劇場公開日 2019年11月8日

  • 予告編を見る

「デデンデンデデン」ターミネーター ニュー・フェイト KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5デデンデンデデン

2019年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

言わずと知れた定番の名作、ターミネーターシリーズ。
しかし私は全く観たことがなく、デデンデンデデンとアイルビーバックとチッチキチーポーズしか知らない、という映画好きの風上にも置けない状態だったので、1と2をしっかり予習して今作鑑賞に備えた。
(3と4とジェネシスは観なくていいってお母さんが言ってた)

1は、低予算感に若干戸惑いつつもなるほどこういう話なのかと確認し、普通の女の子が突然殺しの危険に襲われるスリルと時を超えた恋に胸が熱くなる作品だった。
2は、スケールアップに歓喜し、何でもできる液体金属に恐怖し、バランスの良いSFアクションにハラハラし、胸打つドラマにまんまと号泣した。
予習のためにと観た旧二作だったけれど、この著名な作品とやっと出会えた感動もあり面白く観られた。

というか2の構成ってすごくない?
1で「T-800は敵」という認識を植え付けておきながら、2でそれを裏切るまさかの立場逆転。めちゃくちゃ鳥肌立った。
T-1000がバリバリのイケメンだったから「今回はこの人がコナー親子を守るのか〜」なんて思っていたら!
というかそれを知らないまま観た私って、2019年にしてそこで驚けるって、なかなか幸福じゃない?あとジョン・コナーの顔面強くない?

と、全くの新参者ながら「T2」の良さの余韻に浸りながら、いざ「ニューフェイト」鑑賞。
冒頭で驚愕の事実を突きつけられ、結構なショックでボーッとしてしまった。
正当な続編とは一体なんなんだ…ターミネーターって一体なんなんだ…未来で何が起きているんだ…と思いつつ、圧倒的CG技術に感激。
CGって液体金属と同じくらい凄い。

なんとかショックを振り切り、今回のターミネーターに集中。
超絶錦戸美麗男子なREV-9にときめき、超絶強化肉体女子グレースにときめき、超絶精神強女子ダニーにときめき、超絶脳筋漢前婆サラにときめき、超絶窓掛売筋肉爺カールネーターにときめき、激しいアクションとめまぐるしい展開に食らいついて観ていた。

強さと執念深さに恐怖するも、興奮と緊張は途中で尽きて、あとはひたすらに疲労困憊。
逃げても逃げてもREV-9の追いつくスピードが尋常じゃないので、休む暇もない。
ほぼ全編で戦闘する構成には若干胸焼けした。楽しかったけどね。

機械とはいえ激しい肉体破壊の描写にはゾクゾクしちゃうし、粗野で強い「戦う女」はかっこいいことこの上ない。
唐突なカーテン屋さんの熱弁にホンワカした。

元も子もないこと言ってしまうけど、未来において機械たちがなぜ人間を滅ぼそうとするのか気になるから、もう普通に機械戦争そのものを描いてほしい。
さりげなく背中から触手出してたターミネーターの詳細が欲しい。触手大好き。

過去に戻って対象を殺す、というのも正直よくわかっていない。
現在と過去と未来の世界線について考えると止まらなくなる。
過去が変わったら元々あった未来はどう変わっていくのだろうか。
決定的な変化が起こった場合、現在進行形の未来の世界は消えるのだろうか。現在進行形の未来の世界ってなんだ?うーん、なんでもいいか。そんなこと言っても仕方ないか。とりあえずデデンデンデデンだね。

KinA