劇場公開日 2019年9月20日

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「嗚呼伊太利亜」帰ってきたムッソリーニ ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5嗚呼伊太利亜

2019年9月22日
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「帰ってきたヒトラー」のリメイクだし、あれもこれもおんなじみたいなところも多々あって、金返せみたいな人は多いだろうなとは思います。
ただ、映画でも言ってるように、イタリアは、70年で60回以上内閣が変わったり、最近の極右っぷりは、ドイツ以上なので、実はこっちの方が、リアリティーあるかもしんないと感じました。
因みに、ポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」の連立政権は半年程度で分裂して、五つ星運動と中道右派の政権になるので、少し極右っぷりは薄まりました。
因みに、分裂の大きな理由は、両党の政党支持率が逆転してしまったがために、同盟が、俺らの言うこと聞けよ!みたいな態度になって、結構無茶苦茶な政策を前面にだそうとしたためで、相変わらずなのです。
あと、もう一つ、今、イタリアは、あのまんまの一つの国だったように思ってる人は多いと思いますが、イタリア王国の時代も、昔の都市共和国がいくつもあったような名残や、北イタリアの一部とか、南イタリアはハプスブルク家の支配にあったことなどで、首都がいくつもあったりバラバラの国だったのを、ひとつのまとまった国のようにしたのは事実上、ムッソリーニなので、そういうことも念頭に観たら、もう少し楽しめるかなとは思います。
まあ、北イタリアの人には、依然として、南イタリアとは分国したいという人も多く、今でもバラバラはバラバラですけどね。

ワンコ