クルエラ

劇場公開日:

解説

ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場した悪役クルエラの誕生秘話を、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン主演で実写映画化。パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドンに、デザイナーを志す少女エステラがやってくる。情熱と野心に燃える彼女は、裁縫やデザイン画の制作に打ち込み、デザイナーへの道を駆けあがるため切磋琢磨する。そのままデザイナーへの道を進んでいくと思われたエステラだったが、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネスとの出会いが、エステラの運命を大きく変えることとなる。夢と希望にあふれた若きエステラが、なぜ狂気に満ちたクルエラとなったのか。その秘密が明らかにされる。エステラの運命を大きく変えるカリスマデザイナーのバロネス役を「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「美女と野獣」のエマ・トンプソンが演じ、「キングスマン」シリーズのマーク・ストロングらが共演。「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピーがメガホンをとった。2021年5月27日から劇場公開され、5月28日からDisney+でも配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。

2021年製作/134分/G/アメリカ
原題:Cruella
配給:ディズニー
劇場公開日:2021年5月27日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第94回 アカデミー賞(2022年)

受賞

衣装デザイン賞  

ノミネート

メイクアップ&ヘアスタイリング賞  

第79回 ゴールデングローブ賞(2022年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) エマ・ストーン
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映画レビュー

4.0いろんな意味でグレーゾーンを突き進む音楽劇

2021年5月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 19件)
村山章

4.0絶妙なプリクエルは'70sパンク・カルチャーと共に襲いかかる!

2021年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

生まれながら白黒真っ二つのダルメシアン・ヘアを持った少女エステラが、なぜ、ディズニー史上最凶のヴィラン、クルエラになったかを解き明かす前日譚は、何と言うか、取ってつけた感がほぼ皆無。知らず知らずのうちに、エステラを襲った悲劇に同情し、故に、彼女が辿るリベンジマッチに寄り添ってしまうのだ。老舗夢工房の匠の技が誘う煌びやかでどす黒く、同時に、パンクロックなネオ・ファンタジーは、『101匹わんちゃん』(61)からその実写版である『101』(96)、さらにその続編『102』(01)までの"クルエラ・ヒストリー"を追想する機会も与えてくれる。とまあ、そんな古いディズニー世代はもちろん、『アナ雪』(13)からのファンも引き込む、目眩くパンク・ファッション(『マッド・マックス 怒りのデスロード』でオスカー受賞のジェニー・ビーヴァン)と、'70sヒット・チューンで五感を刺激しまくる本作。中でも、ナンシー・シナトラの"にくい貴方"をバックにクルエラ=エマ・ストーンが闊歩する場面の高揚感が半端ない。コロナ禍の鬱屈を晴らしてくれる、ちょっと遅れてきたハリウッド・メジャーの目玉中の目玉だ。

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清藤秀人

5.0「エマ・ストーンの新たな代表作」となる、アニメ「101匹わんちゃん」から、新たなディズニー実写映画の名作が誕生!

2021年5月27日
PCから投稿

本作は、ディズニーアニメーション映画「101匹わんちゃん」(1961年)のヴィラン(悪役)であるクルエラを主役に実写映画化したものです。「101匹わんちゃん」自体が古かったりするため当初はそこまで期待できませんでした。
ところが完成版を見てみると、終始クオリティーが高く、久しぶりに洋画で圧倒されました!
見どころの一つである、エマ・ストーン(「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞受賞)とエマ・トンプソン(「ハワーズ・エンド」でアカデミー賞主演女優賞受賞)という「Wエマのアカデミー賞女優の熾烈な共演」。これは両者が曲者で、やり取りが全く飽きませんでした。
特に主演エマ・ストーンの❝はじけっぷり❞は凄いものがあります。

1970年代のロンドンを舞台(幼少期は1960年代)とし、作風としてはファッション業界が舞台となるため、名作「プラダを着た悪魔」と似た雰囲気もあります。
監督は2018年アカデミー賞の話題作「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクレイグ・ギレスピー監督です。
冒頭のディズニーのマークから「白・黒・赤」という独特な色使いがなされていたりと、とにかくスタイリッシュな映像に加えて、かなり楽曲のセンスも良く、映像、音楽も楽しめます。
本作は、「バットマン」シリーズにおけるヴィラン「ジョーカー」がなぜ生まれたのかを描いた名作「ジョーカー」に似た構造もあります。
「ジョーカー」は、「アカデミー賞最多11部門ノミネート」まで果たしましたが、感覚的には、あの快挙に匹敵するような出来栄えです。
もちろん「ジョーカー」のようなシリアス過ぎる作品ではなく、あくまで本作はファミリー映画ですが。
本作は、スタイリッシュな映像、楽曲、エマ・ストーンの名演技などを堪能するため、映画館で見ることが望ましい作品でした。
アニメーション映画「101匹わんちゃん」を知っていると、本作では、クルエラの相棒である「ジャスパー」と「ホーレス」、そして、「101匹わんちゃん」の主役の「ロジャー」「アニータ」などもキチンと出ていることが分かります。
見る前は、上映時間134分は長いのかな、と思っていましたが、体感的には、あっという間に終わり「まだまだ見ていたい」という状態でした。
「ジョーカー」は大ヒットし続編が噂されていますが、「クルエラ」も大ヒットすれば続編があるかもしれず楽しみです。

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細野真宏

4.0「ジョーカー」との違い

2024年3月26日
PCから投稿

悪役の生い立ちを描いた映画としては「ジョーカー」がヘビーかつ強烈なインパクトを残していますが、こちらは好対照と感じました。

次第に孤独を深めていくジョーカーとは違い、子どもの頃からの仲間がいたことがエステラの心を支えていたように感じます。

そのためどこか心温まる雰囲気もあり、徹底的なサイコパスとも言い難い。人間らしい苦悩や葛藤の末に到達した悪に思えます。

エマ・ストーンが非常にキュート。ファッション界の女帝をクルエラの姿で追い詰めていくさまは痛快でファッショナブルで最高にカッコいいです。そのシーンだけでも見る価値があります。

ブリティッシュ感がもう少し出ていてもいいかも…とは思いましたが、泥臭くならないよう、あえてほどほどに抑えたのかもしれませんね。

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ほりもぐ
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