劇場公開日 2020年2月14日

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「序盤、少女が奏でる音色に感動しましたが・・・それだけ。」脱走特急 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0序盤、少女が奏でる音色に感動しましたが・・・それだけ。

2021年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

独ソ戦で疲弊したレニングラードに物資を送る鉄道員達の物語。

史実に基づいた話のようです。
包囲が解かれ最悪期は脱したとはいえ、まだ悲惨な状態にあるレニングラード。その街に物資を運ぶために鉄道員達は危険な任に付きます。

序盤にあった線路敷設の工事シーンに心打たれます。徴兵された少女が奏でる音色に、作業の手を止める人々。残虐な戦争の最中の心洗われる情景に感動します。

ただ、映画としては面白みを感じることが出来ませんでした。
どうしても、線路周辺の話でしかなく、場面々々にメリハリがないのがその要因だと思われます。
「恋愛」「スパイ」「核物質」「孤児たち」。サイドストーリーを幾つか準備されていましたが、メリハリを感じるには描き方が不十分だったようです。
「スパイ」なら、序盤からスパイの存在を暗示して、サスペンス要素を盛り込む等すれば、映画として面白くなったのではないでしょうか?

逆に、派手にしたかったのか、クライマックスに砲撃戦を描いたのは悪い驚き。

史実の重みを感じる期待感からすれば、少々残念に感じた作品でした。

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よし