4×4 殺人四駆
劇場公開日 2019年8月1日
解説
車上荒らしで押し入った車に閉じ込められた男を待ち受ける運命を描いたシチュエーションスリラー。車上荒らしのシロは住宅街に停まっていた車に押し入りカーステレオを盗むが、外に出ようとしてもドアが開かないことに気づく。外から中は見えず、防弾ガラスで傷ひとつつかず、防音仕様で声も一切届かない。完全に車の中に閉じ込められてしまった彼は、水も食料もなく徐々に衰弱していく。そんなシロのもとに突然、車のオーナーであるエンリケから車中の電話が掛かってくる。エンリケは遠隔操作で車を操り、シロを弄ぶかのように苦しめていく。やがて、エンリケがシロの前に姿を現すが……。シロを「エル・クラン」のピーター・ランサーニ、エンリケを「笑う故郷」のダディ・ブリエバがそれぞれ演じる。監督は「ル・コルビュジエの家」のマリアノ・コーン。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2019/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」(19年7月13日~8月9日)上映作品。
2018年製作/92分/PG12/アルゼンチン・スペイン合作
原題:4x4
配給:ギャガ
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2020年11月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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結局私的制裁に一石を投じるがテーマだった。カーナビはじめ金目の物を盗みに車に侵入したところから、映画は始まる。しかし、そこから出れず、車に持ち主から電話が掛かり、泥棒は逆に監禁される。ガラス叩こうが出れず、銃で撃ったら防弾で足を負傷してしまう。エアコンを操作され、体調崩され、水や食料もなく、衰弱していく。全く今まではないシチュエーションスリラーだが、この状態が最初からなので、これで終盤までいくのはきついと思い始めた。泥棒の自業自得でもあるが、次第に飽きてくる。やがて、車の持ち主が現れ、乗車してきて、弱っている泥棒を横目に余裕で電話に出始める。隙きをついて、脱出するが、銃で脅され、引き戻されそうになる。ここから、警察も介入し、人質事件となる。持ち主は泥棒を警察に任せても、すぐに出所してくるため、野次馬を煽って、自分が制裁をしようとする。確かに気持ちは分からんでもないが、泥棒と刺し違えて、その後の人生を棒にふろうという男の狂気にはついていけない。結局解放し、車で自爆し、ジ・エンド。警察では間に合わないほど犯罪の多い都市では受け取り方が違うだろうが、男の一本気な部分をサムライと表現するのは、違うだろう。
2020年5月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
車上荒らしに入った男が車の中に閉じ込められてしまう。
最初は自業自得、と笑って観ていたが段々かわいそうになってくる。
ラストもやり切れない。
2020年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
車上荒らしの男が盗みに入った車に閉じ込められてしまう。
車の持ち主は犯罪を憎む医師で、脱出不能に改造していた。
これで1時間半は辛い。
2020年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ワンシチュエーション・スリラーとしてはありがちな前半。車上荒らしのために忍び込んだ高級SUVはとんでもない仕掛けがしてあり、いったん入ったら出られなくなるという代物。防弾ガラスだし、ドア付近を壊そうとしても頑丈だし、偏光ガラスによって外からは見えない、助けも呼べなくなった泥棒のシロ。持ってた銃を発砲して怪我はするし、水も食料もなくなるし・・・といった絶望的状況の中、車内電話が掛かってくるのだ。
男は産婦人科医で名前も正しく名乗る。余命1年などと語り始める声には道連れにされそうな恐ろしさも伝わってくるのだ。医師だけあってシロの身体の状況もすぐ理解してるみたいだし、完全に獲物としてからかわれてしまってる。何か突破口はないのか?と、状況も刻刻と悪化するばかりで、意識も朦朧としてくるのだった。
面白さはSUVの車名が“PREDATOR”(捕食者)だということ(マツダ車っぽい)。そして、意識がなくなりそうになったシロが思い出した言葉が“腐食生物”というものだった。生態系を維持するためには重要な存在であるが、人間界における富裕層と貧困層のメタファーになっているのです。車内で見つけた一匹のバッタが全体の構図の中でも存在感があった。
終盤になると、密室を離れた新たな展開となるのですが、集まってくる近所の人たち、やじうまたちが賛否両論のやじを飛ばすところも興味深い。
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