劇場公開日 2020年7月3日

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「後味のよい映画」カセットテープ・ダイアリーズ セブンイレブンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5後味のよい映画

2021年3月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

アメリカの小さな町に移住してきたパキスタン人一家の若い男性(主人公)が自分自身と葛藤し、成長していく話です。
厳格なイスラム教徒の父親の教育の元、自分の意見を主張することがなかなかできなかった主人公はその内なる声や気持ちを日々、日記や詞に書き綴っていました。そんな時に友人にブルーススプリングステイーンのカセットテープを渡され何の気なしに聞いたことで、彼の生活が一変します。彼の曲は年代的には主人公の父親の世代ではありましたが、若者が抱く不安や不満、怒りを心に訴える歌詞と、耳に残る熱いメロディで表現されていて主人公の心に大きく刺さりました。日本だと尾崎豊を彷彿させるイメージです。
その彼との出会いから主人公はより自分の気持ちに正直になり、文字を通して外に訴えていきます。
移民としての苦悩、父親との関係、家族のこと、様々な問題や悩みから逃げ出して自由を手に入れたいと強く思うが、本当の自由とは、大事なものとはなんだ?そんな風に葛藤、成長していく彼を応援しながら、ワクワクしながら見入ってしまいました。映画の中で何度も流れてくるブルーススプリングスティーンの曲も気に入り、見終わった後に曲をダウンロードしたくらいです。是非見てみてください。

セブンイレブン