劇場公開日 2019年11月30日

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「秘匿」種をまく人 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0秘匿

2019年12月2日
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悲しい

寝られる

両親が仕事で不在の折、10歳の女の子と妹でダウン症の3歳の女の子と、子守りを頼まれた旦那の兄が訪れた遊園地で起きた悲しい出来事から巻き起こっていく話。

兄=伯父さんがトイレに行き帰って来ると既にことは起こっており、後に何が起きたのかを問い詰められた少女は嘘をついてしまう。一方、伯父さんは何も語らずという状況で展開していく。

非常に重く悲しく痛い話であり、それを強調したい為であろう長~いシーンや間は判るけれど、演出やリアクションに教則ビデオの様な古臭さとか安っぽさを感じてしまうし、何をしたいのか、何でそうなるのかが良くわからないシーンもチラホラ。
子供に何を背負わせるつもりだよと感じるチグハグな母親のリアクションの件とかを考えると、何を伝えたいのかもわからなくなってくる。

結局、伯父さんをみせたかったのか、それに対する少女をみせたかったのか、母親を発端とする家族の変化をみせたかったのか、その全てをみせたかったのか。

これだったら嘘をついたところまでの設定を投げ掛けて、後は勝手に想像して下さいでも大して変わらない様な気がする。

色々中途半端で余計なものを削りまくって一点を強調し、半分以下の尺でつくった方が伝わるし、冗長にならずに済むんじゃないかな。

Bacchus
グレシャムの法則さんのコメント
2019年12月3日

確かに目撃情報による示唆、実地検分との矛盾(するはず)の指摘などについても、何も触れてないと何のための警察介入かも分からないですね。描いておきながら、無責任な感じもします。観るものの感性に委ねるというレベルにも届いてないと私は思います。

グレシャムの法則
グレシャムの法則さんのコメント
2019年12月3日

知恵の立ち位置で見ると、身勝手な大人たちの中での絶望的な将来しか見えませんでした。妹を死なせて(過失か故意かは観る側の解釈に委ねられてましたよね)しまったことよりも嘘をつき続けること、無実のオジが捕らえられたことの方が、強いトラウマになることもあるわけで、妹の死そのものが曖昧になっていく。
監督は何が撮りたかったのか、いくら考えても分かりません。

グレシャムの法則