劇場公開日 2020年7月23日

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「【共生とは  - 自然との距離感】」グランド・ジャーニー ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【共生とは  - 自然との距離感】

2021年1月21日
iPhoneアプリから投稿

トマがガンを導く渡りのルートに広がる自然は美しい。

ただ、僕達は、ガンの渡りの元々のルートが、人間の開発によって危険極まりのない場所になってしまったことが示唆されていることを忘れてはならない。

観る人に、映像にはない反対側を意識させたいのだ。

ただ、意識すると言っても、難しいことはない。
僕達の周りを見渡せば良いだけのことなのだから。

開発や自然破壊で、こちら側にやってきたコロナウイルスが、人間社会に大きなダメージを与えている。
最近、ウィズコロナとは言うが、本当にそんな安易な認識で良いのかという寄稿を読んだ。
こうした未知のウイルスや病原菌とは、一定の境界線を維持した上で共生するのでないと、非常に危険だというのが趣旨のひとつだったように思う。

つまり、開発や自然破壊を、僕達人間は見直す時期に来ているのだと言うことだ。

このトマやクリスチャンがガンの渡りを導く冒険の物語は、如何に人間が開発によって、言い換えれば、人間の勝手なエゴによって、本来は共生できていたはずの生き物達を駆逐していったかを暗に示唆している。

ここ数万年の動植物の大量絶滅には、気候変動のほか人間活動も大きく影響しているという。
ホモ・サピエンスの世界中への拡大から、現代の過度な環境破壊、開発を含んでいる。

僕達は、もっと自分の周りに目を向けなくてはならない時に来ているのだ。

ワンコ