劇場公開日 2020年6月12日

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「悲しく、切なく…でも力強い」コリーニ事件 shokotenさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悲しく、切なく…でも力強い

2020年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

親同然に育ててくれた恩人が殺された事件の
犯人の弁護を託された弁護士が、様々な葛藤を
抱きながら、職務を遂行し、
真実を追求するストーリー。

こういった表現は妥当でないと
思いますが、今まで見てきた戦争の
報道写真や記録や映画より、
戦争の惨さを痛烈に感じました。

元は小説でフィクションかもしれないけれど、
惨さだけではなく、戦後の誤ちにまで踏み込んだ、
この作品に、そして映画化すれば全世界の
人の目に触れる事になり、本来なら隠して
おきたい負をきちんと表現できるドイツという
お国柄に感服しました。

戦争ならばどこにでも起こり得る事で、
単なる個人の一件ではなく、
そこからきちんと向き合い、国家の
誤ちを認め、前進する姿は、
見習うべきとも感じさせられました。

悲し過ぎるストーリーの
悲しい結末でしたが、
不思議と救われた思いを感じました。

戦争だけではなく、生き方さえも
考えさせてくれる秀作だと思います。

鑑賞しようかどうしようか
迷われている方がみえたら、
ぜひ映画館に足を運んでいただきたいと思います。

shokoten