「予告詐欺ギリギリのトリッキー映画」マイ・フーリッシュ・ハート やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)
予告詐欺ギリギリのトリッキー映画
ありのまま起こったことを話すと、劇場予告通りにチェットベイカーの伝記映画を観に来たのに、実際はチェットベイカーを調べるよくわからん不愉快なおっさんが主人公の映画だったという。
特に最初、チェットベイカーは出てきもせず、ずっとよくわからんおっさんしか出てこない。
頭に来て劇場出ようかギリギリのタイミングで、チェットベイカーが出だす。
どうしたって、あのチェットベイカーのトランペットの美しい音色はマタタビのようで、一度演奏シーンに入ればうっとり。また変などうでもいいフィクションのおっさんのシーンになったらイライラ、チェットのシーンになったら泣けるという、どうしたらいいか難しい映画。
チェットベイカーの正統派の伝記なら圧倒的に「ブルーに生まれついて」を観るべきで、どちらも観たことないなら100対0でブルーに生まれついてを勧める。
だが、既に鑑賞していて、まだチェットベイカーの余韻に浸りたいという方だけ観るべきかも。
かなりトリッキーな本作ですが、やっぱりチェットベイカーを扱っている以上、どうしても評価は甘くなってしまいます。
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