イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路のレビュー・感想・評価
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焦点をホラーに絞っているのはいいが、相変わらずの大風呂敷と一本調子はマイナス
キング原作の映画は当たり外れが大きいが、本作はやや面白い部類に入る。理由は、テーマをホラーやサスペンスに絞り込み、変なヒューマン要素を交えていないためだ。
監督は「キューブ」の監督で、そういえば設定といい展開といい、あの作品に似ている。
「キューブ」の場合、正体不明の四角の部屋に主人公たちが放り込まれ、どうやったら脱け出せるかを描くものだった。本作ではそれが丈の高い草の群生地に置き換えられ、一度入ると抜け道がわからなくなってしまう。
「キューブ」と同様、主人公たちの他に何人かがすでに迷い込んでいて、彼らの話も参考にしながら脱出を試みること、その中の一人が仲間を攻撃し始めるという点も共通している。
何故抜け出せなくなるのか、どうしたら抜け出せるのかという点に焦点が絞られているため、キング作品にありがちな多数の要素を盛り込みすぎて散漫になる欠点は回避できている。また、次々に新しい謎を主人公たちに与え、それを解きつつ切り抜けさせていく点もいい。
ただ、キングによくある大風呂敷を広げ過ぎて、最後まで畳めずに投げ出してしまう欠点は表れている。
具体的には、草の群生地は意識を持つ一つの生命体である上、時間を自由自在にループさせて、永遠に同じ人物たちを何度も何度も自分のうちに取り込み、植物化させる力があるという設定なのだが、草の生命体の迷路の恐怖を描くなら、別に時間を自由にできる能力など不要である。この時間ループ云々で群生地はまったく日常の論理に回収できなくなってしまうため、怖さが空疎になっている。
また、監督の演出の問題だろうが、群生地に迷い込むや否や、登場人物たちがしきりに叫びまくる単調な展開にはややウンザリさせられた。黙々と脱出を試みるうちに、徐々に出られないことが判明していく焦燥感とか、何度も期待を抱いては失敗する徒労感とかがまるきり描かれていないのは、この監督の限界かもしれない。
少し切ない
ルールがあるようで、ないような、よくわからない!それが良い🤣
普通に面白かった!!訳わからんから予想もしにくいし😆
個人的に、私の意見はw
トラヴィスが山田孝之に少し似てるに1票w
最後、山田孝之が(違うw)ベッキー助けるために残る選択が少し切なかった🥲
初のNETFLIX作品
NETFLIXに加入して初めに観たのが本作。
「クローバーフィールド・パラドックス」目当てだったのが思わぬ脱線だ。
正直ネット配信限定という概念がどうしても邪魔をしてしまい、劇場未公開の「そういう」作品だという偏見を持っていたが、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督と聞いて「えっ?」と思い鑑賞した。
アメリカ人は周りに高い草(トールグラス)が生い茂った一本道には何となく恐怖を感じるものなのか。過去にも似た設定のホラーを何作か観て思ったのだが、確かに不気味といえば不気味だ。ましてや中に入ろうとは絶対に思わない。だが、登場人物らはこぞって中に入っていく。
本作には決してチェーンソーを持った殺人鬼や、案山子さんは出てこない。本作の恐怖はタイトル通り植物の生えるその環境そのものが恐怖なのである。その土地にはある物があり、それが生み出す異質な何かを巡るホラーとなっている。映像的には地味だが、それがかなり怖いのである。広い土地なのに閉所に対する恐怖感がひしひしと伝わる。スティーヴン・キングの短編が原作との事だが、やはり明確に何がこうなって・・・という答えは残念ながら得られない。だがその反面得体のしれない何かに侵食されていく描写が中々の恐怖感であった。好みは分かれそうだが、個人的には満足出来る作品だった。NETFLIXはかなり寒暖差の激しい作品になっているが、これは当たりだと思う。ソフト化されたらコレクションに加えたい。
消化不良気味
背丈ほどの草が生い茂る道路を車で走るカルとベッキー。少年の助けを求める声を聞き2人は草むらへと入るが…。
Netflix独占配信作。自動で移動する上に時間すらも逆行する理不尽迷路の恐ろしさに全振りした作品で、考察ありきな部分が多くやや消化不良。
合理的に理解できないからこそ面白い
面白かった。場所が限定されていることや殺人が絡むこと,そして自分がもうひとりいるかもさらに時系列が乱れてループしているところなどは,『トライアングル』を連想させる。なんとも不可解で理解しがたい展開に引き込まれてしまった。観終わった後で本作の監督がかのカルト的傑作『キューブ』の人と知り,納得。
評価低すぎる!
評価低すぎるけどおもしろかった!
登場人物が6人しかいないのに
あそこまでの展開ができるのもすごいし。
子役の子も演技うまかった。
自分はホラー映画あんまり好きじゃないから
ちょうどいい作品。
怖さを求めてる人にはおもしろみに欠けるかも。
タイムループものなんだけど
ラストシーンのことを考えると
パラレルワールドものっていってもいいのかな。
というかタイムループするからこそ
パラレルワールドの存在を否定できない
っていうところがあるのかも。
あとこういう映画って
バットエンドなイメージ強いけど
結果ハッピーエンド?だった気がする。
予想以上の人数が、助かったし。
それはそれでいいことだけど
バットエンドの方が私は好きだ〜。
インザトールグラス
まぁ良かった。ちょっと草むら入るの怖くなるな。タイムリープするのはよく分からんシステムけど、ワープ有りの迷路は中々抜け出せないと思うな。
草の民族の設定もよく分からんな。
死体を辿って脱出するかと思ったけどそんな事はなかった。最後は生還者居ただけグッドエンドかな?
CUBEと一緒で同じ草むら使い回しで制作費安そう。
メイズランナー2よりは迷路してて良かった。
面白すぎて収集がつかなくなった作品
スティーヴン・キング原作に釣られて鑑賞。出だしからミステリー全開で超面白かったんですけど、面白すぎて収集がつかなくなったのか、わけがわからなくなりました( ┯_┯)。
出だしだけ良かった!!
最初と最後のシーンだけだとループものっぽいですが、その間はつまらないので考察する気にはなりませんでした。有史以前の何かがあるなら、先人が祠を建てていると思います。
死んでも出られぬ緑の地獄
Netflix独占配信作品。ホラー作家スティーヴン・キング
とその息子ジョー・ヒルが共著した同名の短編小説を、
『CUBE』などの不条理スリラーを得意とする監督
ヴィンチェンゾ・ナタリが映画化したホラー作。
人里離れた直線道路をドライブするカルと、妊娠中の
その妹ベッキー。ふと車を止めた時、二人は道路脇の
高い草むらから、幼い子供が助けを求める声を聞く。
子供を助けようと草むらに入る二人だったが、
人の背丈よりも高い草むらをいくら掻き分けても、
その子供の元に辿り着けない。おまけに、大して
間を置かずに入ったはずのお互いの姿も見えない。
声を頼りに近付いても、なぜか出会えない。
携帯電話もつながらず、道路にも戻れない。
この草むらは何なのか?
一体どうしたら抜け出せるのか?
...
「高い草むらからどうしても出られない」
という超シンプルなアイデア。
僕はこの手の奇怪な話が大好きでワクワクするのだが、
さすがにそのアイデアのみだとせいぜい『世にも奇妙な
物語』の一篇ほどの長さしか持たなそう。だが本作は、
そこに様々な要素を絡めて90分間飽きさせない。
方角も時間もトチ狂った迷宮のような展開、
草地の中心に鎮座する謎の黒い巨石、
その巨石を御神体として太古から
引き継がれてきたと思しき土着宗教、
そして草むらに潜む、旧く邪悪な何か――
S・キングのファンの方なら、同じくキング著
『トウモロコシ畑の子供たち』を連想するだろう。
『IT』『ペットセマタリー』等と同じく、
有史以前から存在する邪悪な存在が絡む
恐怖譚と思っていただければ良いと思う。
...
海のように広くうねる草地が人を呑み込む様、
砂で曇ったステンドグラスから鈍い光の射す廃教会、
虫・草露・鴉の瞳の接写、空に混じる血煙、泥穴から
覗く無数の◯◯など、インパクトのある映像が良い。
泥を踏み締める音、草が肌を擦るざらりとした音、
謎の巨石の唸りなど、不穏さを掻き立てる音も良い。
出演者は6人だけだが、
ミステリアスなトービン少年は物語が進む
につれてその役割や思いが見えてくるし、中盤
から登場するあの人物の選択には胸が熱くなる。
あと『死霊館』のエド・ウォーレン役で
知られるパトリック・ウィルソンが最高だ!
何が最高かって? そりゃもうあのにこやかな
笑顔で色々と……最高だ!!(答えになってない)
いきなりビックリさせるような演出はほぼ無く、
血や肉がモシャーッとなるグロテスク描写も少なめ。
だが心理的にエグイ方向での描写が多めで、
終盤では相当におぞましく不快な残酷描写
があるので注意。特に女性の方は注意かも。
上記の残酷表現が人を選ぶ他は、
中盤あたりから映像表現がしつこく間延び
して感じてしまう所があるのが不満点かな。
あとは最後の決着もややアッサリ。
草むらに潜む“何か”ももっと見たかったなあ。
まぁあんまり見せ過ぎるのも興醒めなので
そこは難しい塩梅なんだろうけれども。
...
以上です。総合的には、面白かった!
パトリック・ウィルソンが最高だ!!(うるさい)
個人判定は3.75くらいなのだが……最近で言えば
『アナベル:死霊博物館』と同じくらいに楽しめた
と思うんで、ちょいと厳しめかもだが3.5判定です。
<2019.10.06鑑賞>
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余談:
“スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒル”と
聞いて「はいはい親の七光り」とか考えた貴方、
狂犬病のセントバーナードと墓から甦った
灰色の凶悪にゃんこに追い掛け回されなさい。
彼は'05年発表の短編集『20世紀の幽霊たち』で
ブラム・ストーカー賞と英国幻想文学大賞を受賞
した新鋭で、映画『ホーンズ/容疑者と
告白の角』やAmazonPrime制作ドラマ
『NOS4A2:ノスフェラトゥ』の原作者。
父譲りの筆致に加えて瑞々しさも
感じさせる文章で面白いです。
ま、そんな偉そうなこと言って、自分もまだ
『20世紀の幽霊たち』しか読んでないんすけどね!
アハハ失敬失敬!(背後に迫るセントバーナード)
スティーヴン•キングかぁ…。んーーー。
ある場所へ向かっている道中、具合が悪くなり車を止めると、草むらの中から子供が助けを求める声が聞こえてくる。
声の方へ向かおうとするが、辿り着けず やがて日が暮れてしまう。
草の中で出会った男に連れられた場所には大きな岩があり、男の様子が変わってくる……。
観ていて、一所懸命に理解しようとしました。
んー、なんだかループが起きている?でも、草むらの中だけで起きている訳でもなく…。
死んだ人間も生き返ったり…。
本当に不思議な空間でしたね。
スティーヴン•キングの作品って、「え〜っ?!」(←悪い意味で)ってなる様な展開の作品を良く見掛けるので、キングらしいと言えば、そうなのかも(笑)。
まぁ、「ミザリー」なんかは大好きですけど。あれは恐ろしかったー( ºДº; )
……結局、あの岩は何だったんだろう?
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