「ヒューマンストーリー」異端の鳥 ぴーたんさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒューマンストーリー
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全9章の物語で構成された作品。
物語が進んでいくことで、
少年の成長と変化が垣間見えてくる。
それと同時に人間の愚かさ、狂気、
優しさ、慈悲の心を持つ人など、
様々な視点においてのヒューマンストーリーが
描かれていた。
素晴らしいのは少年のセリフはほとんど無いものの、
表情や動きだけの表現だけで、
少年の緊張感や気持ちが伝わってきた。
(少年以外のセリフも少なかったかも)
白黒で描かれてるのは、
シンドラーのリストもそうだったけど、
結構殺害シーンが多いからだろうなぁ…
あと裸体のシーンもあったし。。
ナチ関連の映画で、こういった人間性を対象に
描かれた作品は稀だと思うし、
"ホロコーストから逃れられた人の人生"という観点で
観るのも新鮮だった。
最後の章で少年がバスの窓に自身の名前を
書くところが印象的だった。
父の腕に刻まれている数字の意味を悟ったのか…
はたまた自身の名前を書くことで、
新たな人生を父と共に歩もうと決めたのか…
様々考えさせられる最後だったなぁ。
結果的に、色んな感情が入り混じりながらも
全章飽きずに観ることが出来た。
*途中退場者が多いっていうのは言い過ぎ笑
観る人によっては耐えられないんだろうけど…
過去の歴史の一部だからね。
実際に起こったことで、
本当のところ、目を背けちゃダメなのよ。
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