劇場公開日 2020年8月8日

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「他人事だから退いて見えることがある」おかあさんの被爆ピアノ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5他人事だから退いて見えることがある

2020年8月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

2020年映画館鑑賞54作品目

ピアノの調律師と被爆3世の若い女性そして女性の家族の物語

被爆ピアノってのがインパクトがある
ものにも被爆っていうのね
恐竜戦車とか一軒家プロレスのような意外な組み合わせに驚いている

震災映画にうんざりしていたが被爆先輩という存在を忘れていた
夏が来れば思い出す

僕はピアノ演奏が大好きだ
ピアノの音色が大好きだ
ピアノは全く弾けない愚図の異名だが聴くだけなら無能でもできる
だからピアノ関連の映画が好きだ
原作が最高に面白いのに『さよならドビュッシー』のような失敗作もあるけど

川べりや寺でもピアノは出張して演奏される
返せ返せにはドン引き
舞台演劇が苦手なのはこっちが恥ずかしくなるこの暑苦しさだ

この作品で一番痛いのはヒロインななこ役の武藤十夢の演技が下手くそなこと
彼女なりに頑張ったのだろうし監督さんも熱心に指導したんだろう
でもあの程度だ
鈴木京香だって最初は大根だったのだからそのうち上手くなるかもしれない
だけど今は酷い
小顔で首が長くどちらかといえば美人さんでスタイルもしゅっとしている
演技初経験の広島県出身のカリスマモデルさんかなと思ったが違うようだ
エンドロールによると彼女はAKBらしい
アイドル映画の題材ではない
なぜちゃんとした若手女優じゃなくて彼女が抜擢されたのか理解に苦しむ

原爆については知られたくないという親の気持ちがよくわからなかった
自分が子どもの頃に差別されたからなのか
それとも一人娘がパヨク活動家になって人生を棒に振っては困るからか
そこがモヤッとしている

パターン的にはヒロインが本番にピアノを上手に弾けるのが普通の映画だがこの作品はそうではない

あとお好み焼きうまそう
映画見たあと食べればいいと空腹状態で観てはいけない

野川新栄