「神様の悪送球」さくら やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)
神様の悪送球
平凡な家族が、ささいな糸のかけ違いでぶっ壊れていく話。
ほんわかした優しい映画の雰囲気が、本当に気づかないうちにじょじょに暗転化していき、気づいた時には真っ暗、ずどんとした重みのある展開になる、そのバランス感覚は見事。
美男美女兄弟の話で、一見ルックスに目を奪われるが、そのそれぞれがもともと単品で主役はれるほどの演技のうまさなので、見応えがすごい。全員うまいが、特筆すべきは、小松菜奈。ぶっ飛んだやばい役、かつラストの映画を締めるような名台詞に脱帽だった。
当初劇場で予告を見た時は、あまり食指がのびず観なかったのだが、こんな良作見逃していたなんて。
なんとも切ない、深い余韻が残る良作だった。
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