劇場公開日 2020年2月7日

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「ビートルズ好きで良かった・・・ホッ」グリンゴ 最強の悪運男 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ビートルズ好きで良かった・・・ホッ

2020年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 麻薬組織ブラックパンサーの親玉がとにかく怖い。いい情報を持っていても、足の親指を切り取られたり、悲惨な目に遭う男もいた。そんな親玉が質問する。「ビートルズは好きか?」「Sgt.ペパーズが一番だという奴もいるが、どう思う?俺はレット・イット・ビーが一番だと思うが」「どのアルバムが一番好きか?」などなど。うっかり「ビートルズは嫌い」だなんて言うと即座に殺されるのだ・・・

 悪運の黒人ハロルド。失業して友人のリチャードが経営するプロメチウス製薬会社に中間管理職として雇ってもらい、メキシコの在庫管理を任されていた。しかし、会社は火の車だし、裏ではメキシコでドラッグ作りをしている悪徳会社。また、合併話でハロルドはリストラの憂き目に遭うこともわかり、メキシコに行ってからは一人逃走し、偽装誘拐の被害者を演ずるのだ。

 前半部分は人物説明だとか、妙な伏線を張り巡らせ、ちょっと飽きてくるかもしれないけど、ギター専門楽器店の店長と店員サニーが運び屋を任され、製薬会社の彼らと繋がっていく。また、ゴリラのニンジンとバナナやクマの逸話などが提示され、元傭兵であるリチャードの兄ミッチが登場して、ストーリーが複雑に絡み合っていくのです。

 安ホテルのアホな従業員二人もいい味出してるし、エンジェルという謎めいた男もかなり面白かった。シャーリーズ・セロンもちょっと脇役っぽいけど、エロさ爆発!なんだかセロンっぽさが戻った気もする(笑)

 終盤の展開からは目を離せない。こんなにエンディングが面白くなるなんて・・・と感じましたよ。無駄な会話も多く、どことなく『パルプフィクション』っぽい怒涛の展開。楽器店の二人もそんな雰囲気だった。一番気に入ったのは麻薬王のおっさんが「ヘイ・ジュード」の歌詞をそのまま台詞にしていたところでした。これもペテロとユダの話に絡んでるからかな~

kossy
bloodtrailさんのコメント
2020年4月5日

kossyさんへ
コレを見て最初に思ったのは、セロンすげー!製作者にも名を連ねてますが、益々の活躍を祈るばかりです。て言うか、お幾つですか?無茶セクシーでしたw

bloodtrail
きのこさんのコメント
2020年4月5日

コメント失礼します。グリンゴ面白いですよね。隠れた快作になる気がしますがこんなに面白いのに全く話題にならないのがもったいないです

きのこ