劇場公開日 2019年5月24日

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「ご当地映画の新しい形?楽曲の魅力に頼り過ぎたか」小さな恋のうた AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ご当地映画の新しい形?楽曲の魅力に頼り過ぎたか

2019年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

MONGOL800の楽曲をモチーフに作られた映画で、バンド出身地の沖縄でロケを行い、主な登場人物も地元の音楽好きの高校生という設定。美しい島の景観を捉え、基地内の少女と高校生の交流があったり、米兵が起こしたひき逃げ事件で抗議デモが起きたりと、地元に寄り添う姿勢を見せてはいる。でも主要キャラが誰一人方言を話さないのは疑問。スマホとネット動画が普及し地域性が薄れて今どきの若者は当たり前に標準語話すよ、との意図か。あるいは方言指導をできない事情があったか。何にせよ沖縄文化が軽んじられた気が。

モンパチの伝記映画ではなく、彼らの曲を劇中の高校生バンドが自作曲として歌っている、という体裁だが、その虚構を観客に納得させる工夫が弱い。演奏シーンも悪くないが、楽曲の良さと人気に頼りすぎでは。女優を美しく魅力的に撮ろうという意欲が希薄なのも気になった。劇映画としては課題多し。

高森 郁哉
ひこロクさんのコメント
2019年6月18日

正直方言だらけで話されたら見てるがわの理解が遅れる

ひこロク
komacchangさんのコメント
2019年5月25日

沖縄の人は方言がないことについて、むしろ違和感がないという意見が多いみたいですよ。

komacchang