「予想通りのクオリティ」ノーマーク爆牌党　Scottさんの映画レビュー（感想・評価）

原作は20年弱前の麻雀漫画なんだよね。漫画は結構おもしろかった。

いかにも漫画っていう感じの漫画だったから、実写化したら「まあ、これくらいだろうな」って予想してて、大体それぐらいのできだったよ。

爆岡弾十郎を石井明がやるっていうのは、最初違和感あったんだけど、段々と「爆岡が実際にいたらこんな感じかも」と思えてくるのね。キャスティングは総じて良かったな。しかし矢本悠馬はどうしてこの話を受けたんだろう。聞いてみたい。

ストーリーはアマチュアトーナメントとプロアマ戦のオリジナルでね、まあ、そこそこ面白かった。
爆岡が勝ちすぎて、どこか危うい不穏な空気が流れるっていう原作の部分は描写が省かれてて、だから宝燈美ちゃんとのやり取りも浮いてはいるのね。

爆牌の演出は面白いんだけど、原作にあった導火線に火が付いてどんどん連鎖してく演出もみたかったな。

あと「責任払い」とか麻雀ルールの解説は一切なくて、「どうせこの映画、麻雀知ってる奴しか見ないだろ」っていう割り切りが心地よかったよ。