劇場公開日 2021年1月22日

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「正義がなければ、救われない」キル・チーム ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0正義がなければ、救われない

2021年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アフガニスタン戦争は、2001年10月7日から今も続いている戦争です。
もう20年間も続いている戦争です。

主人公のアンドリューの視点で観せる映画です。

私たちと同じように、戦争を知らない一人のアンドリューが
軍に志願し、退役軍人でもある父親に「正しいことをした」
と言われて、アフガニスタンに派遣されます。
アフガニスタンの風景は、ここで戦争をやっているのかという
美しい風景です。
アンドリューの上官は、アフガニスタンの民間人との友好を大切にする人です。
携帯電話を使用し、起爆された地雷の爆発により、この上官は爆殺されてしまします。
観客は、戦場での死の危険を感じさせて、最後まで戦場の死の危険にさらされる
ところが良くできています。

後任の上官であるディークス軍曹は、アンドリュー達を率いて、
爆弾魔を捜索します。
アンドリューは、戦争では常に死と隣り合わせだという認識を徐々に
深めていきます。
アンドリューは、敵を倒すために人を殺すことは理解できても、
民間人を敵であると偽装し、殺してでも、戦果をあげることは理解できません。

映画を観ている人達やアンドリューは、危険を冒してでも内部告発すべきか、
民間人を敵であると偽装し、殺してでも、戦果をあげるべきなのかという
葛藤に悩まされることになります。

日本の社会でも同じようなことは起きます。
パワハラ、セクハラ、いじめで自殺する人はいます。
パワハラ、セクハラ、いじめを受けることを覚悟して、内部告発しますか?
パワハラ、セクハラ、いじめを見逃して、加担し、自殺に追い込みますか?

菅義偉官房長官は「私どもは選挙で選ばれているから、何をやるという方向を
決定したのに、反対するのであれば、異動してもらう」と言いました。
異動を覚悟で菅首相が決定した何をやるという方向の反対しますか?
間違いを正すことをせずに菅首相が決定した何をやるという方向に従いますか?
菅首相に反対する人はいなくなりました。
賛成する人に囲まれた菅首相は、ただの「裸の首相」です。

菅首相は、日本を救いようが無い国へと導くでしょう。

ノリック007