劇場公開日 2018年8月11日

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「独立とは多大な犠牲がつきものなのか!」英国総督 最後の家 む〜ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0独立とは多大な犠牲がつきものなのか!

2018年11月11日
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インド、東西パキスタンが分離独立した歴史とはこういうものだったのかと深く感銘を受けました。闘いの無い独立は有り得ない、多くの犠牲無くしては国家の独立、民族の自決はないのだという歴史の真実を再認識しました。
インドのムンバイやマハトマ・ガンディーの出身地グジャラート州に3回滞在し、パキスタンのカラチ、イスラマバード、ラホールにも仕事で行った経験から、ガンジーの目指した統一インドの夢やネールの現実的な選択を複雑な気持ちで見ました。
第二次世界大戦の日本とチャンドラボースやインド独立義勇軍との関係やアジアの国々の侵略と同時に欧米からの解放独立を目指し、結果的に多くの独立を得た大東亜戦争の意味をも深く考えさせられる映画でした。
日本が東京裁判で侵略、平和への罪で裁かれている時に、まさにインド、パキスタンでは多くの犠牲を払い、英国からの独立運動が行われていたのであり、同時期にインドネシアではオランダの再植民地化に対する民族独立戦争があり、ベトナムではフランスによる再植民地化・インドシナ戦争が起きていたという大英帝国、欧米列強のしたたかさと強欲さを思い起こさせるものでした。

む〜ちゃん