劇場公開日 2019年11月29日

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「ある前提に立てば最高のラブコメになる、いや、なっている」羊とオオカミの恋と殺人 アサシンⅡさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ある前提に立てば最高のラブコメになる、いや、なっている

2020年6月29日
PCから投稿

ヒロインは殺人を繰り返しているが、めったやたらと殺す殺人鬼ではなく、一定の自分で定めたルールに従って殺している。
それは、殺すに値する悪い人間であること。
そのルールの片鱗を見せるが、フィクションの中と限定すれば、これはこれで納得がいくものなのです。
だから、そのルールを神が査定したと仮定すれば、映画の中では、殺人は容認できるし、ヒロインが恍惚となる姿も美しいのです。
そして、隣でのぞき見る自殺願望の彼が好きになるのも納得できるというものである、芸術として。
映画のストーリーでは、証拠隠滅は臓器移植組織がしてくれるので話に破綻はない。
とても、素晴らしいストーリーなのだ、法の網をかいくぐる悪い奴らが処分されて、臓器提供者になるのだから、ワンダフルスプラッタラブコメの出来上がりだ。
ヒロインは復讐のためでもなく金のためでも無く、楽しみのために悪人を征伐するスーパーヒロインなのだ。
この素晴らしい映画を是非観ていただきたい。
透明の雨合羽を着て悪人をカッターで切り裂くヒロインは天使の再来なのです。

アサシンⅡ