劇場公開日 2020年3月27日

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「「カーマ・スートラ」の国の映画」サーホー 耶馬英彦さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5「カーマ・スートラ」の国の映画

2020年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 4月4日にシネスイッチ銀座で「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」を鑑賞して以来、2ヶ月ぶりの映画館での映画鑑賞である。あまり重いテーマの映画はコロナ禍で沈む気分を更に暗くしてしまうかもしれないと思い、なるべく軽い感じの作品を選んだ結果、本作を鑑賞することになった。
 インド映画は「バーフバリ 王の凱旋完全版」(2017年)で初めて観て感心し、その後「シークレット・スーパースター」(2017年)は主人公を演じた女の子(ザイラー・ワシーム)の歌のうまさもあって、とても楽しめた。
 本作品は「バーフバリ・・」で主演したプラバースが現代劇の主人公を演じるとあって、「バーフバリ・・」と同じようにプラバースのかっこよさを前面に出して絶賛するという演出だったが、時代劇ならまだしも、価値観の相対的な現代にあっては、プラバースのかっこよさがいまひとつ滑っている感じが否めず、単なるカッコつけたヒゲおじさんになってしまっているのがなんとも情けないところであった。
 伏線を散らしていないので、次はどうなるのかというワクワク感が感じられず、ただ出来事を並列的に並べているような感じで、ネタバラシにもさほど驚きはしない。観客を引きずりこむようなストーリーがあれば少しはマシな作品になったかもしれない。
 ただ、インド映画らしくところどころに織り込まれた歌とダンスのシーンはそこはかとなくエロティックであり、さすが「カーマ・スートラ」の国の映画だと妙に感心した。

耶馬英彦