「壮絶にショボいが意外と基本動作がしっかりしているウズベキスタン製アクション」スコルピオン テロリスト制圧指令 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0壮絶にショボいが意外と基本動作がしっかりしているウズベキスタン製アクション

2020年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ウズベキスタン内務省の職員ティムールはアフガニスタン国境での人質奪還作戦を単独で成功させた功績を買われて情報局の特殊部隊に異動となる。着任初日に国際テロ組織スコルピオンの存在を知らされ、リーダー格で身元不明の男ジョニーの顔写真を見て驚愕する。それはティムールの行方不明の弟ジャホンギルだった。ティムールは無断でスコルピオンが潜伏しているというモロッコに渡航、接触を試みるが・・・。

まあ正直観る前からイヤな予感しかなかったんですが、ウズベキスタン映画なんて一度も観たことないからという興味だけで1時間45分ほど耐えてみましたが、こりゃあアカンやつ。いくつか難点を挙げると①ジャホンギルが行方不明になった理由が超ドメスティックで地味、②ジャホンギル、物凄い射撃の名手ということになってるのにほとんど無意味、③そもそもたまたま説明されたテロ組織のリーダーが弟でしたって偶然、都合よすぎやろ?、④ティムール、アフガニスタンで活躍した以外は全く役立たず、⑤敵も味方も胡散臭い悪人面のオッサンばっかり、⑥スコルピオン、テロ組織の割には石油成金みたいなやつばっかり殺してるのでそんなに悪役感がない・・・まあなんちゅうかZ級アクションあるあるがパンパンに詰まってる。しかし、侮ったらあかんなと思ったのは映像そのものは結構クリア、カット割りも基本動作がしっかりしていて意外と風格があること。これで億単位の予算とちゃんとした脚本あったらピリっとしたやつを全然作れる国ちゃうかなと思いました。とはいえラストシーンの壮絶なショボさ、そこで終わるの?みたいな不完全終止には開いた口が塞がりませんでした。

よね