劇場公開日 2019年1月11日

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「ミカエル役が…」蜘蛛の巣を払う女 にゃんすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ミカエル役が…

2019年1月24日
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鑑賞方法:映画館

作品としては面白かったし色んな方面の視点を取り入れていたり魅せ方として楽しませてくれる作品だったと思います。
2016年公開「ドント・ブリーズ」を作り上げたフェデ・アルバレス監督の新しい作品を見る事が出来たのも良かった。
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前作「ドラゴン・タトゥーの女」でリスベットを演じたルーニー・マーラでは無くクレア・フォイでしたが前作から3年後の話という事でストーリーとしてはそんなに月日が経っていないのでルーニー・マーラでも良かったのにと思いますが、クレア・フォイ演じるリスベットもなかなか良かったように思います。
ただ、ミカエル役スベリル・グドナソンはダメ!
前作ではリスベットとミカエルは年の差がありミカエルに年上としての憧れと恋心を抱くと言う設定だったのに今作のミカエルは見た目が若すぎる。
リスベットと年の差が感じられない…
そしてミカエルの役所として役の扱いがずさんでした。
ここは前作同様にダニエル・クレイグが適役だったのでは無いかと思います。
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作品としては世界的ベストセラーのミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作という事で前作とは又違う設定なのは分かりますが…「ドラゴン・タトゥーの女」と「蜘蛛の巣を払う女」は別物と見ても良いのかもしれません。
前作を見た方がキャラの立ち位置や軸も分かり楽しめるとは思いますが「蜘蛛の巣」の設定は正直よくあるパターンでした。
「ドラゴンタトゥー」がミステリー小説を読んでいるような奇妙な謎に満ち溢れていただけに予想外の作品となっていました。
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「ドラゴン」がR15+だったのに対し「蜘蛛の巣」はPG12
前作くらいの描写があればもっと素晴らしい作品に仕上がったのでは?と個人的には思ってしまいます。
ランクを落とす事で鑑賞者枠は増やせれるけどありきたりな描写になってしまって残念。
又、リスベットとミカエルの関係性が蔑ろにされた様な演出はとても寂しかったです。
「ドラゴン」でリスベットが感じ抱いた気持ちをもっと大切に扱って欲しかった。
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ドラゴン・タトゥーの女(158min/R15+)
蜘蛛の巣を払う女(115min/PG12)
この辺りが作品の厚みの違いなのかなと思います。
長くすれば良いと言うものでは無いし際どい描写を増やせば良いと言うものでは無いけれど個人的には1を超えることは出来なかったかなぁと思います。

にゃんすけ