「煽り運転防止にはマドンソクが乗ってますのステッカーを。」ファイティン! レプリカントさんの映画レビュー(感想・評価)
煽り運転防止にはマドンソクが乗ってますのステッカーを。
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貧困な上に女手ひとつで子供を育てるのは生半可なことではないだろう。自分が育てるより裕福な外国の子供が出来ない夫婦に引き取ってもらった方がその子にとっては幸せになれるのではと養子に出した母親を責めることは出来ない。かつて韓国では貧困から多くの子供が米国をはじめ海外に養子として出された時期があった。本作の設定は貧しさから親戚を頼って米国に渡ったマドンソクの生い立ちともかぶる。
単なるアームレスリングの単純な作品かと思いきや、かつての韓国の社会情勢、そして家族とは何なのか、単なる血の繋がりだけではない人との繋がりを描いていて、深みのある作品となっていた。家族じゃないと一緒に住んだらいけないの?という子供の台詞が印象的だった。
また、アームレスリングの試合のシーンも自然に力が入るもので、対戦相手の設定も面白く、娯楽作品としても良く出来ていた。
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