劇場公開日 2018年12月28日

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「わかっていても泣ける」それだけが、僕の世界 ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0わかっていても泣ける

2019年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

ベタな人情ドラマをやらせると韓国映画は本当に上手い。上手いというか、恥ずかしがらずにどこまでもストレートにベタにやってくる。「クサいかも」とか一片も考えてないんだと思う。

落ちぶれた元ボクサーと天才ピアニストでサバン症候群の弟が衝突しながら兄弟の絆を深めていき、最後は母子の愛に涙する。わかっていても泣ける。

韓国を代表するスター、イ・ビョンホンが落ちぶれた役をやるをやるのは観る前は違和感があった。あまりにも輝かしいキャリアを持っているし、華やかな役者だからだ。しかし、さすがの演技力だった。千の顔を持つ男の異名は伊達じゃなかった。もちろん、弟役のパク・ジョンミンも素晴らしい。

サヴァン症候群を題材にした映画といえば、『レインマン』があるが同じ兄弟の絆を描いた作品として比較するのも面白いかもしれない。イ・ビョンホンもパク・ジョンミンの二人はトム・クルーズとダスティン・ホフマンにも負けないくらい良い芝居を見せてくれた。

杉本穂高