劇場公開日 2021年12月17日

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「「どれだけ深く考察をしたいか」で大きく評価が分かれそうな「名作」の❝復活❞。「マトリックス」の本質は「エヴァンゲリオン」と同じ。」マトリックス レザレクションズ 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「どれだけ深く考察をしたいか」で大きく評価が分かれそうな「名作」の❝復活❞。「マトリックス」の本質は「エヴァンゲリオン」と同じ。

2021年12月17日
PCから投稿

ネタバレ厳禁作品なので、「見方」と「大枠」だけを書きます。
1999年に公開された「マトリックス1」は、とにかくセンスが良く、まさに映画史に残る革命的な1作品であることは間違いないでしょう。
本作は「1作目の続編」的な前情報もありましたが、ライトに見ると、あながちそれも間違っていないのかもしれません。
ただ、劇中に「マトリックス2」「マトリックス3」の映像や登場人物等も出てくるので、最大限に楽しむのであれば、過去の3作品を見た上での方が良いと思います。
❝そもそも「マトリックス」がどのような作品なのか❞が示されている「マトリックス3」の背景を知った上で成り立っているのが本作だと言えるからです。
「マトリックス」は「エヴァンゲリオン」のような❝繰り返し❞の物語という本質を押さえておくことも重要です。
(ちなみに、個人的な前3作品の評価は「マトリックス1」はパーフェクト、「マトリックス2」「マトリックス3」は失速、というイメージでした)
ラナ・ウォシャウスキー監督の「日本愛」が本作でも随所に見られ、そういった意味でも私は本作は好きです。
アクションもネオの覚醒に合わせ進化していく過程が良く表現できていますし、予告編でのシーンも全体の流れで見ると、よりしっくりきます。

最後のエンドロール後に短めの「オマケ映像」があります。
これは表面的に見ると「蛇足」に見えてしまうかと思います。
しかし、
「ラナ・ウォシャウスキー監督はユーモアセンスが乏しいな」と切り捨てるのか、
「現在のハリウッド映画の状況を揶揄した表現」と見るのか、はたまた
「❝エンドロール前のシーン❞によってマトリックス内の世界における、その後の変化を見せている」
と見るのかによって作品の評価が大きく分かれるでしょう。
このように本作は観客に委ねられた面の強い作品と言えます。

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細野真宏