劇場公開日 2021年10月1日

  • 予告編を見る

DIVOC-12のレビュー・感想・評価

全31件中、1~20件目を表示

3.5【オムニバス形式で見る映画の楽しさを思い出させてくれた短編集】

2022年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

悲しい

知的

幸せ

<特に好きな短編>

1.「YEN」 山嵜晋平監督 蒔田彩珠/中村守里出演

2.「海にそらごと」 齊藤栄美監督 中村ゆり出演

3.「よろこびのうた Ode to Loy 」 三島有紀子監督 富司純子/藤原季節出演
 “皆、不安だから・・、ずっと不安だから・・”

4.「名もなき一篇・アンナ」 藤井道人監督 横浜流星出演
 ”明日を生きて・・”

<助監督、今や一流監督が製作した12の映画。当たり前だが、夫々のテイストがあり、夫々良い。
 最後の、三島有紀子監督と、上田慎一郎監督と、藤井道人監督の鼎談も、面白い。>

<2021年10月   刈谷日劇にて鑑賞>

<2022年 1月4日 上記4編を別媒体にて鑑賞。他の監督スイマセン・・。>

コメントする (0件)
共感した! 5件)
NOBU

3.5オムニバスにまさか短編のオールタイム・ベストが生まれるとは!

2021年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

コロナ禍で立ち止まったクリエイターたちに光を。そんな想いの詰まった12の短編。テーマも設定も自由に、時間だけ平等に表現する。やっぱり映画が好きだ。

『ユメミの半生』にボロ泣きしてしまった。短編のオールタイム・ベストになる程大好きな作品。映画に魅了され、映画の神様によって開かれた上田慎一郎監督だからこそ出来る技。松本穂香のべしゃりによって引き立てられる半生のエピソード。そこに映し出される時代と映画がたまらなく愛しい。10分をフルスピードで駆け抜け、映画にエールを贈るようなラスト…足繁く映画館に足を運ぶような人生で良かったと心から思えた。

その他作品で言うと、『あこがれマガジン』と『死霊軍団 怒りのDIY』と上田慎一郎チーム強しという結果に。独創性とその中にある画の凝りがとても良かった。その他実力派の監督はポリシーを強く感じたし、気鋭の監督たちはフレッシュさと挑戦の気概を感じた。後者は少し半端に映ることも多かったが、それもそれで楽しい。

豪華キャストだとは知っていたが、ここまでだとは。渋川清彦や渡辺いっけい、塚本晋也に窪塚洋介といったベテランもエールに賛同し、華を添えている。また、円井わんや中村守里、藤原季節といった面々も素晴らしい。駆け込みになってしまったが、映画館で観れて本当に良かった。

コロナ禍のおかげで映画鑑賞に火がついたので、無かったらここまで観ていないのかもしれない。しかし、この時期に辛い思いをしたクリエイターたちが沢山いる。だからこそ、この状況を救ってくれた映画を映画館で観て、思い切り感情を揺さぶることが、自分に出来る一番のエールなのだと思う。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
たいよーさん。

5.0よろこびの時

2021年10月21日
スマートフォンから投稿

12本の中で心に沁みたのは三島有紀子監督の『よろこびのうた Ode to Joy』

老い、孤独、金…不安の中で、アンマッチな2人が出会い、小さな喜びを分ち合い、それぞれの心の隙間を埋める。
希望の蕾が見れた、そんな気持ちになった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
だんじり丸

3.0プロジェクト自体は意義深いと思います

2021年10月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

12人の監督による10分作品のオムニバス映画。キャストは流石の豪華さ。でもこれだけ多い本数のオムニバスってやっぱちょっと苦手だな、、プロジェクト的には意義があるものだとは思うけど、ひとまずの作品発表の場、以上の意味はない気がしてしまう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
みな

3.5まさに幕の内弁当、事前におかずを知らない方がいい

2021年10月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

最初に、出来れば誰が出るかできるだけ知らない状態での鑑賞をオススメします。
次は誰?この声は、、などの楽しみ方が良い。
知らずに見れば、「はっ!」と何度かビックリするかも。

オムニバスか、、、しかも12本。1本10分くらいです。映画やドラマと思えば短すぎるし、MVとかと比べれば十分です。

なかなかタイミングも合わないしスルーなのかと思っていましたが、やっぱり映画やクリエイターを応援するためにも、ちょっと遠出して劇場で見てきました。

映画は監督のもの、を強く感じます。
短い中でももっと知りたいと思ったストーリーもあれば、逆に「何を見せられているのか」も長すぎるストーリーもありました。
まさに幕の内弁当、好きな具もあれば、いらないと思える具もある。けど、他の人にとっては主役の具かもしれませんね。

唯一、コロナ禍での企画として公開するのであれば、もう少し辛い時に公開出来ればよかったですね。
良くも悪くも、気持ちが解放に向かっている時に、「頑張ろう」とか「ものづくりを続ける!」というメッセージは現状とはちぐはぐ。
後悔があと3ヶ月早ければよかったですね。

ショートショートとしても、気持ちが入る作品は少なかったかな。飽きないけど。
目的がクリエイターを応援するためという気持ちも分かりますが、、、
10分だからしょうがないか、、とも思うけど、それは造り手の都合で、鑑賞者置き去りですね。
とても綺麗な映像や、面白い撮影方法や演出と思えるところもありますが、誰一人感情移入は出来ない。10分だからしょうがないか。

ちなみに、藤井道人監督と三島有紀子監督が良かった。

yamaさん、最高です。
ちなみに、やっぱり観よう!と思ったのは、最近ハマっているyamaさんが主題歌ということを知ったからです。

応援評価でプラス1です。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
だるまん

3.0DIVOC-12 舞台挨拶付き(藤井道人監督、志自岐希生監督、林田...

2021年10月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

DIVOC-12 舞台挨拶付き(藤井道人監督、志自岐希生監督、林田浩川監督、廣賢一郎監督)上映行ってきました!12人の監督による短編オムニバス映画。それぞれの物語があって楽しめました。撮影中の貴重なエピソードも聴けてもう一度観たくなりました!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Yoshi K

5.0人生の選択は後悔と希望の繰り返し

2021年10月16日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

知的

三島有紀子監督の「よろこびのうた ode to joy」に心震えました。
何があれども前に進み、生きる事にもがく人間を美しく描く三島監督の紡ぎ出す世界観の中を生きる主演のお二人が何よりも素晴らしかったです。
主役2人がどういう形であれ光を見つけてくれる事を願わずにはいられない、それは観る人間もそうであってほしいと願う三島有紀子監督からのメッセージかもしれないと感じる素晴らしい作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
えじ

2.0うーん。。。

2021年10月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

正直全部あんまりでした。

10分で完結は難しすぎる。

世界観強めの作品ばかりで、通好みだなと感じてしまいました。

強いて選ぶとしたら、よかったのは

『魔女のニーナ』
平和的で普通にみれたけど、大人がみる作品かと言われたら疑問でした。

しんどかったのは

『死霊軍団 怒りのDIY』
気持ち悪かった。あんなことの後お肉食べるのが共感できませんでした。

途中から色々悟ってしまい、横浜流星さんが出るまでは!と思い見ていましたが、ラストで結果全てみました。。

この作品を作った意義は素晴らしいと思いますがみる側からだと全体的に中途半端と言わざる負えませんでした。

『世にも◯◯な物語』はちゃんと理解できるから、せめて3、4作品でまとまっていれば良かったと感じてしまいました。
沢山の若手の監督さんの作品を出したいという意図かもですが、それならもう少し完成度を高めて欲しかったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
HalU

4.0絶望と希望の日差しの中で

2021年10月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コロナ禍は忌むべきものなのだろうけれど、だからこそ実現したものもある。コレもそうだろう。設備や時間や諸々の環境が整っている(リーダーの監督達がサポートしてくれているのだろう)状況で作れるのは、ショートとは言え中々に嬉しい体験だと思う。
地元の「ちば映画祭」でこの手のショートフィルムを観るのには慣れているというのもあるのだろうけれど、かなり観やすかった。撮影、音響、等々カツカツじゃない(潤沢ではないけども)雰囲気が、映画を作れる嬉しさと共に漂ってましたね。「うん♪うん♪」て感じでした。
エンターテイメントには力がある。だから、これからも信じてがんばって欲しいものです。僕は観ること位しか出来ないけれども。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
lynx09b

5.0個性様々

2021年10月10日
スマートフォンから投稿

悲しい

楽しい

幸せ

12人別々の監督の作品なのでその内容も12通り。とはいえ、3つのチームに分かれそれぞれテーマが決まっているのでチームごとに似たような雰囲気は感じられる。人によって好みは分かれるだろうが、普段なら観ていないであろう作品を観られたことはよかったと思う。

「睡眠倶楽部のすすめ」
「よろこびのうた Ode to Joy」
「魔女のニーナ」
「ユメミの半生」
が好み。

「死霊軍団 怒りのDIY」はゾンビの質のあまりの低さ(高校の文化祭レベル!?)にこれでいいのか?と思ったが(わざとなのか?)ゾンビを倒したあとの清野菜名ちゃんの笑顔は最高だった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
くりん

3.5なかなか見られない女優が主演だったのは良かったです

2021年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

12人の監督による10分の短編が12本。上手にまとまっていたのは数編ですかねえ。ただテレビや映画ではなかなか見られない小川紗良さん、中村ゆりさん、石橋静河さんの主演作、清野菜名さんのアクションが見られたのは良かったです。あとミュージカルの作品、歌が怖ろしく上手でびっくりしましたが公式サイトで調べたらしらたまなさんの吹き替えでした。合計では2時間といっても12本は疲れましたがいろいろ珍しいものが見られました

コメントする (0件)
共感した! 2件)
raumer

4.0【「向き合うこと」、「想像力」、「踏み出すこと」】

2021年10月8日
iPhoneアプリから投稿

コロナ禍のなか制作されたオムニバス映画のテーマは3つあって、それぞれに短編4作品が用意されている。

本来のテーマは、上映順に

「共有」、

「感触」、

「成長への気づき」

だと、後から知ったが、僕が12作品を観てテーマごとに感じた共通の主題は、レビュータイトルにもした、同じく上映順に

「向き合うこと」、

「想像力」、

「踏み出すこと」

だった。

コロナ禍で一変した生活をしながら、多くの人が経験したこと「向き合うこと」、そして、何が出来るか考えてみたこと「想像力」、そして、コロナ禍が収束する未来に向かって「踏み出すこと」を土台に作品は制作されたのではないかと感じたのだ。

12の短編作品に個別のレビューはしないけど、作品をご覧いただければ、僕の謂わんとしていることは理解いただけるように思う。

それぞれ、個性的で素敵な作品だと思う。

僕は面白かった。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ワンコ

4.0残念

2021年10月7日
Androidアプリから投稿

12本 一気に見るのはきつかった。
また、10分の短さ、きつい。

あらためて U-NEXTで観たら良かったです。長さ、面白さ ちょうど良かった。
7本ぐらいで門戸開放したらどうかな。
千円くらいにして。
星1から星4

コメントする (0件)
共感した! 2件)
まえあき

3.5それぞれの短編に味があって、とても面白かった

2021年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「睡眠倶楽部のすすめ」
 前田敦子に合っている役だ。つまり無表情の主人公である。心の病気で入院している。妻思いの夫は、妻の衣類を洗濯して鞄に詰める。いつもの洗剤、またはいつもの柔軟剤。夫が届けてくれた鞄を開けると、衣類からいつもの匂いがする。少し安心。ロングのワンピースを着ると、何故か護られている気分になる。施設から出て、歩く。世の中様々。辛い人もいれば楽しそうな人もいる。それにアホもいる。主人公は少しだけ笑う。このときの前田敦子の表情がいい。何かに開眼したのだろうか。

「ココ」
 笠松将は性格の悪い役が多い気がする。好青年を演じればきっと共感されるはずだ。しかしこの作品でもひねくれた役だ。自分勝手で親を恨んでいる。親父みたいになりたくない。しかし状況が変わり、親父と同じ岐路に立つ。やっと少し親父を理解する。渡辺いっけいが優しい親父を上手に演じていた。

「海にそらごと」
 中村ゆりは相変わらず上手だ。脚本は王道である。誰が考えてもそうなるだろうというストーリーが、逆に新鮮だ。ひとつだけ「あんたのこと、可愛くなっちゃった」ではなく「あんたのこと、愛しくなっちゃった」のほうがよかったと思う。

「死霊軍団 怒りのDIY」
 清野菜名が生田斗真と結婚したのはアクション俳優同士だからなのだろうか。本作品での彼女のアクションを見る限り、体力の4要素である柔軟性、瞬発力、調整力、持久力が、いずれも素晴らしい。どんなスポーツでもそれなりの結果を出したと思うが、選んだのは女優。そこが清野菜名のいいところだ。店長の「時給上げるから助けてくれ」という台詞には笑った。

「タイクーン」
 金持ちのことである。漢字で大君と書くと「おおきみ」と読めるから大問題になる。ここはカタカナでタイクーンが正しい。焼売は上海料理だ。上海語が飛び交う。コロナ禍で20時閉店。現金で給料が渡される。一晩の贅沢。酒も女ももういい。ただひたすら寝たい。金持ちになるより分相応でいいみたいなラスト。悪くない。

「YEN」
 人の価値を勝手に決める。面白い。しかし人から勝手に価値を決められるのは面白くない。自分はいくらなのだ。普通なら生涯年収を考えて、自分は2億円とか3億円とか思う。しかしその分を使ってしまうわけだから、2億円マイナス2億円はゼロ円か、とも思う。生きている間、社会に迷惑をかけていればマイナス2億円。社会の役に立っていればもう少しマイナスが少なくなるかも。蒔田彩珠は達者だ。表情がとても上手い。

「流民」
 流民はジプシーかボヘミアンか。ほぼ石橋静河の一人芝居で、みんな同じ部屋だというホテルを流浪する。それぞれにあがいている人々。世界は鬱陶しい。火をつけてやろうかと思ったときに、繋がれた馬を見る。馬を放つ。同時に自分も解き放った。憎悪よりも自分の自由だ。つまらない場所からはどんどん逃げる。

「よろこびのうた Ode to Joy」
 富司純子がこんな役を演じるのかとちょっと驚いた。着物を着崩して、佇まいを落としているが、自然に湧き出す気品は隠しようがない。少し贅沢な短編だ。こんな上品な見舞客が来たら、何でも口にしてしまいそうだ。コロナ禍で困窮している年寄りに手を差し伸べようとしない冷酷な政治に対するアンチテーゼ。

「ユメミの半生」
 松本穂香が一生懸命で可愛い。波乱万丈と条件をつければ、想像力はどこまでも広がっていく。あなたは金星、私は火星、間にある地球で逢いましょう。待ち合わせは有楽町のティールーム。雨が降って濡れて来たあなたに、私はそっと小さな木綿のハンカチーフを差し出すの。あなたからもらった木綿のハンカチーフ。

「名もなき一篇・アンナ」
 中国人の恋人。美しい普通話(プトンファ)を話す。見た目も心も美しい。所々に哲学的な言葉を鏤める。流星くんに解ったのかどうか。一般とは逆に男が気持ちで話し、女が論理で話す。日本語と普通話。喪失感は何をもたらしてくれたのだろうか。

 それぞれの短編に味があって、とても面白かったし、優しい気持ちになれた。心が晴れ晴れとした気もする。とにかく観てよかった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
耶馬英彦

5.0やがて

2021年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コロナのことを題材とした映画もあと数年経てば作られて、そしてそれを映画館でみんなと観るのかな?とこの映画を観ている途中から思い始めました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
taka

3.5コロナ禍、そしてその後を見据えた映画人の思い

2021年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

難しい

コロナ禍で苦しむ映画業界を盛り上げようと、12人の監督が12本の映画を撮ったオムニバス短編集。
三島有紀子、上田慎一郎、藤井道人の3名がそれぞれチームを組み、3部構成で成り立つ。
DIVOC-12の意味はCOVID-19をひっくり返すという意味。
かなり作風が分かれるため一概に評価出来ないし、それぞれの好みによって各作品の評価やベストも分かれてくると思う。

第一部 三島組 テーマ:共有
①『快眠倶楽部のすすめ』
監督:加藤拓人 主演:前田敦子
主人公が快眠倶楽部なる閉鎖的空間を抜け出し、街へと飛び出す話。
OPに相応しい、静かで現代へ向けたメッセージ的映画。
快眠倶楽部のすすめではなく、快眠倶楽部からの脱出のすすめなのでは?
② 『YEN』
監督:山㟢晋平 主演:蒔田彩珠、中村守里
ポラロイド写真を撮っては“日本円”で人を評価するJK2人の友情の崩壊と修復、そして成長。
カメラワークやアスペクト比の変化など、かなり撮り方を凝っていた印象。
友達の親揶揄は気持ち良くないが、蒔田彩珠と中村守里のペアは最強。この2人で長編を撮って欲しい。
③ 『海にそらごと』
監督:齋藤栄美 主演:中村ゆり、高田万作
少年は、生まれた時から会ったことのない母親に会いに海辺のスナックへ向かう。
そこのママをしている母親(仮)と少年の交流。
波の音と夕焼けと寂れた街に映える、ゆり姉さんの横顔の美しいこと。
夜のネオンをバックに描かれるラストシーンにほろっ。
④『よろこびのうた Ode to Joy』
監督:三島有紀子 主演:富司純子、藤原季節
1人細々と暮らす老婦人。
海岸に倒れていたところを方言強めの青年に助けられ、報酬のためといかにも怪しい仕事を引き受けるが…
少し難しすぎた。正直雰囲気もあまり好みではない。
今回も救世主的な藤原季節さんと、ハーゲンダッツ&ラストの散財シーンが印象的。

第二部 上田組 テーマ:感触
⑤ 『あこがれマガジンハウス』
監督:エバンズ未夜子 主演:小川紗良、横田真悠
作風は一気にメルヘンに。
鏡の中のあなたと私。それはあなたのこと?私のこと?
はじめはよく分からなかったが、夢と現実の違いが分かってからは、女の子の映画として観ることができた。
ドアップの小川紗良さん、透明感えぐい。
⑥ 『魔女のニーナ』
監督:ふくだみゆき 主演:安藤ニコ、おーちゃん
イギリスの魔女見習いが、日本の湖畔に咲く花を求めてやってくるファンタジー×ミュージカル。
日本ではなかなか作られない、この手のファンタジーとミュージカルに手を出した時点で拍手。
ふくだみゆき監督は上田監督の奥さんだそう。
こういう全く傷つかない作品がこの企画に最適だと思うんだが。
⑦ 『死霊軍団 怒りのDIY』
監督:中元雄 主演:清野菜名、高橋文哉
ホームセンターでバイトをする男勝りな空手(カンフー)女子が、工具や機械でゾンビに立ち向かう!
今回2つずば抜けていたうちの一つ。
中身の無さはトップだけど…そうそう、こういうのでいいんだよ。
清野菜名さんのアクションと倒した後の笑顔にやられた。
ゾンビだらけの中、ファミレスでご飯ってのも良い。サイコー!
⑧ 『ユメミの半生』
監督:上田慎一郎 主演:松本穂香、小関裕太
閉館間際のミニシアターにやってきた監督志望の中学生の前に、劇場スタッフのユメミが現れる。
上映までの間、ユメミは波瀾万丈な自身の人生について語り始め…
正真正銘ベスト。
とにかく映画愛に満ち溢れた傑作。
アレによってサイレント映画がトーキーに、アレによってモノクロがカラーになる激アツ展開に、どこかで観たことあるオマージュの連続。
怒りのDIYとともに再鑑賞したい逸品。

第三部 藤井組 テーマ:成長
⑨ 『流民』
監督:志自岐希生 主演:石橋静河
幼少期の自宅の上に立つホテル。
フロントでは「全部同じ部屋だよ」と言われ、自分の部屋を探すが、ドアを開けても開けても自分の部屋が見つからない。
自分には難しかった。非現実的な現実。不思議な世界観。
⑩ 『タイクーン』
監督:林田浩川 主演:小野翔平、窪塚洋介
こりゃまた難解。
tycoonって大君(徳川将軍に対する外国人の呼称)なんだって。これがそうなのか分からないけど。
浦島太郎?高瀬舟?うーん、違う。
舞台は何処になるんだろうか?MV的な雰囲気のある作品だった。
⑪ 『ココ』
監督:廣賢一郎 主演:笠松将
コロナ禍、在日コリアン、望まない妊娠…
社会問題てんこ盛りの最も映画的な作品。
最後のテロップでの後日談まで重い。
笠松将さんと円井わんさんの演技に引き込まれた。
(最初の緊急事態宣言下だったとしても)コロナ禍なのに誰もマスクしてないのは気になったけど。
⑫『名もなき一編・アンナ』
監督:藤井道人 主演:横浜流星
大トリは今、波に乗りまくっている藤井道人監督。
喪失感を抱える男の前に現れた女性との逃避行。
映像美が凄かったけれど、前3作品が静かだったので少しウトウト…もう一回観直したい。
ロン・モンロウっぽいなと思ったらロン・モンロウだった。

どの作品も特徴ある印象的な作品が多かった。
重厚感ある社会派の作品も良いが、withコロナの今はまだ安心して観れる映画の方が良いというのが私の意見。
個人的には上田慎一郎監督チームが良かったが、ここには乗れないと言っている人もいるので、やはり人それぞれということで。
何よりこれをシネコンでやるというのが良き。
因みに私的トップ6は以下の通り
1.『ユメミの半生』
2.『死霊軍団 怒りのDIY』
3.『YEN』
4.『あこがれマガジンハウス』
5.『海にそらごと』
6.『ココ』

コメントする (0件)
共感した! 2件)
唐揚げ

2.5オムニバス形式の難しさ

2021年10月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

小説の短編集ってなんか好きだ。他の作品と絡み合ったりするとさらにいい。でも映画のオムニバスってあまり観たことがなかった。
それぞれ10分〜15分くらいの長さだろうか。作った監督が別々だからいろんなタイプの話になるだろうとは思ったが、そこまでバラエティに富んでいるわけではない。テーマというテーマがないからかもしれない。
個人的には「ユメミの半生」「名もなき一篇・アンナ」がよかった。短い時間の中でも、キチンと組み立てられた物語は面白い。
出演していた俳優陣もなかなか豪華だった。でも全体的な印象はあまり良くない。一人の作家による短編集は好きだけど、いろんな作家が書いたオムニバス短編集はあまり好きではないということだ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
kenshuchu

3.0#80 どの部屋もみんな同じ

2021年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

COVIDを反転させたのが映画のタイトルだったことに冒頭で気づく。

後半に進むほど面白いストーリーが多かった。

中でも1番のお気に入りは石橋静香主演の『流民』。

どんな金持ちの国でも貧しくて戦争しているような国でも、平等にCOVIDに感染しちゃうんだよ。そしてみんな感染を恐れているんだよ、というメッセージだと私はとらえた。
もっと別の意味で、人間どこにいても幸不幸、運不運は生涯平均すると一律だということなのかもしれないけど。
どの部屋に入っても結局その人にふさわしい部屋になるということか。

後は中華料理屋に勤めるお兄さんの話が面白かったかな。何故に広東語なの?カンフー映画好きな人が撮ったのか?

清野菜名ちゃん、最近強い格闘家の役多くない?

コメントする (0件)
共感した! 1件)
chicarica

2.5創造力

2021年10月5日
Androidアプリから投稿

悲しい

楽しい

幸せ

COVID-19禍、クリエイターやスタッフや俳優達の創作支援企画としてつくられた、特に繋がりのない12本、計129分のオムニバス。

睡眠倶楽部のすすめ
壊れる前に…ということだと思ったけれども
違う方向に壊れてしまう可能性も?
☆2.0

YEN
THE女子高生のすれ違いとい本人達にしたら痛いけれどたわいもない感じが良き。
☆2.5

海にそらごと
短い尺の中で一転二転、これはこれで良かったけれど、この先をメチャクチャ観たい!
☆2.5

よろこびのうたOde to you
一見コミカルだけど社会問題を背景にしつつ倫理的な問題にも問いかけていて良かったけれど最後はちょっと??
☆2.0

あこがれマガジン
憧れと妄想と勘違い、みにくくないけど、みにくいアヒルの子か白鳥の水かき的な?
☆2.5

魔女のニーナ
アニメ!?ミュージカル!?背伸びにもならない意地のはり方は可愛らしいけど、オッサンにはちょっと。
☆2.0

死霊軍団 怒りのDIY
この尺でこれだけ詰め込んでくるとかマジかっ!!怖くはないけどナイスアクションホラーコメディでめちゃくちゃ面白いっての。
☆4.0

ユメミの半生
夢見ユメミですかw映画って本当に良いものですよね、と夢は果てません。シネマ・ロサかな?
☆3.0

流民
DQのクリア後ダンジョンみたいなそれぞれちょっと混沌とした異世界感は良かったけれど、結局何だった?
☆1.5

タイクーン
酔いどれ中国人の龍宮城物語ですか?自分には何を伝えたいのか良くわからなかったし、その音は巻時計だからですね。
☆1.0

ココ
何をカッコつけてんだ?と思ったけれど、落として上げて?上がってはいないけどね。字幕に救われ字幕でやっぱり…ですよね。
☆2.5

名もなき一篇・アンナ
記憶?妄想?夢?と頭のほんの少しだけ??だったけど、あーそーね。話自体は嫌いじゃないけど、この尺じゃ溜めとか波とか描けませんでしたかね。
☆1.5

コメントする (0件)
共感した! 7件)
Bacchus

2.5作りたい作品を作った12人

2021年10月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コロナ禍を感じさせる作品作りをしてるのかって思ったんですが、それは横におき映画作り支援を軸にそれぞれの作りたい作品を作った感じです。

12人の監督が作品を作るのであれば、それぞれの作品に何か共通点を設けるといったものを用意して欲しかった感じがします。
いろいろな趣向の作品があるので好きなものはあったのですが、全体的に私としては中々馴染めなかったです。

コロナ禍ということを逆手に取って一人芝居やふたりだけの芝居、密室劇などを期待したんですが。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ムービー好き