劇場公開日 2019年8月30日

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ガーンジー島の読書会の秘密のレビュー・感想・評価

全79件中、1~20件目を表示

4.5イギリス映画伝統のストーリーテラーぶりが堪能できる

2019年8月27日
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鑑賞方法:試写会

チャンネル諸島に浮かぶ小島、ガーンジー島で、ナチスの目を盗み、島民たちが秘かに愉しんでいた読書会に纏わる秘密が解き明かされていく。わざわざロンドンから島にやって来た作家の目を通して詳らかにされていく戦争秘話は、悲しく、意外性に富む内容だが、物語の主眼はそこにはない。人生の選択に悩んでいた主人公の作家、ジュリエットが、読書会に集う人々のドラマに触発され、自分にとって最も相応しい居場所を見つける、自己発見の物語なのだ。映画は前半まで、ありがちなハートウォーミングものかと思わせて、ラストの20分で一気に急展開して、あっけなく幕を閉じる。緩急を付けた脚本と、余韻を残す演出。これは、イギリス映画伝統のストーリーテラーぶりが堪能できる1作だ。

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清藤秀人

5.0手紙から始まる、人の本質をめぐる旅

2024年3月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

知的

民族、宗教、人種、等を理由、言い訳に争いが、戦争が絶えない
最も愚かしい行為が絶える事が無い、人間と言う種が更にアップデイトできない最後の議題だろう。
そんな感慨を強く思える、先の大戦後のガーンジー島の自然映像。
作家の元に届いた手紙から訪ねた島で
消息を絶った一人の女性をめぐる島民の思いが、実にうまく「当事者」「世間」といった社会の見識を擬縮している様、サスペンス感も絡め巧みな演出と成っている、後半、主人公の精神的脱皮とも思える処からの展開が、快い強さと感動が素晴らしい‼️
ガーンジー島は、フランス、ノルマンディー地区の直ぐ沖に在る島。

監督は・・・そう
「4つの結婚式と1つの葬式」の・・そう、あれも1人1人の思いの絡みかたが、よかった、沁みた。

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too-ku-o

4.5手紙を送って見つけた愛と美しい風景に魅せられた作品

2023年8月27日
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鑑賞方法:VOD

イギリスを走る2階建ての赤いバスに乗っていた慎ましい作家の女性ジュリエットが
文通していたガーンジー島の男性、ドーシーに
会いに行く!
美しい自然の風景を走る馬車とクラシカルモダンなファッションのジュリエットに
魅了されたストーリーでした。
第二次世界大戦直後の読書会のメンバーとの
交流により知った悲しい過去。
大事な人を亡くした心の傷があっても
ドーシーとジュリエットの出逢いが
未来を変えていくように見えました。

「手紙」には秘められた恋がありました。
タイプライターを打つ手元は繊細かつ
品格ある作家の女性、ジュリエットが
其処にいました。
港に迎えに来た男性とそれを待っていた女性
の姿!
歳を重ねても家族が一緒にいることの幸せを
噛みしめることができました。

1冊の本に綴られたたくさんの愛を感じる
ストーリーでした。
ポテトピールパイが食卓に並んだ場面は
格別の味をイメージしました。

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美紅

4.0安らぐところ

2023年8月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

戦争が世界中の色々な人々を苦しめる。あんな美しい島も。
その人の人となりを見て行動すると生きづらいどころか命も奪われる。
正義は時と場所を考えないと、命取り。
あの世界大戦が無ければこの島の人達の生活はだいぶ違っただろうに、とまた思ってしまった。でも、キットはうまれていないか。
一緒にいて心が安らぐ人たちと暮らす幸せを見つけたヒロインが人々にまた希望を持たらせた。

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りか

4.0主食はじゃがいも

2022年12月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ガーンジー島…全然聞いたことなかった。どこにあるんじゃ。調べたらイギリスの南、フランス寄りのあたりの、チャンネル諸島のひとつだそうだ。立地的に、フランス領になったり、イギリス領になったりしたそうだが、イギリス領で落ち着いてたらしい。昔、ビクトル・ユゴーが住んでいて、邸宅が公開されている。イギリス本土より暖かく、夏はバカンスに適した土地とのこと。

第二次世界大戦中、ドイツ軍が乗りこんできて、ガーンジー島の住民は常に監視されていた。こっそり息抜きしに集まったら、帰りに見つかってしまい、とっさに読書会と偽った。それがお話の始まり。

ポテト・ピール・パイ、すなわち皮付きじゃがいも焼き、味付けほぼなし。せめてバターが欲しい。そうすればじゃがバターになる。でも、戦争中は無理だった。そういえば、林望の「イギリスはおいしい」という本の中で、日本人は米を主食、肉野菜などを副菜と考えているが、イギリス人はパンが主食なのか、と考察されていた。林先生としては、イギリスではパンは何かを乗せたりはさんだりするものであり、日本の米とはどうも感覚が違うと。現地の人に聞いても、やはりパンは違うみたいで、しばらく考えて「じゃがいもかな」と返ってきた。この映画を観て、すぐにこの話を思い出しちゃった。イギリスの主食はじゃがいも〜。

リリー・ジェームスがかわいくて、きれいな風景の中で輝いていた。

BS松竹東急の放送を鑑賞。

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ぷにゃぷにゃ

3.5読書会!

2022年4月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

ちょっと不思議な雰囲気の作品で楽しめました。戦争の悲劇も描かれていますが、それとは全く対照的なガーンジー島の美しい風景や活発な読書会や華やかなダンスパーティーなどもあって、なかなか楽しめました。ちょっとしたミステリー仕立てでもありますが、いつの間にかラブストーリーにもなっていて、何はともあれ後味のよい作品でした。主演のリリー・ジェームズさん、どっかで観たことあるなって思ったら、「シンデレラ」(15)のヒロインだったんですね。彼女のシンデレラがとても気に入っていたので、再会できてよかったです(笑)。

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赤ヒゲ

5.0これは最高峰の映画です。

2022年3月30日
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鑑賞方法:VOD

気にはなってたけど、Amazonプライム・ビデオの期限が終わるみたいなので、観てみたら!

こんなにほっこりして、素敵な映画だったとは!

好きな映画ベスト10入り間違いなし。

特に台詞がとても美しいし、音楽がこれまたいい。

Amazonビデオのnextが、

世界一キライなあなたに

を勧めてきてる。わかっとるじゃないか笑
それよりも、この映画の方が、何度も観たいし、ずっと好きな映画じゃ無いかなと思います。

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ハリソン

3.5静かに紡がれるヒューマンドラマ

2022年3月18日
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ストーリーをざっと読んだ時にヒューマンミステリーと書いてあったので少し結末を勘違いしていたけど、これはこれであり。
ヒューマンミステリというよりヒューマンドラマ。

静かに語られるエリザベスの話とガーンジー島の美しい風景に心が癒される。
戦争中のひもじさや別れを戦後に描いているから決して明るい話では無いけど、鬱々とした描写はないので安心して観れた。

最後も期待した通りの結末。ただもう一度観たいと思えたかは微妙。

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かっちゃん

3.0ダウントン・アビーの顔ぶれ

2022年3月6日
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興奮

幸せ

リリー・ジェームズは好きだし、映し出される映像が美しく、ストーリーに社会的な問題意識やミステリーっぽい要素も織り込まれて、そこそこ楽しめる映画ではあったけれど、『ダウントン・アビー』でお馴染みな顔ぶれが登場して、しかも完全に違う雰囲気で登場してくれればまだしも、役柄の雰囲気もあまり変わらない。それって映画作品としてどうよ?という不満が残る。
あの長い『ダウントン』がまた観たくなってうずうずしてきてしまった。

お茶の間向きのテレビドラマの感覚でダウントン懐かしみながら楽しく観たい、というのならよいと思うけれど。

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あま・おと

2.5対決、米英独!

2021年12月17日
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鑑賞方法:VOD

ある画家の数奇な運命 とか 異端の鳥
とかもそうだけど、お涙ちょうだい映画として見てはいけないと思う。まぁ、日本は侵略した側だから、理解は出来ないかもしれないが。
しかし、惜しい映画だった。いや、それとも、
僕は日本人で弱虫だから、理解できないのかなぁ?

それと、女流作家はやっぱりイギリスだね。しかし、最近はそうじやないと思うし、男性まで入れれば、アメリカにもスタインベックやヘミングウェイもいる。でも、やっぱり、イギリスなのかなぁ?
ジェーンエア 読まなければ。嵐が丘は凄く面白かったし。

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マサシ

4.5心が温かくなる物語

2021年10月30日
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読書が好きなすべての人に観てほしい映画。

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ゆずっきー

3.0ガーンジー島の美しさは目を奪われる

2021年8月14日
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とても映像が綺麗で、ガーンジー島の雰囲気もよく伝わります。

読書がひとつのテーマとあってか、役者さんの台詞ひとつとっても突き刺さるような台詞がありましたね。

ただ、個人的には恋愛ネタは無い方が好みだったかな。

あとはリリージェームスさんがとてもお綺麗でした。

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Francice

3.0読書会

2021年7月31日
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登場人物一人一人が皆んな魅力的でした。戦争の残した傷の大きさ切ないです。

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GAB I

3.5歴史と、本と、人との繋がり

2021年7月13日
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鑑賞方法:VOD

思うように人と会えない時代だから、余計に心に沁みた。
エリザベスという女性には人を動かすパワーがある。

ガーンジー島の第二次世界大戦中の占領という歴史、そしてそこで起きたこと。それを読書会を軸にして描き、更に本を通して生まれる人との繋がりをも盛り込んである。
それと対比するように、アメリカ人の見せてくれる、戦後間もないにも関わらなず華やかな世界がある。

ただ、邦題のタイトルが残念。読書会というだけで目を惹かれる人も多いと思うので、秘密などといわずにそのまま訳した方が良かったと思う。

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カメレオン

4.0英語が分かりやすい

2021年5月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

みんな分かりやすいのだがとりわけエリザベスの喋り方がいわゆるヒヤリングの英語みたいで心地よかった。テーマは重いのだがガーンジー島の美しい自然、気持ちの良い人々に囲まれてエリザベスのように自分も気持ちがこの土地に溶け込んでゆくようだった。イギリスらしい作品。爽やかな後味。

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Sheeta

3.5「鷲は舞い降りた」の舞台になったとこだよね!

2021年5月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

……と一瞬興奮したものの、あちらは同じチャネル諸島でもオールダニ島だった。そういえば住民はほぼ住んでない設定だったような。もうちょっと英仏海峡の真ん中辺りかと思っていたが、ここほぼフランス沿岸じゃん。漁業権とかどうなっているのかね…と本筋と関係ないことで盛り上がってしまったが、英国調の可愛らしい街並みとと独軍の制服というアンマッチが昔読んだ本をフラッシュバックさせてしまった。ミステリーというほど込み入った話ではないがドイツに統治された英国土、英国民も大陸の収容所へ収監されていたというあまり馴染みのない歴史背景から興味深く観れた。マンマミーアに続きまたもリリィ・ジェイムズが短絡的な選択をしているようで心配になる(5年暮らしたら後悔しそう)が今回は文筆家だしネタが多そうな所なのでまだマシかな。

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あっきー

4.0 タイプは空爆よりうるさいの。

2021年4月21日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

幸せ

主役のリリージェームスが魅力的です。
一通の手紙から恋がはじまる。手紙や本。文字から人を惹き付けるものがある。

届いた手紙から疑問に思う事を知りたくて島に行く。その人達と読書会を通して繋がっていく。戦争の統治下だった時、不自由な暮らしまた家族を失った悲しみを皆で支え合う。派手な暮らしは合わないことを知って。

自分の居心地のいい居場所があった。
豪華な指輪が似合わない島。ガーンジー島
初めに受け取った手紙から気づいていた何かは…。恋心

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しろくろぱんだ

1.0人に親切にする時はある種の覚悟が必要なのだ。

2021年4月15日
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先の世界戦争が終わった直後のお話。とても若い女流作家の好奇心が発端で始まる。
映画の舞台は英国の島でナチスから解き放たれた住民は悪夢のようなあの時代を忘れ去ろうともがきながら暮らし始めている。そこへ、好奇心剥き出しにしてやってきた新鋭作家。謎に包まれた読書会へ招待されないのに参加し辻褄の合わぬことを発見して追及し始める。島民にとっては甚だ迷惑な話。それは、小説家だけが知らなくて、他の人々はすべてを知っていて知りながらもなんとか持ちつ持たれつで暮らしている。作家と言うのはそう言う生き物だと言えばそれで話は終わってしまう。どっこいそうじゃないのだ!
と・・・・そうなれば、良い映画になったと思うが、どうにもならないのだ。
この作家が愛する人を見つけて、戦争で失ったいくつかの哀しみを和らげてもらうためにこの島で暮らすことになる。
つまらぬ映画なのだ。

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はる

4.0タイトルで惑わされる。

2020年11月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

戦争物?読書会?
美貌の記者のジュリエットがガーンジー島の読書会の存在を調査するお話。
不思議な話なのだけども、結末は純愛物💓

原題 THE GUERNSEY LITERARY AND POTATO PEEL PIE SOCIETY
kindleが139円だったので、買ってみた。
今度読んで見たい。

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April

4.5エンドクレジット

2020年11月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWオンデマンドで見ました。美しい風景の中のリリー・ジェームズを見ているだけでも心やすらぐけれど、ストーリーも心温まる。それにしても、「読書会」のできるバックグランドがうらやましいな。

特に、エンドクレジットで流れる読書会での有名なフレーズの朗読と、それに対するコメント。シェークスピアのテンペストしか分からなかったので、調べてみたら、以下の通り。
To the Lighthouse 「灯台へ」by Virginia Woolf (Amelia Maugery (Dame Penelope Wilton)),
Treasure Island 「宝島」by Robert Louis Stevenson (Eben Ramsey (Sir Tom Courtenay) and Eli Ramsey (Kit Connor)),
William Shakespeare's The Tempest 「テンペスト」(Dawsey Adams (Michiel Huisman) and Juliet Ashton (Lily James)),
Jane Eyre 「ジェーン・エア」」by Charlotte Brontë (Isola Pribby (Katherine Parkinson)),
Oscar Wilde's The Importance of Being Earnest 「真面目が肝心」(Sidney Stark (Matthew Goode)),
"The End" by A.A. Milne (Kit (Florence Keen)).
・・・・こういう映画を見る英国の人たちの文学リテラシーがうらやましい。

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Masanori