劇場公開日 2019年11月8日

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「国家の嘘は常套手段」国家が破産する日 うにたん♪(新型コロナで巣籠もりDVD観賞)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0国家の嘘は常套手段

2020年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

韓国の金融危機を描いた作品ですが、IMFに金貸してもらって、首のかわ一枚繋がったみたいな印象です。
町工場の社長が大きな渦に巻き込まれてどうにもならない様子を見せられると世の中の殆どの人がこの社長と変わらないので、責任を取らない政府や嘘の発表が常態化しているとすれば、日本も危ういのでは?と不安になります。

対岸の火事として見ていた韓国の金融危機が曖昧な金の融資で容易に狂っていった様を見ているとバブル期の日本を思い出しました。

韓国映画のエエところはくそっ腹の立つ連中のやってる事をリアルに近い形で出してこれる根性と思う。
日本では確実に忖度があるのでこういう批判含む内容描くのは難しい。
映画の通り、リアルに上の連中がこうなら庶民の為の政策など出てきそうにない。
大量のリストラと前年度40%増の自殺者数、経済的な回復を望めない絶望的な状況は悲しい。

ただあの苦境から復活したのは、激しい痛みを伴う国民の犠牲とIMFからの資金と日本の通貨スワップとかであって、凄く無策な感じ。
ラストも同様に上に立っている連中の姿を見ると「人間ってこんなに反省がないもんなんやな?」と驚く。
他人に助けて貰うと喉元過ぎたら忘れる感じが酷かった。

うにたん♪(何観ても文句書きそうな気分)