劇場公開日 2020年7月17日

「基本的にはファン向けか。完全振り返りの総集編ムービー!!」「進撃の巨人」クロニクル 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0基本的にはファン向けか。完全振り返りの総集編ムービー!!

2020年8月1日
PCから投稿

怖い

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:これまでのストーリーを振り返る中で、主人公の胸中の大きな変化や、様々な仲間達との邂逅に、思わず感慨深いものがある。
否:特に目新しさはなし。予備知識がないまま観ると、訳が分からないまま終わってしまいそう。

 テレビアニメの総集編なので、取り立てて目新しさはなく、基本的にはこれまでのストーリーのファン向けの映画といった感じです。ですので、やはり原作やテレビアニメ等、なんらかの予備知識は必要不可欠です。逆に全く知らない方が観ても、登場人物が多くて相関関係も非常に複雑で、なおかつ省略されている内容もかなり多いので、訳が分からなくなってしまうと思います。
 最初は母を殺された怒りから、巨人への憎しみが突き進む原動力になっていた主人公・エレン。彼が巨人との死闘や様々な仲間達との関わり、そして世界の真実を知っていく中で、次第にその意志がどのように移り変わっていくのか、その揺れ動く胸中にも注目です。
 お話もだんだん予期せぬ方向へと進んでいく中、最終章を前にした振り返りの本作を、ファンの方は是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド