劇場公開日 2019年5月3日

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「企画はすごいのにお座成りに作ったような、なんか残念な映画だった。吹替版で見ない方がいいです。」名探偵ピカチュウ Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5企画はすごいのにお座成りに作ったような、なんか残念な映画だった。吹替版で見ない方がいいです。

2020年6月29日
PCから投稿

予告編見たら、これは反則でしょう?という気になった。

ハリウッドの技術でポケモンの実写化。

しかも主人公のピカチュウがメチャ可愛い。

さらに喋れて声がおっさんというのはテディーベアのぬいぐるみが喋る映画の『テッド』みたい。

ゲームやらないから元は知らないけど、ピカチュウが名探偵になるなんて『名探偵コナン』みたいで面白そうだと思った。

女性や子供にうけるのは間違いないし、年配の人も完全なアニメではなく、全くのポケモン映画でもないので子供を連れて行かなくても見やすい。

それに『ポケモンGO』が流行って、やっていた人も多く、たぶんいろいろなポケモンも知っている。

どう考えてもヒット間違いなし、普段映画見ない人も皆見に行くはずと思っていた。

ただアメリカでも有名なはずなのに、日本先行上映というのが何か引っかかった。

すごく面白いのだろうと思って見たけど、期待しすぎたせいかあまり面白くなかった。

吹替版で見たのだけれど、声優さんが酷かった。

ピカチュウが西島秀俊さんで、全く合っていなかった。

どう考えても合わない。

途中西島さんの顔がちらついてピカチュウがどっかに行ってしまった。

最後にちょっと意味わかったけど、どうせ顔見えないのだから、もっと慣れた声優専門の人でよかったと思う。

それから主人公のティムが竹内涼真さんだったけど、これもよくなかった。

全くキャラが合っていない。

別役で本人が、そのまましらっと出演していたけど、だからってこれはないと思った。

こっちも顔は見えないのだから、本職の声優さんか、あるいはお笑い芸人でもいいと思った。

吹替版で見たのは大失敗だった。

個人的には『テッド』みたいにオヤジギャグというか、下ネタを期待していたのだけれど、子供を意識したのか全くなかった。

というか笑わせようとする台詞も全くなくて、それもがっかりだった。

活躍するポケモンはピカチューとコダックとミューツーくらい。

その他いっぱい出てくるんだけど、出てくるだけでストーリーには絡んでこない。

コダックも出演時間は長かったけれども必要なかったかもしれない。

なんだかいつものハリウッド映画のストーリーにポケモンをはめ込んだだけの映画だった。

ポケモンのところに宇宙人でもロボットでも何をはめ込んでも成立すると思う。

企画はすごいのにお座成りに作ったような、なんか残念な映画だった。

Push6700