竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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惜しい!!
主人公のネットの中の世界 ベルのデザインが良くて 見惚れてしまっていました。
つかみは良かった けど 竜というキャラが出てからは置いてきぼりに・・・
竜にどんな目的があるのか、竜がどんな犯罪?
を犯したのか全くわからないまま 一億 2億の数の人々に恨まれて 正義を名乗る謎の組織に追われています。主人公もなぜかよくわからず竜というキャラに興味を持ち 執着します
そして追われている竜を助けよう!って雰囲気になります 終盤も主人公が一人で現地にに突っ込んで何故か解決できたらしい雰囲気醸し出して戻ってきます。そんな感じです、
ベルのデザインと設定は良かっただけに 惜しい!!って感じでした。
忍の存在意義
全体的にいろんな要素(サマーウォーズ、美女と野獣、時かけetc)がざっくばらんに混ざった感じのストーリー。ところどころ良いシーンもあって駅でのカミシンとルカちゃんのやりとりやお父さんとのラインのシーンなんかは細田守作品ならではのシーンだった。
ひとつ大きく不満だったのは幼なじみの忍の存在
鈴の見守り役みたいなポジションで「なにか困ってない?」といつでもお金貸してあげるよおじさんみたいな事を言ってるくせに全然ストーリーに絡んでこず挙げ句の果てにラストシーンで「これで鈴のことちゃんと同じ目線で見れるようになったわ」と何もしてないくせに謎の上から目線で「お前はもう俺の手助けなしでもやっていけるな」とでも言いたげなクソ上司みたいな発言でもう消えてくれないかとも思った。
前半のストーリーはこいつとの恋愛要素があって学校内でけっこうモテてる設定なのだがどこが良いのかまったくわからんし鈴も幼い頃に「俺が守ってやる」とプロポーズされたと勘違いしたまま好きなってるだけで結局勘違いで好きになってるのでこの辺りは観てて全然ストーリーにのれなかった。
ストーリーの流れはしっちゃかめっちゃかでキャラも現実世界とUの世界で実はこのUは現実ではコイツでしたーみたいなのも無く薄い内容だが細田守らしいコメディさやハッピーエンドへの強引な持っていきかたは嫌いじゃなかった、ただ忍の存在この作品唯一の醜さだ。
まあまあだった
アプリのUの世界がめちゃくちゃで、運営がなってない。ネット世界の現実で虫とか動物みたいになっている人らはどういうつもりなのだろう。一方で美女がいる世界で、それをよしとするのはどうなのだろう。竜の背中の痣と言っていたが、マントの模様にしか見ない。
ベルの顔の圧がすごくて好みじゃない。目頭切開してそう。自警団みたいな連中の正体は子ども部屋おじさんの引きニートなのだろうと思っていたら明らかにされなかった。歌も好みではなく、主人公の女の子から自然に出て来る感じがしない。児童虐待がとってつけたようで、エンターテイメントの出汁にしていいのか、深刻に悩んでいる人はムカつかないだろうか。竜の正体の少年が主人公に恋をしたらどうするのだろう。
新しい価値観を提示してくれるのかと期待したのだが結局、ネットの世界でも才能があって人気者で称賛されることがよしとされており、現実と大差ない。チャンスが広がっているくらいだ。
お母さん、人助けは立派だが、川に行く時は天気予報くらい見てから行って欲しいし、子供用の救命具がなぜないのだ。しかも子供に着せず、着ている自分が抱く方が安全ではないのか。主人公のすずはお母さんを亡くしてから心を閉ざしているとのことなのだが、それほど暗いわけでもなく、健やかですらあり、お父さんにのみ心を閉ざしているのが何か変。カラオケでたくさんのマイクを突き付けられるのも変な場面で、あんなにたくさんのマイクをカラオケボックスで使うか?
今回も好みではなかったが映像は美しかった。表現や物語に対して心が薄い印象だ。
うーーーーん
歌と映像は皆さんの言う通りとても素晴らしかったです。
でも違和感だらけで色んなことが中途半端で疑問ばかり残るし、まず何故そんな父親との関係がギクシャクしてるのかわからないから父親に対して感じの悪い態度をとる主人公を好きになれない。
サマーウォーズ、時をかける少女大好きだったから本当に残念。
そして皆さんのレビュー見て私の好きな2作品は脚本が違ったということに凄く納得してしまった。
この映画にスタンディングオベーション14分?本当に??映像と音楽に対してってことかな?
カンヌって映画好き…というか目の肥えた人達の集まりじゃなかったのかな?ってちょっと疑問持つくらいガッカリ感が凄い。
映像も音楽も良かっただけに本当に残念。
竜は誰なのかを期待しすぎた。
僕は、付箋を張るストーリーが好きです。今回は、お母さんが亡くなり、人前での自分の存在を隠そうとするすずの話。Uという世界はサマーウォーズの進化した版。発想はいいし、起承的にはいい滑り出しだったが、転結に向けて最悪の流れとなった。個々のキャラの強さは良かった。しかし、流れが作れなかった。個人的には、お母さんが犠牲になってまで助けた女の子に何か竜との関係性があっても良かった。現実世界で助けに行く様子は、不自然だった。一番の見せ場、すずが自分の姿で圧倒的歌唱力で人の心を掴む場面で、竜の今を何かをもって助け出せるように仕向けた方が鮮やかに終われたのでは?など不完全燃焼だ。あと、監督が言っていたが、美女と野獣を憧れているのは分かるが、マネしすぎて引いた。映像はもちろんだが、歌唱力は、さすがだったし、豪華声優陣で、一気に引き込まれた。
細田守の「As」の名はハヤオ
『美女と野獣』のモチーフで、現代的なネットの仮想世界を背景に、現実のシビアな問題を提示したいとの意図はわかるが、ストーリーが説得力に乏しく、肝心な部分が曖昧である。竜の「オリジン」が虐待に耐える子どもだと知ったベル=すずは彼を助けに向かうが、そもそもなぜ、そこまでするのか理由が不明だ。
増水した川の洲に取り残された子どもを助けに行き、亡くなった母親へのミメーシス(感染的模倣)なのか、父親の育て方が奏効し、親切で優しい娘になったからなのか。竜との出会いが彼女の何かを変えたのなら、その部分を描かないと、仮想世界「U」ではなく、なぜ現実で大胆な行動力を発揮できるようになったのか、観客に納得させられない。虐待されていた子どもたちの家庭も母親が不在のようだが、自分と境遇が似ているから、程度の理由では希薄すぎる。また、仮想世界で活動するアバター「As」は、精神分析的に言うと、「反動形成」により表面に表れた人格の「真の姿」を反映させる側面があると思われる。だから、被害者意識に凝り固まり、虚飾を装う中年女性のAsが赤子だったりする訳だ。
さて、Uの武道場でかなりの強さを誇り、自警団をなぎ倒すほどの力を持つ竜が、虐待に耐えて抑圧された子どもの負のエネルギーの反映だ、というだけで説明がつくか。50億超のアカウントの中で、飛び抜けて暴力的で力を持った存在のオリジンが? もっと悲惨な境遇の子どもなら大勢いて、竜をしのぐ力を持ちそうなものだが。児童虐待の深刻さを表現しようとしたのかもしれないが、その帰結が竜の強大な力につながる根拠が薄弱だ。
総じて、映像や音楽が素晴らしい分、ストーリーの欠陥が目についてしまう。やはり、細田監督は脚本から手を引くか、もしくは、プロの脚本家と共同で作業した方がよいものが出来上がると思われる。
さて、細田監督の脚本執筆力に難点があることを指摘したが、もうひとつ、気になる点がある。『おおかみこどもの雨と雪』が『となりのトトロ』へのオマージュだとすれば、今作は『風の谷のナウシカ』へのオマージュになっているように見える。だが、そろそろ「宮崎アニメの呪縛」から自由になってもいいのではないだろうか。細田監督の持ち味の「家族」モチーフをもっと自由に展開させることができれば、オリジナルな「細田アニメ」になると思う。その時は、監督のことをよく理解しているプロの脚本家の助力が必要だとも思う。
いや竜との接点…
細田守監督だから神作、と足を運ぶのは今後警戒しようと思いました。
映像美だけにとても残念です。
まず、歌と映像に関してはとんでもない技量を見せつけており、見ていて気持ちが良かったです。
本編は半分以上が3Dグラフィックやlive2dで描かれていますが、違和感はなくきれいな仕上がりで、世界観にもマッチした素晴らしい出来です。
導入と主人公の過去や環境の描写はとても丁寧で分かりやすく、主人公に好感を持つことができます。
しかしストーリーが展開していって、一番重要な、タイトルにもなる竜との関わり方が急展開過ぎます。
主人公の意思にしては動機が薄く、しかし何故か異様に拘り自分が被害に合おうともそこに関わろうとします。
物語を見る限り、主人公目線では誰なんだろう?くらいの印象しかないのに。
物語冒頭に描いた「なんでお母さんは見ず知らずの子を助けて私を置いて行っちゃったんだろう」「批判されるのが怖い」
の答えが出ていない状態で尚且つ友人が調べてって言ったから…くらいの根拠。
竜を見つけた際、「貴方は誰?」の連呼…いやお前が誰なんだ…と思ってしまいます。
多分最初はしのぶくんが竜みたいな展開を匂わせてのどんでん返しを狙っているんですが、最後の最後に分かるなら
竜目線のストーリー描写が欲しかったです。いや誰だよ、なんでだよ、可哀想だけど助ける義理なさすぎだろ。となるのを防いでほしかった。
母親がしたことをずっと疑問に思っていた女の子は、子供を守るために飛び出しました…さらには世間に顔バレすることも悔やまず…その姿と歌声には全世界が泣いたのです…。映像はとても綺麗でしたが、
なんか全世界に本来の顔晒せば信じてくれる〜の流れ、分からなくはないけど
本当にそうだろうか…が強すぎて頭を捻ります。
どんでん返しと終盤のネタバレを
やりたくて仕方がないにしてはバレバレ、しかもそのせいで物語が急展開、更には薄くなっている気がしました。
竜のことを知ってから助けたくなって話を聞きに行くなら分かるんですが、
竜って何者!?教えて!!なんか会ってみたら悪い人じゃないんだよ!(竜は他の人のアカウントを停止させるなどの悪行をしている)みたいな、なんか腑に落ちない理屈ばかりなんですよね。
しまいにはその腑に落ちない展開でおそらくなんかめげずに関わろうとして結果的に助けてくれた主人公を大好きと言ってシーンが終わる…
いや、助かったんですか?
え、どうなったんですか?保護されたんですか?その前の父親が怯えて逃げ帰るシーンも大げさすぎてちょっと難しかったです。心理描写に詳しくないので、細かい設定があったのかもしれませんが、分かりづらかったです。
映像が綺麗、歌が綺麗という点でまあお金の無駄とまでは思わないですが、どうだった?と聞かれたらあ〜と言ってしまいます。
個人的に好きな場面は、主人公が夜行バスに乗っている際の窓の映り込みの指紋の跡。ライティングされるたびに、指紋の跡が光る拘りに、とても興奮しました。
映像美、声優さんに関しても良質だっただけに残念です。
音楽と映像で星3、後半が残念
感想として
音楽と映像は素晴らしかった
ただサマーウォーズの方が物語としては
上だったのかなと、、
後半がツッコミどころが多すぎて
えっ?てなりました
DV問題に触れるには軽視し過ぎてると感じました。何故一人で行かせたか?最後までわかりません
また正体をさらすことで安全な位置から攻撃することなどSNSやネット上の問題を取り上げたかったのかもですが、忍か正体をさらすことの後押しをする姿に違和感しか感じませんでした
映像と音楽を評価しての星3になります
タイトルなし(ネタバレ)
良かったところ
音楽 歌唱
鈴が 自分も忍君が好きなのに(のちに誤解とわかりますが) 思わず応援するって ラインしてしまう
その後自分の弱さ、意気地なさ? に1人涙を流す
切なくてとても共感できました
音楽の星2です。映像で星1。
ストーリーは突っ込みどころ満載過ぎて イライラします。
突っ込みどころ
全知全能なる忍君 イケメン 高身長 スポーツ万能 許そうここまでは
だが、DV子の信頼を勝ち取るために 鈴の顔を世界中にさらさせる
間違いなく世界中の数千 数万というストーカー スネークのターゲットになることはお構いなし それすらも何とかできるというなら
まさしく 神ですね
最後に何故 急にあほになった?
信頼を勝ち取るためには、ネットワークで素性をさらさなければいけない
というメッセージになっています ここ最悪
DVおやじにひきこもり女子高生を一人で向かわせる?大人もいるのに?
父親に至っては、もうお前には匙を投げたよと言わんばかりの無責任さ。
ついたらちょうど子供が家から飛び出す?
あり得なさすぎて貧乏ゆすりが止まらない。
DVおやじが鈴に気圧されて足震えだす?
ジャスティンだけ、何でアンベイルビームもってんだよ。
ルカちゃんが鈴を恋愛相談の相手に選んだ理由は?
出てくる大人全員無責任過ぎ 鈴母もなぜ行けると思った?
監督は現実世界に生きているのか?
エヴァとかガンダムとかドラクエ映画の最後で
現実に生きなさい的なおせっかいメッセージは嫌いだったが
この監督とこの世界観に納得できる人には必要だと思った。
音楽は今後も聞きますが、映画は見ないでしょう
こんなにイライラさせてくれる映画 久々 音楽と映像が良いからなおさら
ただただ合わない思考に倫理観。オマージュの定義とは
今回内容については酷評です。酷評というか、あまりに"自分と合わない"といった個人点では星1.5、ただ一般目線で見ると、素晴らしい映像と曲、スタッフの頑張りでエンタメとして星3以上はつけざるを得ないかなと。中村佳穂さんの歌声、圧巻でした。素晴らしいです!
以下は個人の感想です。
まず大枠ですが、なんで細田監督のここ最近の作品、どれも1番のビジュアル的盛り上げどころを上映時間の7割くらいのとこに持ってきて、そのまま尻すぼみで終わらせちゃうんでしょうね。盛り上がりー!>ちょっとホロリEP>スタッフロール!でいいと思うのですが。
その点、新海監督なんかは恥ずかしげもなく青春真っ盛りに終盤に向かって盛り上げてくれて、多少の内容なんか目を瞑れるほど作品に浸らせてくれます。大人感……?謎です。
問題の脚本。細田監督の作品は全て視聴済みですが、今作はとにかくキャラの思考や倫理観で現実と剥離があって、全くノリ切れません。
ファンタジーならファンタジーで良いのです。ディズニーなんかまともに考えたら正直サイコキャラばかりですしね。でも私は大好きですし、バケモノの子も好きです。
あれらはちゃんと「ここはそういう世界である」と認識させてくれるのですが、未来のミライと特に今作、話の根幹があまりに"現実"に寄せてくるため、私たちの世界の思考で見ざるをえません。その上でのあまりのモヤモヤ感……
・結局VRも見た目と才能なの…?竜は醜いの?そもそもバケモノアバターいっぱいいるし
・24時間テレビのような取ってつけた障害犬
・自治厨は普通は真っ先に炎上する
・何なんですか?その唐突なチートアイテム
・校内SNSのあまりの現実離れ
・ヒロインがあなたは誰?あなたは誰?って、そもそもそれをバラしたくない!っていうのがこの話の根幹なはずなのに…
・というかSNSで誰?誰?!とか来る知らん人は即ブロしか選択肢がない
・DV父親動画とか真っ先に炎上すべき案件。50億SNSとは
・周りが正体知ってる描写、伏線も無ければその意味もない。え、もしかして声一緒…?もう一人の自分とは…
・視聴者のミスリードのためだけの幼なじみ。行くだけでほんとに何もしないおばさま's
・暴力大人に女の子一人で行かせる上にアシストも一切無しの周り
・腰抜かす父親。。大好き……???
毎分首捻る箇所、話のためだけのキャラだらけで、あまりに多すぎて書き切れませんが、ファンタジーならファンタジーに浸らせて欲しいのです。社会派ならしっかり下調べや心情を練って、社会派をして欲しいのです。。かなしい。
そしてこれは個人的に私が好きすぎるため一番ですが、美女と野獣オマージュ、これは…アリなんでしょうか…?
古今あらゆる作品で、名作のオマージュはあります。キャラ、相関、構図、モチーフ、セリフ、展開etc。そんなことは承知で、パクリだとかそういうことを言うつもりは毛頭ありません。
ただ、これを全てやってしまうのはさすがにチキンレースを振り切っています。しかも"BELLE"の名前を使って。
それも必要な要素であったなら私も何も言いません。
本当にディズニーから連れてきたキャラデザ、ベルの名前、ベルのローブ、エントランス、小さい使用人たち、窓際の部屋、唐突なタキシードに舞踏会、信じてもらえないベル、ガストン、閉じ込められるベル、救助、乗せられてしまう暴徒達、燃える城、そして、バラ。
はたして、この中に脚本に必須な要素何個ありましたか…?触れられたくないはずのバラ、意味ありましたか…
その上で、なんとこの映画のビジュアル的見せ場の半分近くが、ただただモチーフを流用しただけのカットなんですよ。
正直、正気か?と笑ってしまったくらいなんですがどうなんでしょうか。ただただ「利用している」としか感じられませんでした。憤慨というか、あーあーあー……って感じですが。
それをやってもオリジナル部分に説得力があればまだ良かったのですが、上記の通りふわっふわなもので、パクリとかでなく、ただただ「あぁ、美女と野獣のアレンジしたかっただけなんだな」と。これは二次創作ですね。二次創作に原作のスタッフ連れてくるのはどうなんでしょう。
とにかくオマージュ要素に意識が行きすぎて、周りが全然頭に入ってきません。
そもそも美女と野獣って「内面で惹かれ合う恋愛」が主題で必須なわけですが、今作って「共依存や他人への興味から始まる自身の救い」なんですよね。
おいおい、そんだけ使っといてそこ外すんか、と。じゃあもう全オマージュ要素いらんくない?と。実際不要だった……。
さんざ酷評していますが、この作品に星4以上をつけられている方もいて、そういう人もいるだろうなと私でも思える程には部分部分で素晴らしい点も認識しています。
ただなんというか、内容、制作、全ての点で今作は私と倫理観が合いませんでした。
細田監督、一体どうしてしまったのか……。脚本も絶対であるなら、せめてファンタジーをやって欲しいという気持ちでいっぱいです。
※オマージュ部分すごかった!って意見も見かけます。この点に関してそういう方への「そんなレベルじゃ無いでしょお!」的な批判はあまりなく、あぁ、価値観倫理観が自分とはちげぇんだなぁって感じです。
映像美良し。内容もう少し…
話題作なので早速観に。
面白い、面白いんだけど、、
最初の盛り上がりに比べてラストの伏線回収がイマイチだなぁと。
最後どうなったの!?が中途半端
美女と野獣へのオマージュの割に、しのぶくんとも良い感じで、なんなんだろ?
世界中と繋がっているのに、運命的に出会った2人がたまたま日本人同士とかある??
歌の盛り上がりでみんなの心が一つになったところは泣けてきた。
合唱サークルのお母さん達や、友達のアバターもかわいかったし、すずを応援するところも良かった。
最も納得いかないのが、「大田区と川崎市の境目」というだけで、なんで出会えるの!?と納得いかず…。
しかもあんなどこにでもあるタワマンでが窓から見えただけで、なんて多摩川駅にいけちゃうのー?
あと、今すぐいかないと殺される勢いだったのに、夜行バスと新幹線で、一体何時間後に到着??
そして具体的にどうやって虐待を解決したのか一ミリも説明なし。
あれだけ、「助けるって口だけの奴らばかり」と、虐待を止めることの難しさを語ってたのにー。
あとどうでも良い細部では、あんな手すりのない橋を毎日通学してて、たまに転んだりして、危なくないのかしら?
全体的に映像と音楽が綺麗で良かったです
ラストの伏線回収がもう少し…
演出が良いだけに残念
ぼんやりとした作品だった。
ミスリードを誘ったわりに、中盤でちらりと見せたぽっと出の少年が竜の正体だと知らされる。
そのため本来そこを担うべき中心人物の一人である幼馴染の少年に弱い役が与えられ、正直こいついるかな? と、疑問に思った。
主人公が歌姫であるためいっぱい歌う。そこがこの作品の持ち味だし然るべきなのだが、いかんせん尺を取られる。
散りばめられた登場人物のいくらかは残った短い尺に満足することが出来ておらず、映画を見て三時間しか経っていないのに思い返しにくいキャラが多い。それにパッと浮かんだアイディアに大した肉付けをせず、突貫工事的で見え透いた継ぎはぎもいくつか目についた。
梯子を外すなら最後までやりきるべきで、消化不良では満足できない。時には思い切って大事なところも削る決断をして欲しい。
この作品を手放しでほめることは出来ない。
とはいえ、演出はさすがの一言でそこはお金を払ってみる価値はあると思う。
細田ファンの一人として次回作に期待する。
いろいろ描写不足が否めない作品
この作品は、過去に母親を
他人の子どもを助けようとして
命を落としてしまったことで歌えなくなった少女のすずが
仮想空間の「U」で歌姫ベルとして頭角を現していくなかで
Uの荒くれものの竜がライブに突如あらわれ
ライブを滅茶苦茶にしたことをきっかけに
ベルが竜が何者なのか知ろうとする
というのが大まかなストーリーだと思う
ただ、個人的にはUという仮想空間が
どういう仕組みなのかイマイチわからない
例えば、竜がUで暴れて他人のアバター(AZ)を傷つけるというが
やられた側はどうなるのか?とかの
説明がないのなら、竜が暴れるのは悪いことという説得力がない
また、ジャスティンがなぜ他人の現実の姿をわかる道具をもっているのか
スポンサーが多いとUでは特権を与えられるというのかもしれないが
それでも描写不足だと思う
また、竜の城とはなんなのか、竜にAIの臣下が何体かいたが
それはUのシステムと関係があるのかよくわからない
あとは登場人物が多い割には
竜の正体のミスリードのために出ただけという感じの人が結構いるイメージ
タトゥーの芸術家とかマダムやメジャーリーガーとか
あとはカヌーとか学校のマドンナの存在意義がわかりにくい
女子のギスギスしたシーンのためなのかもしれないが
ストーリーの本筋に必要かという疑問があった
終盤で竜の正体が
虐待をされていた兄弟の兄のほうだということが判明をする
その兄弟から信用されるために
しのぶが急に現実の姿で歌うようにすることを提案をしたり
東京にすず一人で行ったりして
本人の意思もあるかもしれないが、もう少し筋の通った理屈が欲しかった
すずが現実で兄弟の家にいき
そこで兄弟が父親に立ち向かうという言葉を聞いて
虐待問題は解決したという雰囲気になったが
正直、そこに説得力を感じなかった
兄の「助ける」連呼のセリフをきくと
公的な機関は入っても虐待は解決しなかったというイメージがあるし
現実の児童相談所は
この映画みたいにそこまで頼りないのかという印象が
現実と合致しているかわからない
ちなみに竜の城のシーンでは女性の絵が飾られていたりしたので
その女性を母親と考えると
家族関係でなにか理由があるという側面の
掘り下げというものもなかったのちょっと残念
個人的にいろいろ思うところがあったが
映像と音楽はよかったと思うのでストーリーの細かい矛盾は気にしないのなら
映画として悪くないのかもしれませんが
個人的にそこそこ気になるところがありました
脚本という名の「設計図」の重要性。
映画館での予告を観て、こんなに感動したのはいつぶりか。画力と音楽の力の総合芸術エンターテイメント。まさしく「映像美」とはこのこと。
実は、細田守監督作品は初です。
予告がすごく良かったのと、millennium parade が楽曲提供とのことで、期待度!早速、IMAXで観てきました。
現実に生きる地味めな女の子が、実は唯一無二の歌姫。
…までは普通のような気がするけれど、その唯一無二の世界はまさかの「仮想世界」。
発想力が、尋常ではない。
ですが個人的に少し残念だったのは、物語の全体的な構成といいますか、シナリオといいますか、登場人物たちのバランスといいますか、、
一番引っかかるのは、BelleのLIVEで竜が出現し、「あなたは誰?」とBelleが突然問いかけるところ。突然すぎるので、Belleが初対面の竜をなぜこんなにも気にかけるのかがロジックに説明されない。(ので、観客には突然のように思える)
ジブリ作品のような「描きたいことをあえて描かない」手法は、よほど繊細に描かないとセンス(感覚)では伝わらない。伝わらないと、引っかかったまま観ることになるので、後に回収されないと不満が起こる。
・昔、川で助けられた少年
・すずが川に入水しようとした時に手を差し伸べ助けた少年(忍くん)
・合唱隊の1人が語った、ある中学2年生の少年の話
・すずがなんだか無性に助けたくなった竜(14歳の少年)
ポイントは、幾度も出てくる様々な表情をした「川」。
生死の分かれ目を描いています。(たぶん)
Belleが歌う(すずが作った)楽曲「U」の中でバックコーラスに「レクイエム」と聴こえる(違かったらごめんなさい)箇所がありますが、「レクイエム」はラテン語で「安息を」という意味なので、「U」は死者を弔う鎮魂歌とも受け取れます。
宗教的ではありますが、”「生死」とは繋がっているもの″という見方をした場合、「生」とは「おはよう」であり、「死」とは「おやすみ」を意味する。生死は繋がっており、延々とループし続ける。そう考えると、この作品は生死のディープさを描いているとも思えてきます。
「U」の歌詞は明らかに「生」をイメージしているのに、死者を弔う鎮魂歌である件。
あとは「クジラ🐋」や「三日月🌙」などのモチーフにも何か意図はありそうなんだけど、、
さり気なく(あくまでさり気なく)作品とリンクしている部分はさすがミレパだなぁと感じ、鳥肌が立ちました。
頭をフル回転させて作品の意図を読み取りたいと思いました。すべてを説明してしまうような作品は私も好みませんが、少し伝わりづらく、本当に本当に残念でした🥲
最初は、川ですずの母が助けようとした子供が実は竜で、その子も成長過程で批判を浴び傷付きながら生きてきて、助けられた時に出来た背中のアザにBelleが気付いてるのか?そうか、ラストでわかるのか!と余計な考察しましたが、まったくの見当違い💦
Uでカリスマ的存在として君臨する歌姫・ペギースーなる人がおりましたが、その人が川で助けられた子供か?と、なんか「川で助けられた子供」がめちゃくちゃ気になるのはなぜなのか(笑)←たぶん、伏線のような描かれ方をしているからだと思うが、、
そして。
タイトルにきている「竜」についての情報がイマイチ少ないのは、物語のコアだからなのかもしれないと思ってはいましたが、コアになりきれずにラストの見せ場が物足りなかったかもしれないなぁ、、なんて、少し。
美女と野獣の世界観や、風の谷のナウシカのラスト(光り輝く王蟲の上を歩くシーン)なんかを想像させるあたりは、少し既視感を覚えます。この部分では制作側も批判覚悟で臨まれたのではないかと。(推察)しかし、それでも踏み切ったということは、、
言いたいことはすごくわかるし、伝わります。
各界で活躍するプロのクリエイターを大結集させた素晴らしい×100✨作品であることには間違いないので、新たな才能を発掘したり、その才能を適材適所に据えるあたりのプロデュース力には脱帽でした。
偉そうにズラズラ書きましたが、総合的にとても良い作品だったと思います。
【追伸①】
冒頭、Belleが歌う「U」の歌唱シーンと、「仮想世界・U」の説明ナレーション、被らないで欲しかったなぁ🥲
歌姫・Belleの初登場はナレーションなしで、よりダイナミックに観たかったです。
あと、忍くんのアズって何だったんだろう。エンディングで忍くんだけアズが登場してなかったけど、Belleがすずだと知ってたのにも関わらず、 、U登録してないのかなぁ。
【追伸②】
いろいろな、様々なレビューを読みました。皆さん、細田守監督作品に愛があるんだなぁ、と感じました。
見た目のパッケージが良くても、美味しくなくては商品は持続的に売れない。
アニメーションは絵が上手くないと誰も観てくれない。けれど内容云々でこんなに素晴らしい作品が酷評されてしまうことが残念で仕方ありません。
酷評は、期待の裏返し。
題材は良い
起承転結の「起」は良かったと思う。高度に発達したネット社会で、現実とどう向き合うか。また、自己のアイデンティティをどのように形成するか、という問いは、映画という媒体でなくても色々な場面で語られている王道かつ深みのあるテーマであるし、エンタメの中で語る価値も十分ある。
「U」という仮想空間についても、「結局なにをする場所なのか分からない」という声があるが、武術館(?)のようなものがあったり、主人公がライブをしたりと、多目的なプラットフォームとしての場所だと考えられる。一つの目的に絞るのではなく、あくまで「場」を提供し、そこでどのように遊ぶかは自由という空間作りは、SNS、YouTubeなどにも見られる特徴であるし、現代的なネット世界を的確に描いている、という評価も可能だ。
この映画に良くなかった点は、他のレビューが沢山語っているが、やはりテーマが散らばってしまっている。
過去のトラウマを乗り越え、竜を救い、家族とも同級生とも仲良くし、Uでもスターであり続ける、と主人公が抱えるタスクはかなり多い。これらをきっちりまとめ切れる脚本家もいるとは思う。しかし、この映画はただ「浅く広く」になってしまい、どのテーマについても深掘りが足りず、結末に対する納得感が得られない。ハッピーエンドではあるが、それが主人公が「本心から」望んでいるのか、という裏付けが見つけにくい。主人公のアイデンティティをテーマにしてしまうと、「そもそも本当にそれを望んでいるのか?」という部分を裏付けない限り、なんとなく宙ぶらりんな印象を抱いてしまう。本作は、作品前半で提示された課題をただ解決していくので、とても表面的な内容になってしまっている。
※本作の結末が悪い、と言っているわけではなく、良い結末ではあるが、どうして「良い」と言えるのかのロジックが甘い、という意味。
ここからは、個人的に掘り下げて欲しかった点を2つあげてみる。
1点目は、無数の人々からの批判や賞賛のコメント。何をやっても、アンチは湧いてくるし、賞賛してくれる人もいる。本作では、すずの母親が亡くなった時は母親に対する辛辣なコメントが殺到していたり、ベルが「U」で歌い始めた時もアンチが湧いていた描写がある。本作のキーマンである竜に対しても同様だ。相手の顔が見えないネット社会では、無責任な批判が無数に飛び交う(称賛も然り)。そうした中で、いかに堂々と自己を表現していくかは、語り直しても古臭くならない王道なテーマだと思う。竜への表面的な理解から来る心ない言動に対し、どう立ち向かうのか、どんな主張をしていくのか、この点を掘り下げつつ竜を救うことができれば、ベル自身のトラウマの解決にも通じるし、作品としてのメッセージも明確になったんじゃないだろうか。
また、ここで活躍して欲しいのはすずの親友(?)であるヒロちゃんである。ヒロちゃんは毒舌だが、根底にはすずへの愛がある。ネット上の書き込みと同じに思える辛辣な意見でも、言葉への責任の持ち方や、相手や物事に対する理解度が違う。この対比を明確にし、問題の本質は「相手に対するリスペクト」と「言葉に対する責任」であることを伝えられれば、より良い映画になったんじゃないかと思う。
次に、ネット社会と現実社会でのアイデンティティの持ち方である。本作は、あくまで人のアイデンティティは現実社会に根本がある、という姿勢を貫いている。「U」でのキャラクターの背景には現実世界での生き方がある。あくまで現実世界での生き方をベースに、ネット空間での姿や立ち居振る舞いが決定されていく。
また、竜を「アンベイル」しようとし、竜の「本当の姿」を現実社会の中に探すなど、作中の人物のほとんどが、現実世界での姿こそ本当の姿、という前提のもとで生きている。
(ただし、「アンベイル」が「U」内の極刑として描かれているように、ユーザの多くは現実社会とネット社会のアイデンティティを切り離したい、という強い願望を持っているらしい。)
この映画のクライマックスでベルはすずとして歌い、現実の自分=本当の自分を曝け出す。ここで、アイデンティティの統一が実現する。これ自体は、すずの勇気ある決断であり、批判したいとは思っていない(この点も、なぜこの決断が良いと言えるかの裏付けが甘いとは思うが)。
ただ、これは誰にでも当てはまる普遍的な生き方ではない。
現実世界とネット世界で、アイデンティティは切り離されていたっていい。その可能性を、もう少し示唆してほしかった。(当然、ベル以外の50億のユーザは、アイデンティティを切り離して生きているとも推測できるが)
現在の複雑化したネット社会では、むしろ「アイデンティティを使い分ける」生き方のほうが生きやすい。また、それは決して相手に対して本当の自分を見せない不誠実な態度ではない。そもそも、「本当の自分」という唯一無二の根源的アイデンティティの存在が現代は揺らいでいる。「本当の自分」という観念自体が、ある意味時代遅れとさえ考えられるのだ。
(この点、2016年のセンター試験国語評論文がかなり詳しく語っている)
こうした意味で、本作の描くアイデンティティは、時代に対し逆行している感があった。上記のアイデンティティ像が主人公の決断であってほしかったとまでは言わないが、そうした生き方を肯定しつつ、主人公の決断を描写できれば、作品として深みが増したように思う。
他のレビューが言うように、美女と野獣的描写が必要だったかはやっぱり分からないし、竜の背景が割と普通なのも不満はある。悪役を「親からの虐待・暴力が原因」というありきたりな因果論の中に押し込むのは、キャラクター像があまりに薄っぺらい。
全体として、テーマは良かったのに、深掘りや答えが浅かった。けど結末自体が悪い訳ではないので、素晴らしい音楽と映像も相俟って「いい作品感」は演出できていると思う。
それはそれで大事なことなので、2.5ではなく3にしました。
ちなみに私は「おおかみこども」が大好きです。
タイトルなし(ネタバレ)
歌はとても良かったし、好みの曲調。大画面で観たUの世界の映像は美しく迫力があった。田舎の風景も綺麗だった。
だったが、なぜか学校の学生たちの作画が荒くなる。Uの映像が綺麗なだけなぜ?
その荒さに比例するのか、人間関係が薄い。2クールアニメの劇場版かと思うくらい、人間関係の構築の説明がすっ飛ばされるので腑に落ちないまま話が進んでいく。クラスLINEで炎上する件必要でしたか?ボート部の子とか合唱のおばちゃん達とか親友とか、なんなん?どうしたいん?端折られすぎてて疑問ばかりが残る。最たる疑問は、竜が現れた時になぜ何をしたいのかとではなく、あの人は誰?という感情になったのか。なんでそこからあんなに惹かれたのか。
思うに現実世界でもUの中でも主人公以外のキャラクター、物事は全て記号でしかないのかもしれない。見せたい図を詰め込んで、それを表す為の記号を置いていっただけだから、厚みが感じられないのではないだろうか。
その割に片足のない飼い犬とか変にインパクトのある記号だけ置きっぱなしだし。考察と察するは別物だと思う。ちゃんと考えると、竜の少年達の問題は何一つ解決してないのだが、そこは目を瞑って一件落着で終わらせたいのを察しなければいけないのって、本当どうなんでしょう。
やりたかったのは、美女と野獣とサマーウォーズとマクロスFのシェリルなのかしら?
サマーウォーズやぼくらのウォーゲームの時代はまだネットのコミュニケーションに夢を見られたけど、もうあんなにネット上が一丸となる事はないって分かってしまっているから、素敵な理想の世界を見せてもらったなと思った。
おおかみこどもやバケモノの子みたいな変な気持ち悪さはない。可もあり不可もあるといった作品。
物語をちゃんと作ってほしい
私にとっての細田作品は「時かけ」がベスト。
「サマーウォーズ」と「おおかみこども」はまあまあ。
その他はイマイチ…という印象。
前作辺りから極端なアンチもいる様なので、ひとまず観てこれを書き終わるまでは他の方のレビューは見ない。
日曜日の客席は久しぶりに中高生や若いカップルで溢れていて、映画館の盛り上がりが帰って来た感じがあって嬉しかった。
で、内容。
歌と映像は魅力的で印象に残る。
映画館を出てもホントに繰り返し頭の中でリフレインされた。
冒頭の「U」世界の紹介からのベル登場なんかは細田色満載でゾクゾクさせられた。
ただ、ストーリーはどーなってんの?
挙げだしたらきりが無いけど、どのキャラクターにも共感できなかったし、無理スジの展開にはずっと眉を力ひそめて観てた。
そして最後。
超極薄情報を頼りに独りで東京へ向かう女子高生をあれだけ大人がいて誰も止めず(あのコーラスおばさん達も…結局なんなの?)、偶然竜の兄弟に出会うことができ、現れた父親が激昂して見知らぬ女のコに暴力をふるい、でも睨みつけられて親父は退散。
…んなバカな。
『美女と野獣』は当然あえて持ち込んだモチーフなんだろうけど、そもそもあの作品の「善悪」と「美醜」の価値観についてはいろいろ議論の余地もあることを踏まえると、この物語にそれほど食い合わせが良いとは思えないし。
U世界にはあれだけの登録者をそれぞれスキャニングしたアバターがいる中、明らかにベルの容姿が極端なほどに「美しく」描かれている。そしてそれは鈴が積極的に望んだことではない。さらには、竜を探すためには「オリジナルの姿を晒せ」。
そういうの、「マッチポンプ」というんじゃないの?
まあいろんな理屈が付くのかも知れないけど、それ、どーなん?
これに限らず、あの幼馴染の男前が登場からまったく「良いヤツ」じゃないのがずっと引っかかってた。
あと、芸能人が声優を務めるのは作品によっていろいろ言われてるけど、ディズニーなんかはかなり良い人選をすることが定着した中で、率直に言ってこのキャスティングは「ダメ」な部類に入る様に感じる。
全然スッキリしない作品だったけど、映像作品としては見どころも多いので★は3つ。
【追伸】
書いてから他の方のレビュー見たら自分が書いたのかと錯覚する様な意見が多くてビックリするやら安心するやら。
国語力がないと全く意味の分からない作品
タイトルにもある通り国語力がある人ない人で面白さがすごく分かれる作品だと感じた。さらに後にも記述するが、現代風刺を重視している作品である。
良かったところと悪かったところとその理由を羅列する。
良かったところ
・映像美
まるで芸術作品のような映像や、歌にひきこまれる作品だった。この部分が特に海外ウケが良かったのかなと感じている。
・Uという世界観
見ている人を必ずひきこむような未だ現代科学が到達していない発展した仮想世界を作りだすのは流石の一言だった。
・共感できる現代風刺
正直現代風刺は細田監督がやることではないのではと思ってしまうがふつうの作品という目でみれば共感できる素晴らしい現代風刺になっているのではないかと感じた。
悪かったところ
・現代風刺とストーリーの両立
この二つのことを伝えるには2時間では足りなすぎた。正直無理矢理なところが多々あったように感じ、どっちつかずになっている感じが否めなかった。
・話が難しい
国語力のない人はほんとうに見ない方がいい。それか、また後にネットの考察などを見るべき。私は、このストーリーで一番伝えたかったのは(あくまでもストーリーで現代風刺は抜き)主人公の成長であると感じた。母を幼い頃になくし、その理由をずっと考え、悩み続けてきた主人公が、Uに出会い、母と同じ『見知らぬ人を助けたい』という気持ちが芽生え、助けることを通じて自己否定感や、母が亡くなった理由等をUでの体験を通して払拭していくということだと感じた。だが、これを2時間の映画から読み取るのもそう簡単ではなく、子供がみても『なにしてんの?』ってかんじになると思う。
・早すぎるストーリー展開
これも2時間に収めようとしたことで起きてしまったことだと思うがところどころつなぎが雑だったり、心情の入れ替えが早すぎたりと違和感を感じることがあった。
まだ酷評をしようと思えばできるが他の人がやっているので私はここまでにしておきたいと思う。ただ、酷評している人の中にもストーリーを読み取れていないからつまらなかったと感じている人が多々いると思われるのでそんなにあてにしない方がいい。この作品は現代風刺を描いた2時間の見るアートと思ってもらえればいいだろう。わざわざおすすめはしないが、話題性もある作品なので足を運んでみるのも悪くはないだろう。
バッドエンド…?
思ったことは皆さんがおっしゃるように映像、音の迫力と共に始まりワクワクが止まらなかったが、起承転結が微妙?特にオチが腑に落ちなかった。
ツッコミどころも多数。
ただみなさんと違う意見としては、この作品最後バッドエンド何じゃないかと思ってます。
理由は以下の通り
・虐待を受けていた少年たちも保護されたか不明。
・竜の誤解?はUのプレイヤーには知られず。
・鈴は全世界に顔を晒してしまったことで、今後生活に支障をきたす可能性が高い。
・しのぶくんと鈴が付き合う流れから、再び学校で炎上する可能性が高い。
また、描写としてもこれまでの細田作品は最後晴れといった希望を表現していたが、今作では逆に夕暮れという夜(闇)に突入するという描写であったのではないかと考察します。
サマーウォーズを超えられず。
脚本に難有。
映画館のような大勢で見る状況では、今回のような容姿やコンプレックスを弄るようなネタの押し付けはどうかと思う。不快。→ここが賛否の元凶まである。
竜の正体を探すのに無駄な尺を使っている。
いっそのこと幼馴染が竜であった方が、ラブコメ要素と登場人物を深掘り出来たかも。
「ネットの向こうは知らない人」を地で貫いたにしろ、まるで観客に幼馴染と年下の男の子を選ばせるような展開は薄っぺらかった。
画やCG、音楽は作り込んだのは伝わってきたが、最後の方はそれでゴリ押しされる感じ。(※唯一の救い様でもあるが)
観客が付いてきていないのに映像や音楽で尽く泣かせようとしてくる。
「コンプレックスからの脱脚やネットの中でもリアル、自由を。」
という原題を感じ取れたが、オマージュも相まって結果として劣化版美女と野獣とすら捉えられても仕方がない。
主人公がラストにアナ雪の主題歌を歌っても違和感が無い。
個人的に時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこども〜と言った作品を世に解き放った細田監督に期待していた。(※特にサマーウォーズの描写は秀逸だと思う)
しかし、ここ最近の作品の上映後は「細田監督ならもっとやれたでしょ」といつも思ってしまう。
前作よりは改善が見られて少しばかり安堵したが、ここいらで本腰を入れて、客観的で否定的な意見も時には言えるスタッフを近くに置いて作品を作った方がいい。
今の時代、映像と音楽がいい作品は他にもある。
作品は喉越しということもあり、今作の総評としては「過去作に及ばず」に留まる。
次回作に期待。
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