劇場公開日 2020年9月18日

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マーティン・エデンのレビュー・感想・評価

全31件中、1~20件目を表示

4.5マーティン・エデン

2023年4月13日
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マーティンエデン

好きだった!面白かった!と映画が終わった後につい言ってしまった。

意味のわからない映像や、よくわからないカットインも嫌だと思っていたけど意外にも嫌ではないことに気づいた。なんなんだ?と心で思っても、すぐ次の映像が映るのでそれがずっと気になるということはない。伏線の張り方として、全然そこにはないイメージとしてのモチーフを挟むのは面白いと思った。

アスクフォーザムーン、ソーシャルネットワークと同じように1人の主人公に対しずっと追いかけるような話。やっぱり面白いのは、最初と最後の変わりよう。それは後悔なのか、懺悔なのか、怒りなのか。わからないけど、最後の最後にエレナと出会った時の若々しい自分と邂逅する。それが最後の感情。それは誰にもわからない。エデンでさえも。ソーシャルネットワークのマークは成功と同時に友人を失っていったが、エデンは成功と引き換えに、友人、恋人、そして自分自身すら失ってしまった。
その過程は自業自得であるのだが、この時代というもののせいでもある。正直同情してしまう部分があった。それが感情としてすごく面白かったと思う。

僕は裏切りが好きなのかもしれない。エレナと離れたりくっついたりするたびにすごく面白いと思う自分がいる。後はエデンの感情の爆発。

生の感情が見えたか。見えまくった。見えすぎた。生々しい感情。鋭利な刃物のような、すぐに誰かを切りつけてしまいそうな危ない感情を鞘に収めず堂々と持ち歩く。それが周囲との対立を生む。

謎があったかどうか。謎があったかどうかは謎という謎はなかった。だから時々退屈に思ったりしたが、この場合エデンの着地点というものが最大の謎になる。エデンはどう決断してどう行動して、最後にはどうなるのか。これは、1人の主人公を追う話というシリーズの中では王道で、これが基本なのだろう。

この話は面白いと思う部類の話だった。主人公と、その周囲と、感情の爆発が見られたからだ。対立の種類が、立場や状況ではなく、感情であることが好ましい。

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tyshi

3.5芸術映画・・・作家とは、嘘をつく生き物

2022年7月23日
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鑑賞方法:VOD
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琥珀糖

3.0階級を越えて

2021年9月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(ルカ・マリネッリ)はイタリアの労働者階級に生まれ、小学校にもまともに行ってない。
ひょんなことから上流階級の美女と知り合い、好かれようと猛烈に勉強し始める。
作家を目指すのだが、すぐには結果は出ず・・・。
ヨーロッパの階級社会は深い。

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いやよセブン

4.0 主演がよく、テンポが良い。挿入される映像がいい。  疾風のような...

2021年7月30日
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 主演がよく、テンポが良い。挿入される映像がいい。
 疾風のような人生のテンポの良さと、圧倒的な不幸。でも、その不幸を選ぶ矜持に人生があらわれている。

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えみり

3.0ちょっと暗かったなあ

2021年3月14日
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ドラマの虚構の部分と
当時のものと思われる映像が
交錯するところが,
作品にリアリティを与えるし
おもしろいなあと思いながら観ていました。

当時の過酷な貧困や階級社会への抵抗が
ヨーロッパでしばしば行われるストの
大元なんだということがよく分かりました。

途中まではよかったのですが
暗い重い。。。
夢を実現しても
社会的に成功しお金を儲けても
幸せとは感じられませんでした。

エデン役のルカ・マリネッリは
ずっと観続けることに耐えられる
魅力がありました。

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アツコ

3.5マーティン エデン

2021年2月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

自伝的小説との事。実の姉、田舎町で住居を提供してくれた女性、不安なく信頼できる彼女達。あと1人パートナーが足りなかったのか。人には人の愛情が必要だと感じた。

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ohisama

3.5コリン・ウィルソンは違った!

2020年12月20日
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屠殺100%

4.0「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」ではクセのあるキャラが印象的だったル...

2020年12月17日
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「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」ではクセのあるキャラが印象的だったルカ・マリネッリ。本作品でのルカさん、何なんでしょう、やさぐれ感の中に魅せる色気、そして演技力の高さ。ヴェネツィア国際映画祭で「ジョーカー」のホアキンを抑えての男優賞の受賞もうなずけます
若干の単調さを感じられるものの、フィルムの質感の映像、イタリアの田舎街の風景や建物の描写がそこをカバーしていて、この時代に生きたマーティンとマーティンを巡る人々の生きざまはじっくりと観られました。よき作品。

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とみまる

3.0入り込めないです。

2020年12月12日
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鑑賞方法:映画館

日本で言えば「戦後民主主義世代」なんだろうなぁ、これって。と思いながら観てました。苦手です、正直。スペンサー哲学に触発されて議論を挑むなんてのもイタイ。

哲学、政治的背景、主役の内面、どれにも心が動かないので、結構辛い後半戦。

半生もの、ワンスアポンアタイムものが、最近、あまりこころに響かないんです、理由は分からないけど。

と言う事で、退屈はしなかったけど、全く刺さらずで、ゴメンなさい。

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bloodtrail

3.0Martin Eden

2020年11月13日
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重金属製の男

3.0主役の演技は良かった

2020年11月1日
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難しい

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りあの

3.516ミリのフィルムの質感が最高 貧民街から独学で勉強し作家にのしあ...

2020年10月29日
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悲しい

難しい

16ミリのフィルムの質感が最高
貧民街から独学で勉強し作家にのしあがった若者の物語

知性を身につけやりたいことが見つかり、成功したはいいものの果たしてそれが幸せかどうか
書きたいものが世間に望まれない
自分の考えが貧民層にも富裕層にも理解されない
愛も名声も望んでいたはずなのに手にしてみると感じる虚無感
知識からくる世の中への絶望

支配者からの支配から解放されることを夢見る労働者たち。たとえ解放されたとしてもまた新たな者が支配する体制が作られるのに、学がないから気づけない。しかしまだ夢を見れる彼らの方が主人公よりも幸せなのかもしれない

途中途中に流れる歌が要らない気がした
主演の俳優(シャー・ルク・カーンに似てる)の最初と最期の変わり様が半端なく、全く違う雰囲気を醸し出している

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柴左近

3.0主演の演技だけでも満足

2020年10月22日
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ルカ・マルネッリさんの演技がホント
素晴らしい。
目!眼!瞳!
語る語る、演じる演じる。
「目は口ほどに〜」とはこのことか。

それ以外も、若い頃、壮年期の演じ分け
素晴らしい。
ラストに如実にそれがわかります。

それだけじゃないっすね。
なんだろな、内面が湧いて出てくるような
感じ。
しかし、この演技あっての作品かな?

物語自体は淡々と作家の人生の一編です。
こちらの感情を揺さぶるのはやはり、
マルネッリ演じるエデンのそのたたずまい、
発散されるエネルギーなんだな。

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バリカタ

4.0【自由主義と社会主義思想の狭間でエデンが学び、体験した社会構造、恋愛模様、そして作家としての成功の果てをアイロニックに描いた作品。ルカ・マリネッリの魅力(特に目力)溢れる作品でもある。】

2020年10月17日
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悲しい

知的

難しい

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NOBU

4.5どっちが先か

2020年10月17日
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136本目。
今週、映画を観る人を2つに分けるならば
鬼滅の刃を観るか観ないかだろうけど、俺は後者。
マンガ見てないし。
で今日、何を観ようかと迷うのだけど、ほぼ120分越え。
集中力ない俺にはキツイ。
けど、まぁしゃーないと。
才能が先か?努力が先か?成功するにはどっちが先かとは思うけど、宝くじみたいなもので、書き続けたから認められたのかなとも思う。
でも破滅主義者なのかな、ちょっとそう言う所が自分にもあるから怖い。

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ひで

3.0成り上がり

2020年10月15日
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本来であれば、物語の主人公は40歳で亡くなった米国育ちのアメリカ人作家の自伝的小説を元にしてるはずなのだが、あえてそこはイタリアを舞台に置き換え、尚且つ端正な顔立ちのイタリア人俳優を起用した今作品。
内容はしがない工場労働や船乗りを経験して、令嬢に恋したことから作家を目立つサクセスストーリーである。何故作家を目指したのかは、あまりよく覚えていない。
にしても、何度も何度も小説を書いては出版社から返却されるという失敗を重ねながら、いざ成功したら、惚れた女の事は、はい、これまでよというのは、よくあるパターンではあるが(実際そう単純には描かれてはないのだが)内容的には重厚な大河的展開なので映画自体は締まっている。ただ若干ストーリー的には、やや単純である。特に前半の大半は。そこがちょっと惜しいところではある。
尚、この主人公役のルカ・マリネッリは今作品でヴェネツィア映画祭で男優賞を受賞している。

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オクやん

4.5世紀末は陽炎

2020年10月14日
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20世紀初頭という時代のカタストロフを生きる名も無い、若きひとりの作家の物語。

原作の舞台はアメリカ西海岸だが、イタリアのナポリに移され、音楽と映像で生み出される映画の世界は一層、興味深く、ドラマチックだ。

テーマはラス・ブリッセンデンが書いた「陽炎」にある。優雅なブルジョワジーの19世紀と貧困と過酷な労働で荒廃した20世紀の貧民生活。その狭間の中でマーティン・エデンの「詩」は何を語ろうとするのか。

それは決してイディオロギーではなく、新たな人間が生に生きるヴィジョンなのだ。ロースやシェーンベルクが懸命に模索した「世界」がマーティンを育てる老作家ラス・ブリッセンデンの「陽炎」として表現される。

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kthyk

3.5久しぶりにイタリアのイケメンを見た

2020年10月12日
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原作の舞台がアメリカということを忘れそうなほど、イタリアにフィットしてた。労働者地区で育った主人公が、オルシーニ家のお嬢様と恋に落ちる。

奇しくもこの前にムヒカ元ウルグアイ大統領のドキュメンタリーを見ており、被りっぷりに笑った。

それにつけてもルカ・マリネッリがイケメンだった。米や英にはいないタイプは久しぶり。前回見たイタリア映画はシシリアーノだしね。

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mikyo

4.0主人公の目力

2020年10月11日
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圧倒された。
どこかで見た顔と思っていたら、鋼鉄ジーグの悪役の人。あの映画の中でも光っていた。

学校教育だけが学びではない。
表現を求めている何かが彼の中にあったのだ。

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Momoko

4.0久々に良い作品に出会った

2020年10月4日
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あさ