「ザ・ファブル サヴァン症候群と自閉症精神病質・社会病質」ザ・ファブル HEALTH AND GRAVITYさんの映画レビュー(感想・評価)

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ザ・ファブル

劇場公開日 2019年6月21日
全271件中、16件目を表示
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ザ・ファブル サヴァン症候群と自閉症精神病質・社会病質

自閉症者の約6パーセントは並はずれた能力を持っており、サヴァンと呼ばれています。───(※講談社『記憶と情動の脳科学―「忘れにくい記憶」の作られ方』)

左脳がひどい損傷を受けたとき、右脳(音楽や芸術などをつかさどる)がそれを必死に補おうとすることでサヴァン症候群があらわれるという。注意しなければいけないのは損傷によって能力がつくられるのではなく能力発達の機会がもたらされることだ───(※早川書房『天才を考察する 「生まれか育ちか」論の嘘と本当』)

「サヴァン症候群」は、「DSM」をはじめとする精神科の診断マニュアルには載っていない。なぜなら、この名称は先に述べたとおり「非凡な才能と脳の発達障害をあわせ持つ人々」あるいはその状態を指す言葉であり病名ではない。

一九四四年、オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーは、対人関係に独特の難しさを抱える四人の子どもたちの事例に、「自閉症精神病質」という名前をつけ報告。これがアスペルガー症候群のルーツで、今では自閉症もアスペルガー障害も自閉症スペクトラム障害の名の下にひとまとめになっており多少オタクっぽい人から、アスペルガー症候群、高機能自閉症( 『高機能』は知能に障害がないという意味でここにサヴァン症候群が含まれる。「サヴァン」はフランス語で学があるという意味)、知的障害をともなう重度の自閉症にいたる。

興味深いことに、自閉症(※精神病質)の子供たちでは白質が減って、灰白質が増えている。自閉症はあまり嘘をつかない。(※講談社『ぼくには数字が風景に見える』)

研究によると、病的な嘘つき(※社会病質者)の前頭前野の白質量は、正常人よりも四分の一大きい。「嘘をつきたい」という欲求に前頭前野の白質が中心的な役割を果たしているという、おどろくべき事実が研究で発見されている。

社会病質者は白質が増えており、精神病質者は白質が減っている。白質が増えるとなぜ嘘をつきやすくなるのか? この研究をしたヤーリン・ヤンはこう述べている。「彼らには嘘をつく方が簡単なのかもしれない。白質が過剰にあると、ふつうなら隔てられている矛盾し合うデータのあいだの連結が多くなるからだ」。(※イースト・プレス『悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか』)

この部分が映画を観るうえで大切な事なので、ここが "あべこべ" になってしまうとすべてが "あべこべ" の話になります。日本人にとってのLとRが白質と灰白質。高機能の自閉症精神病質→映画『ザ・コンサルタント』、ドラマ『グッド・ドクター』、ドラマ『アルファズ』など。高機能の自閉症精神病質と天才は紙一重。天才系→映画『イコライザー』のデンゼルワシントンなど。基本的に天才系の人が正直にものを言いたい場合に自分はサヴァンですと言います。サヴァンはサヴァン。天才はサヴァンのふりもできる。

HEALTH AND GRAVITY
さん / 2019年7月12日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  笑える 知的 萌える
  • 鑑賞方法:映画館
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