劇場公開日 2019年6月1日

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「生きろというメッセージ」ずぶぬれて犬ころ kimushizuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5生きろというメッセージ

2019年10月6日
iPhoneアプリから投稿

岡山で生まれ育ち1987年に25歳の若さで亡くなった俳人、住宅顕信(すみたくけんしん)の詠んだ自由律俳句と、中学の教頭先生を通じて住宅を知り自由律俳句を知る現代の中学生。この2人の姿を通して「生きること」を突き詰めていく物語。短い命を燃やし尽くすような熱さと、悔しさと、美しさと、自由律俳句のひとつひとつの言葉の美しさにズキズキ苦しくなる。
全編岡山ロケ、住宅家の自室や、衣装や小物も遺品をお借りしての撮影。岡山出身の本田監督の想いを感じる。しかしミーハーなご当地感は一切なく、クールな距離感で心地よく見せてくれる。素晴らしい作品です。

kimushizu