劇場公開日 2020年8月14日

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「プーチンはスタ-リンになりたかった!」赤い闇 スターリンの冷たい大地で Michiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0プーチンはスタ-リンになりたかった!

2022年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

あなたは、「ホロドモール」という言葉を知っていますか ?

私は、今週放送されたBS-TBS報道1930で、初めて知りました。
日本では
「ウクライナ飢饉」「スターリン飢饉」「飢餓テロ」「飢餓ジェノサイド」
とも言われています。
1932年から1933年に起きた「ソ連によるウクライナいじめ」により、
ソ連本体は、世界恐慌の後でも繁栄していたのに、
ソ連配下で農業豊かなウクライナでは、
作った作物をソ連に搾取され、
自分達が食べる物が無くなくなり
「500万人」ものウクライナ人が餓死したそうです。
当然かもしれませんが、母親が餓死すれば、
その遺体とともに生きている赤ちゃんまでも葬られました。

これを映画化したのが「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」です。
英国のジャーナリストによる調査報道と体験を基にした実話です。
日本では、2020年8月に公開されましたが、
残念ながら、コロナ禍ゆえに、その存在すら知らない人が、
私を含め殆どだと思います。

BS-TBS報道1930では、当該作品にも触れており、
本日、Amazon Primeで、400円支払って観ました。
まず、誤解されたくありませんが、
当該映画作品は、当時のソ連・ウクライナ・ドイツなどを非難するのではなく
「人間の醜さ」をテーマにしていると思います。

でも、
平和ポケしている私には、吐き気がするほど、すさまじかった。。。

1932年のソ連・スターリンが行った弾圧と
同じやり方で、今回、プーチンが行っている事に驚いた !
プーチンは、スターリンになりたかったんだ!
しかし、
当時の世界の悪者は、ヒットラーだったので、
当時のソ連・スターリンを非難するのは、少数だったのです。
しかし、
ウクライナでは、多くの死体は道路脇に放置され、
情報統制の為の「スパイ活動」と「ウソによる国民扇動」は、
90年前も今も全く同じだ。

また、現在でも行われている
「中国によるウイグル族への弾圧ジェノサイド」
と重なって見えました。

ソ連・ロシア人と中国人は、似ている !
本当に、許せないし、嫌いだ !

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」
Amazonなら400円、Youtubeなら440円ですが、
前半は当時のソ連、後半はウクライナの悲劇で構成されており、
特に後半は、嘔吐してしまいそうな映像もあります。。。
お勧めする作品ですが、
決して、気軽に観れる作品ではありません。。。

Michi

[追伸]
東部ウクライナの一般人が、「シベリア」に連行されるという報道が
ありました。
私の父は、死亡届が母の元に届いてから1年後に帰国しました。
なぜならば、シベリアでの強制労働を強いられていたからです。
ソ連による「強制労働の実態」を常識を逸脱しており
父は、昭和がどんなに平和になっても、
ソ連を受け入れず憎んでいました。。。

当時のソ連は米国と肩を並べる経済力と軍事力を有していました。
そして、その後、
国際社会は、第二次世界大戦の失敗から学んだはずです。
今や、
ロシアのGDPは韓国以下、
軍事力も今回その低さが露呈しました。
でも、
核を有しているロシアだから、
ウクライナの後方支援しかしない米国・NATO・EUと国際社会。
これでよいはずがない!!!

Michi