劇場公開日 2019年12月7日

「いるだけで、匂いが染み付いてしまうのね。」こおろぎ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0いるだけで、匂いが染み付いてしまうのね。

2019年12月20日
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鑑賞方法:映画館

これは、寓話なのか?かつてこの地に流れ着いたという宣教師と、この盲目で言葉を語れぬ男がおそらくシンクロするのだろう。しかしその誘導がよくわからない。盲目の男の実像があやふやなのが、時間や死さえも超越した何者かである証明のようなものというのか。だいたい、盲人が出てくる映画は、嘘臭く、汚らしく、独善的で、まさにこの映画がそう感じた。
そもそも脱ぐわけがない鈴木京香に、男と何か有り気な期待を持たせるのは詐欺まがい。濡れ場が見たいのではない。どうせ発展のない関係なのだろう、の予測が立つのがつまらんのだ。まあ、相手を利用しようとしたのはどっちもどっちか。そんな感想。

栗太郎