劇場公開日 2019年7月26日

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「自分の横顔を自分で見ることはできるか」よこがお ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5自分の横顔を自分で見ることはできるか

2020年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

脚本が抜群によくて、役者の芝居も抜群によい。人間の奥深さが見事に描かれていた。人は多面的な存在であって、1つ事象で人物の全てはわからない、わからないから起きてしまう問題というものがあり、本作の物語はまさにそれだ。「よこがお」とは右の横顔もあれば左の横顔もある、全てを見通すことができない、誰にでもある多面性を表している。
主人公は、理不尽な噂と報道によって、イメージを植え付けられる。報道のカメラが写すものもまた、人物の一面でしかない。主人公に憧れを抱く女性もまら、彼女の一面しか見ていない、だから別の側面を見てしまって絶望する。この映画を観終えた後、自分自身の多面的な側面を自分でどれだけ知っているだろうかと自問してしまう。自分は自分自身の「よこがお」すら知らないかもしれない。そんな気分にさせられる作品だ。深田晃司監督は素晴らしい、これからもますます活躍してほしい。

杉本穂高