劇場公開日 2019年5月31日

「再び現れた夢の女」LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘 ice99さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5再び現れた夢の女

2019年6月14日
PCから投稿

楽しい

幸せ

萌える

TV第一シリーズからの「ルパン三世」ファンです。

このシリーズの小池健さん(率いる作画の皆さん)、
初期のモンキー・パンチさんテイストの絵柄でやってるので、
最初は「今の時代には流石に古くないかな〜」と思っていたけど、
すっかり自家薬籠中の物になっていてしかもとても魅力的。
すごいです。
好きです。

特に不二子ちゃんが…懐かしく美しいですね。
大塚康生さんのキャラ表が元というか、
(アップが美しかったのは確か、山口泰弘さん画ですか?
あの流れのように感じられて)
あの頃の小悪魔不二子ちゃんの帰還かなと嬉しかったです。

物語の方は、ゲストキャラは古典的、長尺では無いので佳品かと。
(ちょっとビンカムは可哀相だったな)

でも峰不二子自身については、
自分の心身一つを武器に、過去を振り返らず後悔する事なく、
果敢に挑んでいく可憐で華麗で頭脳的な危険な女として描かれ、
弾むような肉体に潔さと思惑を隠し持っていて、
そして隠された情が時折見え隠れする…、
ホントにいい女でした。

以前、小池さんには峰不二子の深夜枠TV作品もありましたね。
あれは女性スタッフが多かったのに、
雰囲気先行で自傷的な内容で残念だった。
自分は、峰不二子が如何に誰からも自由で、
如何にいい女かというのを見たいファンなので、
(でもルパンとの仲は特別なのも必須ですが)
本作はとても楽しかった。

最後に。
沢城みゆきさんが素晴らしい。
時に少女のようで少年のようで、
悪女のようで聖女のようで、
クールで甘やかでエロティック。
同性ですが…惚れてまうやろ〜!でした。

また素敵なルパン三世作品を見たいです。

ice99