MOTHER マザーのレビュー・感想・評価
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なかなか見応えのある作品
ずっと寂しい雰囲気の作品。
長澤さんの役は側からみたら最悪の親。
でも不思議と子供への愛が感じられる。
第三者には介入できない関係性が親と子の間にある。
そんなことを感じる作品だった。
程度問題はあるけれど、現実世界でも大なり小なりこのような不思議な関係性に出会うことがあることを思い出した。人と人との関係性は一つの事象では決まらない、色々なことが絡み合って出来上がっていると再認識した。
長澤さんはセカチューのころの王道ヒロインと比べると、完全に脱皮した感がある。これから演じる様々な役で、また違った長澤まさみを観せてくれると期待をもたせてくれる演じっぷりだった。
疲れる映画
長澤まさみが頑張ってた映画。
実際に起きた事件を元に映画化しているが、良し悪しではなく、加害者少年のルポを加工せずに台詞に起こしている為、独立した映画というより、再現ドラマの色合いが強い。元の事件をある程度、知っている者からすると、目新しい部分はなく、ひたすら駄目女とそれに巻き込まれる周囲の人物を延々と見る羽目に。
オリジナル要素としては、長澤まさみ演じる駄目母が、延々と周辺の男とやりまくるシーン。この点のみ、妙にリアリティーがあり、脚本家のセンスが垣間見えた。
新聞記事やルポタージュ以上に得る物はないと思っていた映画だが、通しで観た事で、実際の母親が軽度の知的障害だったのでは?という考察が生まれた。これは長澤さんや大森監督がどの程度意識していたかは知らんけど、女性を描写するにあたり、暗に示唆している様には感じた。
そこに妙な納得というか、説得力はあった。
オススメかと言うと、全くお勧めしない。
あと、これは言っても仕方ないが、ホームレスの長澤まさみがメイクしてるのは変だ。
ラストシーンですっぴんを見せていたのには驚いたが、寝る時はメイクを落とし、路上生活ではメイクをするって一貫性がない。服をいくら汚しても、そこにリアリティーというよりは扮装に見えてしまう要素があり、そこまで女優生命というか長澤まさみのイメージをぶち壊すような映画じゃないのかもしれんけど、中途半端に思えた。
役作りってないのかな?
芝居云々熱量云々じゃなく長澤まさみがお芝居してる長澤まさみにしか見えない。低予算なのはすぐにわかるがディテールにもう少しこだわってほしいと感じた。せめて髪の毛と衣装くらいは汚く出来たんじゃなかろうか。あとはワンカットというか極力時短したカット割だが、絵画的な物語でもないので意図が汲み取れなかった。今は大人も漫画や多様なメディアを見ている時代なのだから昔からながらの映画表現はよっぽど気合を入れないと成立しないし胸を打たない。こうやって気になるところを列挙すると何十年前の惜しい邦画となんら感想が変わらないのが悲しいところだ。
追記 息子役の子はいい役者になりそうだね
あまりに期待はずれの映画でがっかり。 すべてにおいて監督の美意識と...
あまりに期待はずれの映画でがっかり。
すべてにおいて監督の美意識という逃げの言い訳けがこの映画の本来表現しなければならない部分を落としてしまった。
残念!
非常に奥深い映画
リアルに存在した事件から着想した映画である事は、全体を通してより見る側に重くのしかかる。もし、これがフィクションであるなら感じ方は全然違うものになったように思う。
終始感じるのは、この子の背負ってしまった不幸とは一体なんなのであるのか?という問いだと思う。
そして、長澤まさみが演じた母親の人格が何故あそこまで捻くれてしまったのだろう?とも思う。
冒頭の親子4人の会話では、あまり大きく触れていないが、おそらく長澤まさみが演じた母親が子供の頃にまで遡ると、もっとこの事件の輪郭がハッキリと見えてくるような気がする。
ごく普通の人が感じ得るだろう愛情や社会性が彼女からは著しく欠如している。
殺害されてしまった祖父母は、本当にただの被害者なのだろうか?
そんな非常に難しい問いもこの事件、この映画のテーマとして感じられた。
場面、場面の細かな表情と仕草…
挙げればキリがないが、長澤まさみという女優がここまでの演技が出来るとは想っていなかった…というのが正直なところ。
そして殺害犯となってしまった長男役の彼の演技も素晴らしいの一言。
これだけの重たいシリアスなテーマの映画であるのに、途中しらけてしまう事が無かった。
ただ一つリアリティに欠けた一点は、
長澤まさみがどれだけ見窄らしくしても、
根本的に美人であって、これだけの美人が野宿や生活保護を受けるか?というと、現実的にはなかなか難しい…
誤解がないように言うと美人だから…という事ではなく、実際そこまで落ちてしまった人間の身なりや目つきというのは、もっと遥かに澱んでいるもので、最大限やっても彼女中に何処か完全に美を捨てきれないものを感じてしまった。
でも、結果その女を捨てきれない性分は、ある意味でその母親の実像と重なったのかもしれない。
稀な事件であるにせよ、この世界中の様々な国や地域で同じような境遇が普通に存在している事を改めて思い知った映画でした。
誰も救われない
一言で言うと、悲しく後味の悪いお話でした。
どなたかのレビューにもあったように、「真の悪を前に、善だけでは勝てない」という言葉がぴったりと収まるような感覚です。
手を差し伸べてくれた人達をするりと抜けて、そのたびに「すがって、助けてと言えたはずなのに」と何度も思ってしまうような作品でした。
誰が悪い、誰がダメ、ということではなく…ただ、純粋な周平の母に対する愛があった事だけは事実として印象に残りました。
母にも、周りにも嘘をつかなかった少年が、母へ向けた愛の為だけに「最初で最後の嘘」をついたシーンで、思わず涙が溢れてしまいました。
躊躇いながらも母に対して、少しだけ反抗したシーンも忘れられません。
素直で、妹思いで、学習意欲も高く、そのうえ母が大好きだった少年が嘘をついた瞬間の表情には、胸を締め付けられました。
俳優さんが素晴らしかったですね…。
私ならどうしてあげられただろう…とか、私だったらこんなことができるだろうか…とか色んなことを考えさせられる作品です。
普通なら「子供には不可能」だと分かることであっても、他人の子になってしまうと日本人特有の「トラブルに巻き込まれたくない」という態度が映されてると言いますか…「大丈夫だよな?」って、子供に言ってるように見せかけて、実は自分自身に言い聞かせてるようにも捉える事も出来たり。
母は、こうでなくてはいけない!というルールはどこにもないし、もちろん子供の育て方は産んだ母が決めてもいいことではあると思います。
ただ、母の身勝手な行動や判断だけで、子を苦しめるのはまた違うかな…と思ってしまいました。
やり場のない気持ちだけがモヤッと残りました。
少年が、「外にいたくないんですよね」とラストに言いますが、その理由が「ご飯も食べられるし、本だって読める」でした。
これは…母が、いかに子のことを考えずに育ててきたか、悲惨さが目に見えて分かる描写です。
塀の中にいることが、彼にとって一番気を楽にして生きられる場所なのかな…とも考えてしまいました。
ただ、最後まで妹を心配する少年は、「兄」としての模範になりますね。
物語の流れが重く、たびたび胸が締め付けられる衝動と、今すぐにでも助けたいと思うような作品でした。
犯罪を犯すのは、悪いことであるのは当たり前です。
ただ、全員ではなく一部にこの少年のような子がいることを考えると、「日本」自体を変えないといけないような気もします。
他人に無関心な国だからこそ、起こりうる罪の形です。
私は、無関心な人間でありたくない… でも何が出来るのだろうか…と考え込んでしまうような映画でした。
少年は、本当に不幸の中の不幸で生きてきたんですね…。考えるだけでつらくなります。
子は都合のいい道具じゃありません…。
若くして子供を授かった夫婦や、難のある生活を強いられている親子、子に虐待をしている親などに、こういった作品を観てもらいたいものです。
強烈な衝撃作
いわゆる「胸糞映画」というヤツです
見て良い気分はしません
個人的に今まで観た映画の中で一番の衝撃映画でした
本当に観賞が辛かった
雰囲気的には「誰も知らない」や「万引き家族」に似てるが、陰鬱さ悲惨さが桁違いです
この映画、何から何まで何1つ救われず、少しの安息や微笑ましい場面も無くただ破滅へと一直線なんです
どこまで落ちて行くんだ、、
もうやめて、、頼むから救われて、、
と最初から最後まで思っていたが、結局最も残酷で救いが無い形で終わってしまった
何故息子を手放さないのか
何故母から離れないのか
僕にとっては母が世界「全て」
このキャッチコピーが母から離れなかった理由でありこの映画の全てだろう
評論家じゃないので小難しい評価は出来ないので印象に残った場面、というか辛かった場面を書いていく
.周平の幼少期は常にキツかったです
.ラブホテルで秋子と遼と一緒に風呂に入る場面が個人的に目を背けたいくらいキツかった
.お金をせびりに行って絶縁されるシーン
.養育費を送っているという前夫に
「周平、お前大丈夫か!?」ときつく言われるシーン
挙げればキリがありません
そして、長澤まさみの演技力には称賛を送りたい
これまでの好感度の高い役柄から一転し
毒親とかいうレベルでは無いまさに「怪物」なクズ人間の役に見事にはまっていた
画像を見比べても別人にしか見えない
この映画は決して良い気分はしませんし、間違いなく憂鬱で悲しい気分になるでしょう
私は二度と見たくありません
ですが、名作だと思います
映画だとわかってても
映画だとわかってても、イライラしていた。
最初から最後まで、この毒母より口が達者のものがいなかった。
区役所の方、先生、会社の社長、弁護士
誰一人も毒母に勝てなかった。
だから、子供たちを救い出すことができない。
悪を前に、善良だけでは無力だ。
児童イジメの事件でも、
訪問する区役所や施設の職員が全員
悪親に勝てずに突き返された。
そういうポジションの職員こそ、
ヤクザを「活用」できればなと。。。
愛せない
うーむ愛せないんだよなぁ。誰にしても。
芝居はすごく良いし、これが実話だと考えるとなんでキテレツな世界なんだと思うけど、どのキャラも愛おしく思えない。
リアルって本当はそんなものかもしれないけど。
感想
すごく心が締め付けられる思いでした。
私の母もどちらかといえば、
洗脳するタイプで、大きな壁にぶちあたったとき、母の意見に流されてしまう自分がいました、そんな自分と勝手ながら、重ね合わせてしまう自分がいて、なんだか苦しくなりました、
この映画と違った角度かもしれないけど、
優しさの中に牙があるというか、その考え方も正しいかもしれないけど、その考えは、本当に自分で考えて出した決断なのだろうか。
子供は親を選べない、子供の心情を考えたらとても悲しくなってきたし、子供を育てることの大変さ、親と言う責任感をこの映画を通して学びました。私も、子供を育てるとき、毒親にはなりたくない、こんな思いを自分の子供にはさせたくないって、心のどこかで考えてしまいました
この胸糞映画で何を伝えたかったのか
共依存の悲惨さであろう。
そしてこの映画に惹かれる人は共依存の因子を持っていた人かもしれない。
内容は胸糞悪い身勝手な両親とその子どもの凋落である。
最後のオチに希望を持っていたが虚しい終わり方となった。
映画を見たあと作品のメッセージを必死に考えた。やはりそれは共依存の悲惨さである。
あらゆる周りの援助を払いのけ長澤まさみは金の無心だけに執着する。こんな親子を誰が救えるのか。
これは社会問題へのメッセージだと考えた。誰が悪いと言っても仕方ないのである。悪い意味で無常なのだ。この哀しみは連鎖していくだろう。こういう人たちが目に見えないだけで世界中にたくさんいるんだ。
そのメッセージを受信するだけで胸がいっぱいだ。私たちは彼らに何もできないのだ。だから悲惨なのだ。
終盤バカすぎて感情移入が途切れる
前半は万引き家族、子宮に沈めるのような雰囲気でテンポも良くリアリティもあり楽しめた。
ただラストに向けて主人公、母親がとにかく馬鹿すぎて感情移入が途切れてしまった。ラストに期待しなければ中半まで楽しめる。
長澤まさみはどうしてこういう役をやりたがるのだろう。何もかも中途半...
長澤まさみはどうしてこういう役をやりたがるのだろう。何もかも中途半端で、思考が短絡的で続かず、依存的でずるい女性的要素と暴力性がよく演じられていた。彼女の性的コミュニケーションは、コミュニケーションの回路がそこにしかないからだということはよくわかる。ちゃんとした家なのに、どうしてあそこまでひどい人格に育つのか、物語が見えない。
長澤は、エロスのある役は出来なくて(コンフィデンスマン)、アクティングアウト、外傷系ばかりに出てたアメリカの女優を思い出すけど、そこまで、生歴に外傷がある感じでもなく、インタビューとかにはそこまで教養が感じられず、カンのいい人なんだと思う。演じることが好きなのか。しかしどこまでだらしない役をやっても、嘘には見えないけど、本質にも見えなくて、最後のシーンの虚ろな瞳のように、空白なのだろうか。そう言う役をやることに快感を持つようなので、すごく不思議な人。
ノンフィクション
という衝撃はありつつ、共依存というのはこれほど救えないのか。
救えない母親と救えない息子による救えない物語。サイコパスですら思える。周平は最後にお母さん好きだからやったと言ってたが、ところどころ葛藤しているような場面があったこともあり、自分が自由になりたい一心で行動したのでは、とも思った。本人のみ知るところ。
唯一救える妹は幸せであると願いたい。
見終わったあとに、素直に思ったのは、自分がどれだけ幸せだったのか、ということでした。そんな作品だった。
改めて両親の感謝したい気持ちです。
長澤さん?
重たい映画でした。
毒親を描いていますが、とにかくすること全ては最低です。
お金の無心しかしない、男にだらしない母親を長澤さんが演じてますが、お綺麗な長澤さんのイメージとあまりにもかけ離れているので、見ていてつらくなりました。
そういう意味では、長澤さんが演じきれていないのかもしれませんが、一生懸命に演じておられるので、それを言うのは酷な気がします。こんな綺麗な毒親はいるのか?
これはミスキャストではないかとも思います。
救いようが無い
私の周りにも離婚したり、最初から子供と2人で暮らすシングルマザーが何人か居ますが皆んな頑張って働いて子育てしている人達ばかり。
元旦那から生活費を沢山貰うなら自分で稼ぐ、と言う。共依存なんて病気があるとは知らなかった。
世間的には働かない、子供を学校にも行かせないなんて信じられないけどこういう人達が実際に存在するのね。
そして働かずに生活保護を受けるわけだけど、そのお金は真面目に働いてる国民の税金からこういうクズに出てるんだよねぇ…
なんか、腹立つわ。
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