劇場公開日 2019年4月12日

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「信仰心と環境破壊」魂のゆくえ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5信仰心と環境破壊

2022年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

難しい

キリスト教や己の信仰など重苦しく小難しそうな環境汚染による社会問題を背景にしながら、物語の核となるのはポール・シュレイダーが再度描いたような「タクシードライバー」のトラヴィス・ビックルが頭に浮かぶ、地味に狂気性が帯び始め自滅の道に突き進む牧師である主人公。

教会に対する不信感が芽生える出来事から、そうさせるタイミングはどこだったのか、自爆テロ寸前からキリストの鞭打ちのような有刺鉄線グルグル巻きが自傷行為とマゾスティックな一面にも、最後は愛し合いながら唐突に終わる。

エドワード・バンカー原作の「ドッグ・イート・ドッグ」を監督したポール・シュレイダーに落胆しながらも、脚本家としての「タクシードライバー」と「最後の誘惑」や三島由紀夫を描いた「Mishima: A Life In Four Chapters」が思い起こされる意欲作として素晴らしい。

万年 東一