幸せがおカネで買えるワケのレビュー・感想・評価

販売促進のために雇われた擬似家族の物語。
これはどうなんだろう。詐欺罪とかに問われないのだろうか
と思いながら見てました。
退屈せずに最後まで見れましたが、後味悪いですね。
そして、ラストがね。ハッピーエンドってことなんでしょうが、
ありきたりなストーリーになってしまいましたね。
そのまま、別れ別れになった方が、良かったような気がしますね。

なかなか楽しめた。

でも、観ていてちょっと居心地が悪くなってくるんですよ、
疑似家族って、限りなく実際の家族に近いものだと ふと思ってしまって。

私たちの戸籍上の家族が、もし夫婦間で、親子関係で、そして兄妹同士でバラバラならば、毎日行われれる実家族～虚偽家族の“家族ゲーム”の判定レベルは、どのあたりの目盛りを指すのだろうか。

終盤、家族は危機を契機としてお互いを意識し、それぞれの距離が近くなるのだってことも見せてくれた。
薄っぺらなコメディではないところが、不思議な後味を残します。

デミ・ムーアは達者な女優だね、実に自然な表情で演技するので感心。