「可愛いお父さん。」ファヒム　パリが見た奇跡　せつこんさんの映画レビュー（感想・評価）

バングラデシュを追われ父とパリにきたファヒムがチェスのクラブに入り、パリの文化に馴染みながらチェス大会出場を目指す話。
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でもパリでの難民申請が通らなくて、不法滞在者に。フランスに旅行すると観光地に絶対いるエッフェル塔の小物売ってるような人になっちゃうのよね。
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フランスに旅行した時にそういう人たち沢山いて日本人からしたら怖いのと可哀想なのとで、その人の存在を自分の中から消しちゃってる。でもこの映画を見て、その人達にもそれぞれちゃんと生きてきた歴史があって今があるんだなということを突きつけられた。
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お父さんもフランスでは言葉がわからなくて、弱々しい感じだけど母国では消防隊員をしててかっこいいお父さんだった。周りの環境で人はここまで変わってしまうのかと怖かった。
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結局、チェスクラブのおばさんが首相に「チェス大会で優勝した子供がフランスを追われそうになっている、フランスに人権はないのか？」と直訴することで問題は解決に向かうんだけど、これって根本の問題の解決に放ってないよな。
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そもそも父親が不法滞在者となった場合、父親は強制送還されて子供だけ里親に出されるっていうシステム自体どうなのか。あとフランスに貢献したという証拠がないとフランスでの人権が認められないって、うーん。
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このコロナで難民の人達ってどうなってるんだっけ？とふと思い出した。
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