劇場公開日 2019年7月19日

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「R-15なのに小学生向け。全部雑。外伝としてはアリ。」チャイルド・プレイ ねーやんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0R-15なのに小学生向け。全部雑。外伝としてはアリ。

2020年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

まずチャッキー違う。
リブートとして改めてチャイルドプレイしたいのかも知れないが、そもそも設定の段階でチャッキーじゃないので、外見だけ寄せている別物。
タイトル詐欺であり、こんな紛い物をシリーズ直系として世に出す神経が信じられない。

例えば「こんなのゴジラじゃない」と言われまくったシン・ゴジラは、その実ゴジラとして全くブレていないのだが、外見だけを求めた一部の信者が声高に叫んでいたあの現象と全く逆になる。
本作は骨幹となる設定が、全く違う。チャッキーではないのだ。
これを新しいチャッキーだと、特に従来のファンに認知されるのは骨が折れるだろう。なんやったらその辺を放置した映画でもある。オマージュやリスペクトが一つも無いからね。
これが外伝的な作品ならば、まだマシだが、直系て……。

いち映画として見た内容も、良くて★3つ。現在映画こむでは★3だが、皆さんは優し過ぎる。甘い。
この★3も小学生向けとして見た場合の★3であって、R-15である本作の場合、成り立たないものだ。

上述したチャッキーの設定が、そもそも本当に酷く、あのプログラマーが超天才なのか、そもそもチャッキーが超絶オモチャなのか比較も出来ない作り。
SF要素をブチ込んでおいて何のフォローもなく、ファンタジーとして最後まで雑に展開するシナリオ。

ちょいちょい挟まれるコメディ要素も、小学生が微笑むかどうかの微妙なラインで、それが展開に生きるわけでもなく、ただテンポを悪くするだけというね。

一番肝心であろうホラー要素、ゴア要素も、悪くはないんだが……な感じ。
例えば、最初の犠牲者の殺され方自体は及第点だと思う。しかしその後の処理がどうやったらそうなんねんレベル。

B級ホラーとして、突っ込み所満載な映画として、総合的には★2が妥当だと感じた。

ねーやん