沸騰の存在が。突如現れた謎の歌姫、ベル。
華麗な衣装、圧倒的な美貌、何より聞く者全てを魅了する歌声…。
開幕からさながら“ベル・ショー”とでも言うべき豪華絢爛な歌唱シーンで始まり、引き込まれる。
一体、ベルは何者なのか…?
その正体は…
…私なんです。
高知県の田舎町に暮らす女子高生、すずがその正体。
特別活発な性格でもなく、ましてやマーチングバンドの可愛い人気者でもない。内気な性格。
そんな彼女が何故、仮想世界の歌姫になったのか…?
父、母、自分の3人。幼い頃は平凡だが、幸せな暮らしだった。
明るく優しかった母。歌も母が教えてくれた。
ある日母は、氾濫した河岸に取り残された子供を助けて、犠牲になった。
ネット上では称賛どころか、誹謗中傷の声、声、声…。
すず自身も母に対して疑問。どうして、他人なんかを…?(←終盤のすずの行動に伏線として繋がる)
以来、心を塞ぎ込む。父も不器用ながら優しく、常に気を掛けてくれるが、会話も少ない。
歌う事も辞めた。無理に歌おうとすると、吐き気すら催す。
そんな時知ったのが、“U”。
学校の人気者をモデルに、自身の特徴であるそばかすを付けて登録。
勇気を出して、“U”の世界で初めて歌ってみたら…
突然現れた“新人”に、賛否両論。何だかこの賛否両論の声は、細田監督が自身と作品への胸中に感じた。
とは言え、予想以上の大反響。仕立て上げた毒舌親友は面白がってるが、こんな筈じゃなかった!
でも、この世界でならやり直せる。辛い現実から一時でも逃れられる。また歌える。
すずの背景や経緯をリリカルに描く。
あっという間に“U”世界の人気者になったベル=すず。
世界中が注目するコンサート。
その直前、突然乱入した謎の黒い竜。
以前から“U”世界で荒らしをする有名な嫌われ者。
“U”の住人や自警集団“ジャスティス”は、竜のオリジン=正体を暴こうと躍起に。
竜に自分と同じ孤独を感じたすず。ジャスティスの捜査網を掻い潜り、竜が住んでいるという城へ。
竜は気性荒く、誰も近寄らせぬ性格。
すずは諦めず幾度も城を訪れる。
ある時、ジャスティスのリーダー、ジャスティンに捕まってしまう。竜の居場所を言わなければ、オリジンを暴く=アンベイルするという。
そこを助けに現れた竜。
危機を脱して、城に戻って…
すずは歌を届ける。
竜の心が穏やかになっていく。
誰かの手の差し伸べが必要だったのだ。
しかし遂に、城がジャスティスや住人たちに見つかってしまう。
取り囲み、乗り込み、オリジンを暴け!
それはまるで、もはやSNSの誹謗中傷ではなく、魔女狩り。
すずは竜を助けるべく、城の中へ…。
…と、お気付きのように、途中から話は『美女と野獣』に。
美女=ベル、野獣=竜、さらには城や薔薇やダンス、竜に支えるサブキャラ、正義を振りかざす傲慢な悪漢=ジャスティン、展開まで何もかもクリソツ。
何やらバッタもんと言われてるみたいだけど、個人的には細田監督は包み隠さず『美女と野獣』をやりたかった最大限の“オマージュ”に感じた。
作品を彩る歌や音楽は素晴らしく、魅了される。
OPの“U”世界へ誘うアップテンポの歌もいいが、終盤すずが、ある人物の為に心から届けた歌が感動的。
毎年、アニメ映画の中からその年を代表するような歌曲が誕生するが、今年はもう本作でほぼ決まりだろう。観てからもずっと、頭の中でリフレイン。
言うまでもなく、抜擢されたミュージシャン、中村佳穂の歌唱力。未経験ながら声優としてもそう悪くはなかった。
色々レビューを見ると、ストーリーについて賛否両論。良かったという声もあれば、細田監督史上最低、中には映画史上最低なんて声も…。
さすがに奥寺佐渡子が手掛けた作品ほどではなかったが、細田監督が自分自身で手掛けるようになってからの中ででは一番良かったと思う。
三度インターネットの世界に挑み、当たり前になっているネット世界の誹謗中傷、『美女と野獣』風のファンタジー、現実世界でもヒロインの再起、成長、青春、家族、社会問題に切り込む。
そこに、華麗な歌、ビジュアルなどのエンタメ性。
多少詰め込み過ぎではあるが、満足度は大きかった。
失礼ながら『未来のミライ』がいまいちだった分、久々に面白い細田作品が帰ってきた!…と嬉しくなった。
名作だし、好きなのは分かるが、余りにも『時をかける少女』や『サマーウォーズ』と比較し過ぎかなと。それに、『サマーウォーズ』だってよくよく考えてみれば、田舎の大家族と平凡な高校生がネットからの世界危機を救うという、ありえねー!話なんだから。
判明した竜のオリジン。が、却って逆効果。激しく拒絶される。
竜のオリジンに、すずは自らジャスティンのアンベイルする光を浴び、正体を晒す。
歌姫ベルのオリジンは、平凡過ぎる女子高生。
またしても誹謗中傷の声。騙された!
でも…
竜を助ける為には、オリジンとオリジン対等に。
親友たちに支えられ、歌う。
どうかこの歌声が、届いて!
自分に自身が無く、それこそそばかすすらコンプレックスであっただろうすず。
そんな彼女が世界中が見る中で、心に訴え掛けるように、響くように歌う。
このシーンのすずの姿と歌は、ベルの時より美しく、魅力的であった。
竜のオリジンの心に再び届く。が、オリジンにはある“問題”が。
その為に居ても立っても居られず、行動を起こすすず。
竜のオリジンは、全く面識も無い赤の他人。
そんな他人の為に奔走する。
かつての母のように。
幼い頃は理解出来なかった母の行動。
誰かが困っている。苦しんでいる。助けを欲している。
それが誰であろうと。他人であろうと。
手を差し伸べる。
今は分かるよ、お母さん。
すずはまた歌い続けるだろう。この出会いや経験を通じて。
我々も勇気付けられるだろう。そんなすずの直向きさに。
誹謗中傷や賛否両論などどーでもいい。いや寧ろ、それほどの期待や注目の表れ。細田守監督作品はこれからも見続けていきたい。
前述したが、
ヒロインの成長、青春、家族物語、社会問題も織り込み、耳に残る歌、美しい画、エンタメ性、そして夏!
やはり夏はこういう日本アニメ映画が観たくなる!
余談その1
「私と同じじゃん…」って言ってたけど、ペギー・スーのオリジンって…?
余談その2
実は観たのは(月)。ここ数日仕事が忙しく、暑さで頭がボーッとしてレビューの筆も回らず。4日掛かってやっと書き上げました…。
Bellが可愛かった❤️
これはどちらかというと男性より女性が見た方が良かったと思えるのかな??
低評価な方達も
怒鳴っただけで虐待なの??(生々しい虐待を見せろと言うのか)とか
虐待されてるのにインターネット環境??(今の時代なら普通にあってもおかしくないのでは…)とか
おばさん達がなぜ鈴を見守ってるの??(お母さんがなくなってふさぎこんでる鈴を心配してるのでは)とか、どうでもいいことを突っ込みすぎなような…
(そしてなぜかレビュー1件が多い)
Bellがとても可愛くドレスも可愛いかった~!!
歌もうまいし、とにかく映像も凄い綺麗でした。
おばさん達が鈴に関わっていく所もなんかジーンとしました。
低評価のレビューがけっこうあったので、
行くのを悩んだけど見て良かったと思える作品でした😊(ここのレビュー欄は何が起こってるんだ??)
タイトルなし(ネタバレ)
(あらかじめ申しますと責任は取れません。あくまで個人的な感想です)
自分は二回観て二回とも面白く感じました。序盤の展開は主人公の歌とともに「U」の世界の説明がはいると展開としては唐突ではありましたが一気に「U」の世界に引き込まれるような印象を受けました。また主人公の歌に合わせて「U」のロゴが映るなど演出もあっていて観ていて心地よかったです。劇場で主人公の歌を聴くと映画館の臨場感もありますがストーリーによるキャラクターの心情の経緯から歌への印象がかなり良い意味で変わりますしとても感情移入しやすかったです。主人公の言動に関してはこういうことかな?と主人公の心情に関する推察をリアルタイムですると自分はそこに違和感を感じませんでした。むしろ共感できました。また、個人的に竜と主人公の関係性は恋愛感情と切り離して観ると、全体的に違和感なくむしろ気持ちよく観ることができました。ただ終わり方に関してはそういう風に終わるのかと少しモヤッとは感じました。
ネット恋愛の経験
それがあるか無いかで、感情移入の差が段違いだと思うこの作品。男性は病んでる一匹狼な最強荒らし、それでも仲良くしてくれるヒロインと、心の闇を労り合うのは、泣けてくる程センセーショナルな作品だった。好きなシーンは駅の告白のところ笑、場内でも笑い声が聴こえてきてなんとも微笑ましく、ジブリの系譜を感じる。後半、竜があんな簡単に見つかるところは、手抜きなアニメって感じだった。その後、あっさり忍のとこに戻り、竜と忍の三角関係泥沼フラグが見えて終わるのは、少し嫌な気持ちにさせられる…笑
あ、これディズニーだ!
歌は説得力があり、歌い手も文句なしに素晴らしい。誇張なしに100点。映像も特に仮想世界内は縦横無尽でこれもまた素晴らしい。新しいディズニープリンセスの誕生です。
パンフレット見て気付いたけど、Belleのキャラクターデザインはディズニーの有名デザイナーによるものでした。キャラだけでディズニー感をここまで溢れさせるとか、本当にとんでもない才能。
ネガティヴに言うならば、細田守監督じゃなくても作れる映画。ポジティブに言うならば、ネットヴァーチャル世界の最先端ミュージカル映画で、細田守監督の真骨頂であり新領域の開拓。
個人的に腑に落ちない点として、Uの世界がここまで魅力的ならば、もっと現実の世界のあちこちに濃い影を落としてくるはずって所ですね。電脳コイルみたいに、自治体に使われたり、公共機関のサービスがあったり、国家や省庁の縄張り争いがあるだろうし、色々と現実世界を侵食してくるはず。四国の田舎だから!で説明がつくかもしれない。渋谷はとんでもないことになってるかもね。
映像、音楽が素晴らしい
30代♀、18歳♀、12歳♂の親子で観に行きました。
内容が現実とバーチャルを行き来する為、SNSとは無縁のスポーツ少年にとっては、イマイチ内容を理解出来なかったようでした。
親世代としては、現代社会における10代のバーチャルと現実の境界線を超えての物語となる為、映画としては丸く収まってるものの、SNS上に顔出しをする事でのリスクを考えてしまいましたが、フィクションの映画として観るのであれば、胸を締め付けられる箇所が多々ありました。
まるでディズニーの世界観…リアリティあるファンタジーを感じさせる映像に、映像にふさわしい楽曲、歌声とその映像に自然と涙が溢れました。
水や星、空や光、本当に綺麗だな〜と、圧巻です!
サマーウォーズの次に
題材の類似性からサマーウォーズが思い出されるためか、比較されて酷評される方が多いようですね。
ただサマーウォーズの頃がSNSが本格的に普及し始めた時期だとすると、今は世界中に浸透し良いこと悪いことがある程度認識されている時期になっていることから、ネット世界を舞台にするのであれば扱うテーマは自ずと変わるだろうなと思います。端的に言うと、サマーウォーズがネット世界の可能性を見せるものであったのに対し、本作はネット世界の現実と希望を提示するものです。
舞台、人物設定として
・主人公は母親を自然災害によって亡くしており、自分は残された犠牲者意識に苛まれている。
・トラウマにより母親から教わった歌を人前で歌えなくなる。
・父親をはじめとして幼馴染や同級生と関わることに難しさを感じ、コンプレックスになっている。
・唯一の親友から誘われた仮想空間で、アバターを介して歌を歌い自己実現を図る。
・ライブを行おうとしたところに、自警団に追われた竜が乱入してきて興味を覚える。
・竜は突然現れ、非常に暴力的であることから嫌われており、自警団によって正体を晒されようとしている。
一度観ただけなので細かいところは違うかもしれません。登場人物はみな、現実ではコンプレックスや障がい、悩みをかかえています。仮想空間は言わば現実世界の負担から解放される、もう一人の理想の自分で生活できる世界になります。人種や民族、世代を超えて一つの世界で平和的に暮らすことのできる世界を実現できる可能性があるのが仮想空間です。サマーウォーズが提示したのがこの可能性だったのに対し、本作はその理想のはずだった世界で起こるネットいじめやセーフティネットから外れてしまっている少数の人々の救済です。大きく見れば世界は救われたかもしれませんが、より個人にフォーカスすると世界は残酷であり、それでも人々によって助け合えることが示されます。
残念ながらアバターがないと本心を伝えることができない、本音を吐き出してしまうとすぐに炎上してしまう、ということが現実のあちこちで起きています。前半は細田監督らしくその様子をコミカルに描いていました。また規範意識が強く現れすぎた結果、そこから逸れる言動はすかさず批判されてしまいやすくなっています。「あなたは誰?」とその背景を探り、分かり合おうとすることは少なくなっています。主人公が終盤にとった行動は、現実の世界と仮想空間双方の事態の解決を図る極端な行動でしたが、周囲がそれを認め支えることで世界の在り方を理想的に示します。仮想空間であっても人とのつながりは、言わずもがな大切であり、テクノロジーを介することでより多くの人が繋がり幸せになる世界を作り上げることができるのではないかという点は、常に一貫していると思います。
脚本について否定的な意見が多いようですが、私自身の意見としては良い点でもあったかと思います。それは、同じ劇場内にいた中高生や20代前半と思われる比較的若い世代の人達は概ねよい印象を抱いているように感じたからです。説明をあえて省くことで、自分を重ね感情移入しやすくなっていたのではと思いました。現実の若い世代は非常に繊細で傷つきやすくなっています。そして、親世代は幸せとは何なのかと迷い自信を失っています。誰もが自分を投影しやすいように練られた脚本と言えなくもないのかなと思います。展開についていけず、後から考えるとそういうことだったのかなと思うこともありましたが、考えながら観るのが好きなので、私はOKでした。
一つ細田監督にお願いしたいのは、本作の歌やサマーウォーズの数学など、一芸や才能に依らずに自己実現を図る主人公を軸とした作品も作っていただけないかということです。でもそれだとキャラクターが弱くて大衆向けの作品には向かないでしょうか。難しいですね。
映画館で見るべき映画
ストーリー自体には色々難あり。東京行ったけどあれで兄弟を救えたの?(戦う勇気を与えたということかな)仮想世界の技術があんなに進化してるのに日常生活は相変わらずなのね、などなど。
「この映画は映画館で見るべき!」というコメントはよく見聞きしますが、この映画こそ大スクリーンで観て、そして良い音響で聴くべきだと思います。作品の魅力の一つは映像美、そして最大の魅力は主人公の歌声だと思います。美しくて、透明で…言葉が見つからない。とにかく魅力的。ミュージカル風だという批判もあるようですが、美女と野獣へのリスペクトが作品の根底というのを事前に聞いていたので割とすんなり受け入れられた。それより、ミュージカルチックになると「あの歌声がまた聴ける」とテンションが上がりました(笑
音楽ってイイね
正直、ストーリーはリアリティ面で不満が残る。
創作物なので、あまり「リアルじゃない」とか言い立てるのは好きではないんだけど。
最後の虐待してた親が鈴ちゃんの迫力に押されたのかな?で引き下がったりとかはう〜ん…てなる。
とか、取り敢えず助けたけど、その後どうなるんだろ?
14歳と弟くんはどう生きていくんだろ?とか。
それはそれとして、映像と歌はとても良い!
特に歌はストーリー序盤の鈴ちゃんがベルになって最初に歌えるようになったシーンで何故か涙が出てきた。
鈴ちゃんがトラウマを払拭し始めたからとか、シーンとしての説得力で、と言うよりも単純にその歌声でという印象。
普段あまり音楽聞かないし、音楽で感動する瞬間って経験した覚えはあまり無いんだけど、切なさが募ってくるっていうのかな?そんな感じ。
やっぱり、音楽家って人の心を揺さぶる力があるんだな〜って思えた。
Uの世界
細田監督のUの世界、自分も入ってみたくなりました。私のアズがどのような姿になるのかも知りたいです。ベルの透き通った歌声も圧倒されました。ストーリー的にはどんどん自信を持つ鈴がとても頼もしかったです。私的には兄弟が最後きちんと幸せになれる所まで描いて欲しかったです。
評価が分かれる理由
今作のテーマは「インターネット世界のリアル」なのではないかと感じた。応援、批判、信頼といった人と人との関わりがネット上ではどのように行われているのかがよく現れていてとてもおもしろかった。
曲の完成度が素晴らしく、動きのパートと歌のパートがしっかりと分けられているためミュージカル映画の一種として見るには完成度が高いように感じられた。その一方で、要素が多く詰め込まれていたせいか物語としては少しまとまりがなかったように感じた。ネット上での評価があまり高くないのは納得できるが、過去の細田守監督やスタジオ地図の作品と比較しなければ星4には値すると思う。
3D技術が多く使われていたため最近のディズニー映画のような印象を受けた部分も多かったが、Uの世界と現実世界を描き分けるために技術を使い分けていたと考えれば、新しい取り組みとして評価できると思う。
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