劇場公開日 2020年8月14日

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「下心とか見えたら冷めるんですか?それって逃げてるだけじゃないんですか?」僕の好きな女の子 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5下心とか見えたら冷めるんですか?それって逃げてるだけじゃないんですか?

2020年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

付き合ってもいないのに、しょっちゅう一緒にいて、時折、お互い淋しい顔をする。
「感覚があう」と言ってもらっていても、おそらく男は頑張って女に合わせているだけ。
猫を愛でるような友達関係に見せかけて、本気の恋心。
女が「好きな男にフラれた」と聞いてニヤつくが、その先チャレンジしようとしない意気地なさ。
また「新しく好きな人ができた」と聞いて、笑って「よかったね」と言えるみっともなさ。
都合のいい男。振り回されてばかり。

「加藤さん、ただの好い人じゃないですか。」そんな言葉はやさしいほう。
「加藤くん、だらしないね。」僕ならそう言ってしまう。

木戸くんのほうが事態をよく把握しているよ。彼女がどうで、彼がこうで、と。僕には、木戸くんが見せた表情は「なに、この女、知ってて加藤くんにこんな扱いをしてたの?ひでえな」としか見えなかった。僕も、「おまえ、ドラマ知ってたら内容わかってんだろ、気づけよ」って思いがはち切れそうだった。
最後にこの映画のプロットが顕れて、「なんだ、そういうことかよ!」と仕立てたいんだろうけど、もうこっちはすでにご立腹。ドッキリでした!と仕掛け人が登場しても、今更冷めてんですけど、という気分です。

栗太郎