劇場公開日 2020年6月19日

  • 予告編を見る

「手放しで「オススメ」とは言えないけれど……」ドクター・ドリトル しーぷまんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5手放しで「オススメ」とは言えないけれど……

2020年7月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

吹き替え版で観賞。
粗が目立つなど色々言いたい事はありますが、
それなりにお金をかけたファミリー向け映画としては結構楽しめる出来になってたんじゃないでしょうか?

主に気になったのはお話運びというより会話中やアクションシーン(主にドリトル先生のシーン)などの演出。
例えばドリトル先生ダチョウに乗るシーンや動物と会話するシーンは動物と先生が同時に映らず、非常に間延びした会話シーンになっていて、「会話している」感じがしません。
「動物が躍動するシーンでもドリトルが動物と一緒に映る」シーンがもっと増えれば個人的にもっと楽しかったかなぁと思いました。

お話に関しては唐突ですが「荒唐無稽なファンタジー要素満載のコメディ」という映画全体の空気は壊さず、唐突な部分はちょいちょいあるものの、ファミリー向けとしてわかりやすくなっていたと思います。
ただし、中盤のある島の上陸〜潜入の部分は全部ナレーションで説明していて、ナレーションの途中までは大した動きもないのでちょっと退屈に感じたかも。
(石田ゆり子さんの声優としての演技力もあるかもしれませんが…結構棒読み多いです)

同じナレーションの部分でも最初のアニメでのシーンと最後の事件解決→後日談の方は「物語を読み聞かせている」感じがあって良かったので、件のシーンはドリトル先生が助手に話している、という程でドリトル先生が喋っても良かったのかなと。

動物の声優さん達の演技は見ていて楽しかったです。
声優さんに詳しい方ならより楽しめるでしょう。
敵役、ちょっとしか出ない動物役含め、かなり豪華な声優陣です。
ここら辺は「ドクタードリトル」という作品を映画化するにあたっての見所と言っても良いのでしょうね。

「文句なし」とは言いませんが、103分というタイトな時間にちゃんと見所もあってそれなりに楽しめました。

しーぷまん