劇場公開日 2020年6月26日

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「ヘビメタギャルは殺人鬼!」サモン・ザ・ダークネス KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヘビメタギャルは殺人鬼!

2020年7月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

序盤の雰囲気からは想像もつかないストーリーが面白い、ハイテンション&フラストレーションを楽しむスリラー。

「やったことないゲーム」に流れる妙な空気、本性が見えてからの本番。
ビッチにしか見えないギャルが信仰のために人を殺す、ギャップ萌えが激しいじゃない。
仲良し三人組、お待ちかねの殺戮ショー!派手にかまして頂戴!
と思っていたのに、どうしてこうも上手く行かないものなの。

雲行き怪しくなったところから畳み掛けるような怒涛の展開。
立場の逆転、からの逆転、さらに逆転、と繰り返し、イライラしたりハラハラしたり応援する先をコロコロ変えてみたり。

基本的に全員頭が悪くてギャーギャー喚きまくるので、ムカつき度はだいぶ高い。
なんでも良いから早く誰か殺されないかな!?と思っていたけれど、柔軟に目線を変えることで面白く観られた。
これまた頭の悪い来訪者の存在と死がアクセントになって、退屈しないでいられた。

そして何と言っても諸悪の根源、牧師の圧倒的存在感。
それまでのギャル達の悪行なんて全然ショボく感じる、一目見ただけで「キレ者のめちゃ悪いヤツ来たー!」と思えるオーラの強さ。
終盤の牧師の言動があまりにもバッドで興奮した。聖職者の本性って良いなあ。

汚れたジープ、真実は闇の中へ。
ガソリンスタンドのショップの対比が好き。
こぢんまりしていたけれど、テンポ良く動きの良い、楽しい映画だった。

KinA