劇場公開日 2020年1月10日

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「ジャパニーズホラー特有の怖さ。逃れられない恐怖の伝染。」シライサン 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ジャパニーズホラー特有の怖さ。逃れられない恐怖の伝染。

2020年4月20日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:シライサンの逃れられない恐怖が、人間の浅ましさと共に露わになっていくのが、観ていて怖い。急に驚かせる演出もそれほどないので、ホラーが苦手でもなんとか観られそう。
否:逆にホラー映画が好きな人が観ると、やや迫力不足で物足りない感がありそう。ラストも結構呆気ない印象を受けてしまう。

 名前を知ったら死ぬなんて、まるで「バイバイマン」みたいだなと思いました。謎の存在・シライサンの恐怖が人づてに伝染していく様が、極限状態で露わになる人間の脆さや浅ましさと共に描かれていくのが印象的です。
 演出も勢いで驚かせるというよりは、ジャパニーズホラー特有のジワジワと迫りくる、言いようのない恐怖が体現されていて、これはこれでメッチャ怖いです(笑)。
 グロシーンはありますが、ホラー映画にありがちな急に驚かせるシーンはそれほど多くないので、ホラーが苦手でも観られないことはなさそうです。逆にホラー好きは物足りないかも知れませんが、気になった方は是非。

映画コーディネーター・門倉カド