「【”届かなくても、良い手紙はない・・。”ストーリー展開の秀逸さとラストの希望を感じさせるシーン、及びエンドロールで流れる今作の製作に関わった人たちの名前に涙してしまう作品。】」ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”届かなくても、良い手紙はない・・。”ストーリー展開の秀逸さとラストの希望を感じさせるシーン、及びエンドロールで流れる今作の製作に関わった人たちの名前に涙してしまう作品。】

2022年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 私の手元には今作のフライヤーがある。そこには、”僕の人生には何もない。もし、唯一すばらしいものがあるとすれば―”と記載されている。
  そして、”9.6-9.26 3週間限定上映”とあるが、私はイロイロ有って、観に行かなかった。
  裏面にある「劇場版 ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」2020.1.10公開は、可なり逡巡したが観に行った。素晴らしかった・・。-

◆感想(多くの方が、御存じだと思うので、読み飛ばして頂いて結構です。)

・多くの方が、レビューを記載されているので、シンプルに示す。

・この外伝では、御存じの通りヴァイオレット・エヴァ―ガーデンは、脇役である。
メインは孤児であったエイミー・バートレットと、彼女が救ったテイラー・バートレットの物語である。

・エイミーは、ヨーク家の貴族の血を引いていた事が明らかになり、イザベラ・ヨークとして貴族の世界に移行するが、彼女が愛した”妹”テイラー・バートレットは孤児院で育つ。
ー ここで、ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンは、イザベラ・ヨークの家庭教師として雇われるが、二人は徐々に心を通わせて行く。そして、二人が書いた手紙はテイラーに届けられる。ー

・3年後、テイラーは孤児院を抜け出し、郵便社を訪れ、ヴァイオレットに読み書きを習い、エイミーへの手紙を書きあげ、貴族の妻になっている彼女への手紙を届ける・・。

<という、粗筋は誰もが知っている事であり、私が言いたいのは、この作品を作った京都アニメーションの若き方々の作品制作に懸けた想い、熱意がこの繊細で美しい作品に詰まっている事である。 どれ程の時間を掛けてこの作品と本編を制作されたのだろうか・・。
 この作品で映される手紙を入れた封筒の封蠟を開ける仕草は、正に映画を観る時のオープニングである。このシーンが、今作では幾度も出てくる。
 映画製作者の想いが詰まっているシーンに見えてしまう。
 物語の素晴らしさと、哀しさの中に、制作された方々の想いが重なってしまうのは、私だけであろうか・・。>

NOBU